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    <title>Migdal: carbon13</title>
    <description>The latest articles on Migdal by carbon13 (@carbon13).</description>
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      <title>Migdal: carbon13</title>
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    <item>
      <title>イーンス語　簡単紹介 言明と文</title>
      <dc:creator>carbon13</dc:creator>
      <pubDate>Wed, 11 Feb 2026 09:05:20 +0000</pubDate>
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      <description>&lt;p&gt;&lt;a href="https://migdal.jp/carbon13/%E3%82%A4%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B9%E8%AA%9E-%E7%B0%A1%E5%8D%98%E7%B4%B9%E4%BB%8B-a1i"&gt;前回&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;イーンス語が新参語と古参語に分かれる語群を持っていることは前回説明した通りですが、必ずしも全ての概念がその二つに分類されているわけではないので、文法的に新参語として扱われるか古参語として扱われるか示すための語があります。イーンス語では「言明」(古参語:lelno 新参語:uʃfacun)と呼んでいます。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;言明の対象になるのは、文全体に対する特定の名詞句、動詞句、従属節、あるいは固有名詞、人名、技術用語、特にそのものを表したい語(英語でtheがつくような語)などです。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;固有名詞、人名などの語に対して言明するのはxaːとʃuːです。xaːは後に来る単語が新参語であることを、ʃuːは後に来る単語が古参語であることを言明しています。固有名詞と人名は、原則として無標で古参語になります。従って、ʃuːは基本的にあまりつける必要はありません。近代になって造語された新参語の語彙を含む語に対して例外的に用いられる場合があるだけです。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;句や節は、固有名詞とは区別されています。leːが古参語句を、lwaが新参語句を言明しています。leːやlwaで表すことのできるものをイーンス語ではまとめてdwaŋsと呼んでいますが、逆に言えば文法的にあまり区別されていません。形容詞から修飾される語、不定詞の用法、これらは全てdwaŋsとなります。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;大事なのは、文脈上明らかである場合言明はしなくても良いということです。固有名詞や人名は、基本的には古参語です。つまり、新参語文で特定の人に「〜に」と言いたい場合は、何も言明しません。従属節が主節に対して置かれる場合では、VSOを充足するバスファースィーの文では文には特に言明しなくても問題ありません。従属節が古参語-古参語-古参語-新参語のようになる場合、新参語-新参語-新参語-古参語のようになる場合は、わかりやすさのために言明を行います。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;よし&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;ただしdwaŋsは主節とは異なるレイヤーであることを表示します！　そしてdwaŋsの内容が句や節を構成するとき、&lt;strong&gt;固まりのバスファースィー&lt;/strong&gt;を用いることがあります。&lt;/p&gt;

&lt;blockquote&gt;
&lt;p&gt;ham tajal iːsam jaːnsiː juːŋs leː ziːsaml ziːbiðiːc is suːdal ciː.&lt;br&gt;
私が前の夏に渡したあの本を妹はいつも持っている。&lt;br&gt;
古参語-古参語-古参語第二敬体-古参語第一敬体-古参語-古参語言明-古参語第二厳格体-古参語第一厳格体-新参語-一人称&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;

&lt;p&gt;これは……&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;1階層　通常体のレイヤー&lt;br&gt;
ham tajal〜juːŋs…… 〜は……の本をいつも持っている&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;2階層　古参語敬体のレイヤー&lt;br&gt;
iːsam jaːns…… 私の妹は……&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;3階層　古参語厳格体のレイヤー&lt;br&gt;
ziːsaml ziːbiðiːc…… 私が与えた…… (ここでは動詞として解釈するよりも「私のプレゼントの……」のような訳の方が訳の整合性が取りやすいかも)&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;4階層　新参語のレイヤー&lt;br&gt;
is suːdal…… 前の夏に……&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;に分解できます。それぞれのレイヤーは、形容するものがされるものよりも数字が大きいという意味でバスファースィーであると言えます。2階層は、第二厳格体から通常体になっていて属格表示のバスファースィーの条件を満たしています。3階層も形容されるものであるjuːŋsが通常体で、leːのあとも第二厳格体、第一厳格体で続くのでバスファースィーです。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;そしてこのような場合では、レイヤー同士にもバスファースィーの関係を見出すことができます。「敬体」と「厳格体」、および「通常体」をひとつの塊としてみたとき、形容されるものが常に優先度が高いものでなくてはなりません。これらの優先度は、通常体 &amp;gt; 敬体　&amp;gt; 厳格体の順序で高いです。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;第一階層はjuːŋs「本」を含むものであるので、形容される側の階層です。第二階層はそれとは関係のない主語の説明です。第三階層は、juːŋsの説明として厳格体を用いています。第一階層と第三階層の関係がバスファースィーですね。通常体なので第三階層でバスファースィーを構成している厳格体より優先度が高く法則と一致しています。一方で、第二階層は属格表示に敬体が用いられていますが、ここでは特に第一階層とは形容関係を持っていないので特に議論とは関係ありません。第四階層は新参語であるのでそれとはまた別のレイヤーであるとみなされます。ちなみに、leːを用いているので新参語が第三階層の内部にあることがわかります。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;つまり、バスファースィーと言うと「体」の内部で構成されるものと、その外側で繰り広げられる異なるレイヤーの関係のものがあるわけですね。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;基本的にイーンス語の文は、このような関係性を満たします。例外はいくつかあります。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;1 第一階層が意味の表現として厳格体で活用したとき、第二階層が通常体になる場合。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;固まりのバスファースィーも再帰性を持ちます。通常体から文を初めて厳格体まで使い切ってしまった場合、厳格さを表現する意図として最初に厳格体を用いた場合は、通常体に戻って文を始めることができます。このとき、通常体の階層の内部のバスファースィーは全て無表示になります。単に通常体では表示できないためなのか、統語論の例外的挙動なのか……&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;2 会話や文を「正確に」引用する場合。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;このような表現をハレーイー「直接表示する/直示する」と呼びます。(イーンス語の話者の存在する世界の主要な理解では)これらは、概念そのものを直接的に表すものであるとされます。現実世界でもソクラテスやデリダが似たようなことを言っています。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;3 談話マーカー ka(古参語)やhe(新参語)が用いられたとき&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;やや俗語的ですが、いくつかの談話マーカーバスファースィーの関係をリセットする役割を持ちます。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;ここでは固まりのバスファースィーとして、「体」が固まりになる例を挙げましたが、この固まりは細分化することができ、その最小の単位は第一敬体や第二敬体の個々の形態です。その場合は、通常体 &amp;gt; 第一敬体 &amp;gt; 第二敬体 &amp;gt; 第三敬体 &amp;gt; 第一厳格体 &amp;gt; 第二厳格体の順番に優先度が高いです。属格表示とは真逆になるわけですね。固まりと個々の活用で異なる文法を表せて便利！&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;このような状況を図にすると以下。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;a href="https://migdal.jp/uploads/articles/rjw4isbgeog3h34ixui3.png" class="article-body-image-wrapper"&gt;&lt;img src="https://migdal.jp/uploads/articles/rjw4isbgeog3h34ixui3.png" alt="図.1" width="1415" height="500"&gt;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;Xに新参語か古参語を任意に代入します。小文字のnはnormal、pはPoliteness、dはdifficultを表しそれぞれ通常体、敬体、厳格体の省略記号とします。通常の活用では厳格体は第二までしかありませんがここでは例外的に存在する第三厳格体も考慮して記載しています。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;設定的な言語史の話をすると、これらの文法は突然完成したわけではありませんでした。歴史的にはこれら以外の方法でバスファースィーを構成する言語学派や方言が無数に存在し、代表的なものでは特別に「中立体」の活用を設け第一敬体→中立体→第二敬体と繰り返すタプニスィー方言、古参語に「ミリ」「アピド」の分類があるフィブリーブ方言(フィブリーブ分析主義派)などがありました。現在の形に落ち着いたのは、今の文法がイーンスの絶対的聖典であるユーンスを解釈するのにもっとも都合の良い学説だったからです。&lt;/p&gt;

</description>
      <category>人工言語</category>
      <category>イーンス語</category>
      <category>万穹世界</category>
    </item>
    <item>
      <title>イーンス語　簡単紹介</title>
      <dc:creator>carbon13</dc:creator>
      <pubDate>Thu, 05 Feb 2026 11:30:54 +0000</pubDate>
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      <description>&lt;p&gt;「イーンス語」は私 carbon13の作成している人工言語のひとつで、設定的には架空世界創作「万穹世界」のセナスラートという地域にあるイーンス国の公用語です。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;a href="https://bankyuu.miraheze.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B9%E8%AA%9E"&gt;wiki&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;a href="https://zpdic.ziphil.com/dictionary/6320?text=&amp;amp;mode=both&amp;amp;type=prefix&amp;amp;orderMode=unicode&amp;amp;orderDirection=ascending&amp;amp;ignoreCase=false&amp;amp;enableSuggestions=true&amp;amp;page=2"&gt;辞書&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;この記事ではイーンス語のざっくりとした部分を解説します。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;イーンス語はVSO語順の言語です。音韻論的には閉音節が許容され、子音クラスタは音節末に限定されます。文字はこの環境ではIPAにほとんど準拠しています。3つだけ例外的で、cは/t͡ʃ/を、zは/ʒ/を、xは/z/を、用いています。合字は美しくないからな……&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;子音&lt;br&gt;
m n ɲ ŋ (p) t d (k) ɡ c[t͡ʃ] w[β~w] f θ ð s x[z] l ʃ z[ʒ] h j r&lt;br&gt;
母音&lt;br&gt;
a i u e ɛ o ɔ&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;文法的にはやや膠着語的な性質を持つ孤立語です。接辞のほとんどは化石的であり生産的ではありません。品詞に動詞、名詞の区別はなく単純に語順で判断します。語の活用をすることができますが、それらは時制、アスペクトを示す意味はほとんどなく丁寧さと厳格さを表しています。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;(ただしこれらの性質について、自分が果たして学術的に正確な呼び方を支えているかcarbon13自身も自信がありません......たとえば、「活用」は言語学用語として動詞が変化する場合に使いますがイーンス語では形態論的に完全に区別される動詞はないわけで、さらに後述はしますが先に述べた意味以外で同じ形態を用いることがあります。そういう意味では活用ではないかもしれません)&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「〜は〜である」という文を表す時は、単にそれらのものを並べれば問題ありません。&lt;/p&gt;

&lt;blockquote&gt;
&lt;p&gt;faʃwaːe pewaːŋs&lt;br&gt;
ファシュヮーエは女性だ&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;

&lt;p&gt;ややこしいのが動詞を含む文です。まず、イーンス語には「新参語」「古参語」と呼ばれる語彙のグループがあるのを覚えてください。一般的に言語学でいう文法的性に近いですが、似た意味を持つ新参語と古参語の組み合わせがいくつもあることがやや違います。名詞クラスがあるような言語で、接辞によって名詞クラスを切り替えることが可能であるようなスワヒリ語などの言語に近いです。まあスワヒリ語ほど自由に組み替えられませんが……&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;イーンス語の文法の基本的骨格は、「新参語は新参語動詞の目的語に、古参語は古参語動詞の目的語になる」という一文で言い表せます。あとは全て補足事項です。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;たとえば、新参語文(新参語を動詞に持つ文)で「私は本を持っています」は、以下のように述べられます。&lt;/p&gt;

&lt;blockquote&gt;
&lt;p&gt;meulwaːlf uːʃo ciː.&lt;br&gt;
新参語-新参語-一人称&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;

&lt;p&gt;ここでは主語は省略されています！　語順はVSOなので、「持つ」「本を」の順番で語が並べられたあと、動作の主体を示す「ネー」があとに続いているだけです。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;ここに新参語ではない語がある場合を考えます。meulwaːlfはだいたい「持つ」の意味ですが文脈によっては「わたす」「与える」の意味もあります。なので、古参語を文に一つ足すと意味が変わります。&lt;/p&gt;

&lt;blockquote&gt;
&lt;p&gt;meulwaːlf uːʃo ofa ciː.&lt;br&gt;
私は妻に本を渡した。&lt;br&gt;
新参語-新参語-古参語-一人称&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;

&lt;p&gt;古参語 ofa「妻」です。ここでは日本語の「に」の役割を古参語が担っています。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;新参語と古参語おおむね同じ意味で、以上のような新参語文は古参語文として言い換えられます。&lt;/p&gt;

&lt;blockquote&gt;
&lt;p&gt;biðiː juːŋs umwaːm ciː.&lt;br&gt;
私は妻に本を渡した。&lt;br&gt;
古参語-古参語-新参語-一人称&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;

&lt;p&gt;これらは理論的には完全に同じ意味です。ただし、meulwaːlfに「持つ」「渡す」と意味の広がりがあったように、個々の単語の意味の広がりも考慮に入れなくてはなりません。具体的には、古参語biðiːは、「与える」「渡す」という意味がありますがmeulwaːlfとは異なり「持つ」の意味を持っていません。そして逆に「文法」「才能」の意味を持っています。これの判別は完全に文脈に依存しています！&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;理論的には新参語と古参語の同じ意味を持つとみなすことのできる組み合わせを「ラバターン」と呼んでいます。meulwaːlfとbiðiːは「与える」の意味ではラバターンですがそれぞれ「持つ」「文法」の意味ではラバターンではありません。ラバターンの整合性が同じテキスト内で取れている文の方が「良い文章」です。……そういう設定です。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;(私は、純粋に理論を楽しむ日曜言語学者ではなく架空世界を丸ごと想像することを楽しむ、界隈ではどちらかと言えばマイナーな方針の人工言語創作者です。界隈のことには詳しくないのですが、昔から「人工言語創作者、スタイルが違いすぎ」と言われていたことは聞き及んでいます。私は、理論そのものよりもその背後にある人の生活や運動に興味があります。そのため、以下の言語の説明はだいたい「そういうふうに世界内の人々はとらえています」という、言語そのものではない「解釈」の説明も含んでいます)&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;新参語文にある古参語、古参語文にある新参語は日本語の「に」「から」「で」「より」などの表現に対応しています。言語学的な言い方だと与格や奪格表現に対応しています。これは、設定的には「VSOの要素を満たしている文が完全な文である」という前提を含意しています(設定的にはこのような前提を満たす文を「バスファースィー」と呼んでいます)。「英語は前置詞なしで置かれる名詞を特別視する」とか、言語全体の世界観の話です。動作の主体を表現する二次的な文法が生まれたので主語は省略可能ですが、語を増やすにはそれなりの表現が必要ということです。この文法では動詞の意味によってどのような意味の項か判断することになりますが、一応前置詞的なものも置くことはできます。&lt;/p&gt;

&lt;blockquote&gt;
&lt;p&gt;meulwaːlf uːʃo bis ofa ciː.&lt;br&gt;
私は妻に本を渡した。&lt;br&gt;
新参語-新参語-古参語-古参語-一人称&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;

&lt;p&gt;bis 「〜に」です。この場合でも新参語文に対しては古参語が現れます。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;よし&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;この調子で文法事項を日本語の表現に当てはめていく感じで説明していきます。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;主格、対格、与格に関してはこれまで述べた通りですが、属格は異なります。語の活用を用いて表します。&lt;/p&gt;

&lt;blockquote&gt;
&lt;p&gt;facan feːliː facuf ʃislwaːlf mis.&lt;br&gt;
私の姉は静かなのが好きだ&lt;br&gt;
新参語-新参語第一敬体-新参語-新参語-三人称&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;

&lt;p&gt;まず活用にそれぞれ番号が振られていて……&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;通常体(無標＝0)、第一敬体、第二敬体、第三敬体、第一厳格体、第二厳格体です。敬体は丁寧さ、厳格体は厳格さを表しているのは前にも述べた通りですが、文法的に用いる場合は「番号が大きい方が少ないに対してその形容的な表現である」です…………&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;文をレイヤーでとらえています。新参語と古参語はレイヤー違いで、これにより表される意味は(VSOを「完全」な文としてとらえた前提があった上で)異なるレイヤーの意味合いの新参語が与格的である、ということです。活用は、それによって形容される側、日本語では「〜の」の後に来るもの(「私のりんご」の「りんご」)が、よりレイヤーがメインに近いという意味で用いられています。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;上の文では第一敬体を用いていましたが、無標につく場合は第二敬体でも第三敬体でも文法にしたがっています！　無標の通常体に対しては敬体を使っても厳格体を使っても良いです！　ただし、基準となる形容される側の語を「厳格さ」「丁寧さ」を表す意味でどちらかで使った場合は、それに合わせた活用を用いなくてはなりません。&lt;/p&gt;

&lt;blockquote&gt;
&lt;p&gt;ziːfacufl ziːʃiuwaːufec piʃisuːn&lt;br&gt;
姉の結婚が苦痛です。&lt;br&gt;
新参語第二厳格体-新参語第一厳格体-新参語&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;

&lt;p&gt;ネガティブな意味合いで厳格体を使用するため、「結婚」を厳格体で言った文ですが、「姉」も厳格体になっています。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;この文法は再帰的に繰り返してもいいです。「通常体の第二厳格体の第一厳格体の通常体」は、0 &amp;gt; 2 &amp;gt; 1 &amp;gt; 0のように数字を繰り返せるので文法的です。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;そしてこの属格的表現にもラバターンが適用されます(この言語を話している設定上の人々はこれもラバターンと呼んでいる、という意味です)。一度「第一厳格体の通常体」という方法で活用を登場させたあとは、次も通常体に対する属格表現は「第一厳格体の通常体」という方法で表現することが求められます。文法的に必ずそうするべきというルールはないものの、そちらの方が読みやすくいい文章です……&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;実際(実際？)、イーンス語で書かれる聖典は、このようなラバターンに完全に従っていることが知られています(という設定を込みで私が言語を作っているという意味です)。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;以上、イーンス語の基礎的な紹介でした〜 次回、言明と文？！&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;strong&gt;追記:Q&amp;amp;A&lt;/strong&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;質問がございました！&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;Q. 新参語がない場合や古参語が思い当たらない場合、不便では？&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;A. 実は新参語には2種類のタイプがあってえ…… そのうち「シピン」と呼ばれるタイプの新参語が、実は古参語の形態素から構成されています。歴史的には、足りない語を古参語から補充して現在のラバターン体系が構築された(という設定です)……。たとえば、この記事の例文に出たmeulwaːlfは、mel「荷物」lilf「する」の古い古参語の組み合わせに、接中辞-lag-がつくことでmeulwaːlfが構成されています。つまり、古参語に対して二次的に新参語というクラスが設けられて、古参語の方が数が多く便利ではなかったので、歴史的にはそれを補充して文法的に発展してきたということですね……&lt;/p&gt;

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      <category>人工言語</category>
      <category>イーンス語</category>
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