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    <title>Migdal: 何溥嘉(pal Puka)</title>
    <description>The latest articles on Migdal by 何溥嘉(pal Puka) (@xopukas42).</description>
    <link>https://migdal.jp/xopukas42</link>
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      <title>Migdal: 何溥嘉(pal Puka)</title>
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    <language>en</language>
    <item>
      <title>イスクイル3でも単語として読めるトキポナ単語の割合</title>
      <dc:creator>何溥嘉(pal Puka)</dc:creator>
      <pubDate>Sat, 07 Dec 2024 16:08:21 +0000</pubDate>
      <link>https://migdal.jp/xopukas42/%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%82%A4%E3%83%AB-3-%E3%81%A7%E3%82%82%E5%8D%98%E8%AA%9E%E3%81%A8%E3%81%97%E3%81%A6%E8%AA%AD%E3%82%81%E3%82%8B%E3%83%88%E3%82%AD%E3%83%9D%E3%83%8A%E5%8D%98%E8%AA%9E%E3%81%AE%E5%89%B2%E5%90%88-31i4</link>
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      <description>&lt;p&gt;※ 2024/12/08 14:52 編集:&lt;br&gt;
laso を誤って「イスクイル単語として読める」側に含めてしまっていたのを修正しました。&lt;/p&gt;




&lt;p&gt;　トキポナは単純な音節構造(大半がCV)を採用していて、発音しやすい言語です。ときぽなですね。&lt;br&gt;
　イスクイルは短くて発音しやすい音素列をできるだけ余さず単語として利用しようと設計されています。ときいけですね。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;　この2言語の特性がいい感じに作用して「トキポナの単語の大半はイスクイルの単語としても読める」状態になりそうですが、実際のところどうなんでしょうか。&lt;br&gt;
　気になったので調べました。&lt;/p&gt;

&lt;h3&gt;
  
  
  ルール設定
&lt;/h3&gt;

&lt;p&gt;　とりあえず今回調べるトキポナの単語は、&lt;a href="https://ja.wikibooks.org/wiki/%E3%83%88%E3%82%AD%E3%83%9D%E3%83%8A/%E8%BE%9E%E6%9B%B8"&gt;Wikibooks のトキポナ辞書&lt;/a&gt; の見出し語になっている &lt;strong&gt;139 語&lt;/strong&gt; とします。(ale, ali は別単語扱いとします。) なお今回の試みには、トキポナの語彙数が 139 語である(ほうがよい)と主張する意図はありません。どうか見逃してください。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;　イスクイルは、バージョンが4つあってそれぞれ音素も形態も異なりますが、今回は私が最も慣れている &lt;strong&gt;イスクイル3(elartkʰa)&lt;/strong&gt; を採用します。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;　トキポナ話者の発話をイスクイル話者が聞き取ったという状況を想定し、ラテン文字の綴り自体ではなく&lt;strong&gt;それが示す音声に基づいて&lt;/strong&gt;イスクイル化します。&lt;br&gt;
　トキポナの a, e, i, o, u, p, t, k, s, l, m, n, w はイスクイルにその字(音素)のまま写されます。トキポナの j[j] は、イスクイルの y[j] に写されます。たとえばトキポナの pimeja は仮想のイスクイル単語 pímeya[pimeja] へ変換されます。&lt;br&gt;
　また、多くのトキポナ話者が /np/ を [mp] と発音しています。今回はこれに従います。たとえば tenpo は [tempo] と発音されると見なし、仮想のイスクイル単語 tempo[tempo] へ変換します。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;　強勢は、単語の長さによらず最初の音節に置きます。&lt;br&gt;
　声調は、すべて下降調とします。&lt;/p&gt;

&lt;h3&gt;
  
  
  予想
&lt;/h3&gt;

&lt;p&gt;　このルールでトキポナからイスクイルに写したとき、139 語のうち 100 語(72%) くらいが単語として成立する、と予想しておきます。&lt;/p&gt;

&lt;h3&gt;
  
  
  調べ方
&lt;/h3&gt;

&lt;p&gt;　まず、トキポナの単語の綴り(例えば pimeja) から音声重視でイスクイルの綴り(例えば pímeya) に写す関数をスプシで作ります。&lt;br&gt;
　まず SEQREP 関数&lt;sup id="fnref1"&gt;1&lt;/sup&gt; 用の正規表現テーブルを書いて～&lt;br&gt;
　&lt;a href="https://migdal.jp/uploads/articles/7et4y3vqkesum9uhjdso.png" class="article-body-image-wrapper"&gt;&lt;img src="https://migdal.jp/uploads/articles/7et4y3vqkesum9uhjdso.png" alt="Image description" width="478" height="357"&gt;&lt;/a&gt;&lt;br&gt;
　Wikibooks からコピペしてきた単語に関数を適用して～&lt;br&gt;
　&lt;a href="https://migdal.jp/uploads/articles/gbgdg3wc57e5jgakuoy4.png" class="article-body-image-wrapper"&gt;&lt;img src="https://migdal.jp/uploads/articles/gbgdg3wc57e5jgakuoy4.png" alt="Image description" width="598" height="380"&gt;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;　これで全単語がイスクイル化された状態で見えるようになりました。&lt;br&gt;
　あとは単語になるかどうかを人力で確認します。 &lt;sup id="fnref2"&gt;2&lt;/sup&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;　本当は全部の単語について品詞とグロスと和訳と使用可能性を書きたかったんですけど、さすがに時間と気力がないので断念しました。気になる単語があればここのコメント欄か苔バベルかイスクイルのひろばで私に言ってください。&lt;/p&gt;

&lt;h3&gt;
  
  
  結果
&lt;/h3&gt;

&lt;p&gt;　139 語のうち &lt;del&gt;117&lt;/del&gt; &lt;strong&gt;116 語(83%)&lt;/strong&gt; がイスクイルの単語として解釈できました！！&lt;br&gt;
　思ったよりだいぶ多かった。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;　&lt;strong&gt;イスクイル3の単語として解釈できたもの&lt;/strong&gt; (116 語):&lt;br&gt;
　a, akesi, anu, ala, alasa, ale, ali, ante, anpa, ike, ilo, insa, uta, utala, unpa, e, esun, en, epiku, o, oko, ona, open, olin, kasi, kama, kala, kalama, kipisi, kili, kiwen, kin, ku, kute, kulupu, kule, kepeken, ken, ko, kokosila, kon, sama, sike, sitelen, sina, sin, sinpin, supa, suli, suwi, seme, seli, sewi, sona, soweli, tawa, tan, tu, toki, tonsi, n, nasa, nasin, namako, nanpa, ni, nimi, nena, noka, pakala, pana, pali, palisa, pan, pi, pini, pipi, pimeja, pilin, pu, poka, poki, pona, ma, mani, mama, mi, misikeke, mije, mu, musi, mute, mulapisu, mun, meli, moku, moli, monsi, monsuta, jasima, jo, la, &lt;del&gt;laso&lt;/del&gt;, lanpan, lape, lawa, li, lipu, lili, linja, luka, lukin, lupa, lete, len, loje, lon&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;　そのうち&lt;/p&gt;

&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;79 語は Formative&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;31 語は Referencial Adjunct&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;3 語は Aspectual Adjunct (a, e, o)&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;1 語は Case Adjunct (yo(&amp;lt;jo))&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;1 語は Bias Adjunct (n)&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;1 語は Affixual Adjunct (en)&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;0 語は Verbal Adjunct&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;

&lt;p&gt;　&lt;strong&gt;イスクイル3の単語として解釈できなかったもの&lt;/strong&gt; (23 語):&lt;br&gt;
　awen, ijo, kijetesantakalu, sijelo, suno, selo, soko, taso, telo, tenpo, tomo, meso, jaki, jan, jelo, &lt;strong&gt;laso&lt;/strong&gt;, leko, waso, walo, wawa, wan, wile, weka&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;　そのうち&lt;/p&gt;

&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;15 語は CVCo などの形で format に対応する Cx が無い (suno, taso, ...)&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;1 語は 強勢位置が語末から遠すぎる (kijetesantakalu)&lt;sup id="fnref3"&gt;3&lt;/sup&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;8 語は モデル化したときに対応する品詞が無い (awen, waso, jan, ...)&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;

&lt;h3&gt;
  
  
  用例など
&lt;/h3&gt;

&lt;p&gt;　公式で用例がある(🤔）語はおそらく e, tawa, tu だけです。e は &lt;a href="https://www.ithkuil.net/song_lyrics_3.pdf"&gt;Uňk’àtân の歌詞&lt;/a&gt;で、 tawa は &lt;a href="https://www.ithkuil.net/song_lyrics_1.pdf"&gt;Ozkavarkúi の歌詞&lt;/a&gt;で、tu は &lt;a href="https://www.ithkuil.net/04_case.html#Sec4o3"&gt;4章の例文&lt;/a&gt;など複数の箇所で使われています。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;　あと残念ながら「単語として解釈できる」もののうち実際に使い所がありそうなものは半分以下です。&lt;br&gt;
　特に CVCV の形で1つめの母音が a 以外のものは「一応分析できるけど、有生物しか取れなさそうな格を無生物が取っていて意味的におかしい」という状態になりがちで、あまり使えません。例えば sona は「変化が(能格)」とかになっちゃう。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;　ちなみに、イスクイルで同じ意味になるような組もあります。&lt;/p&gt;

&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;sin, sina 「私とあなたが(～体験する)」&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;pan, pana 「～という名の有生物が」&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;ko, oko 「あなたが(意図的な動作の主体)」&lt;sup id="fnref4"&gt;4&lt;/sup&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;la, ala, lawa 「皆は/皆である」&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;

&lt;h3&gt;
  
  
  実用(?)
&lt;/h3&gt;

&lt;p&gt;　トキポナにしか聞こえないイスクイル文を作って頭をバグらせて苦しむという遊びができそうですね。早速やってみましょう。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;　 Mama sina o útala pímeya.&lt;br&gt;
　「私とあなたはいつも、対照的なあなたたちと彼らで作られた植物の印象を受けている。」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;　ウワーッ！！！&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;　～ 終わり ～&lt;/p&gt;




&lt;p&gt;※ この記事は&lt;a href="https://adventar.org/calendars/11003"&gt;《苔むしたバベルの塔》Advent Calendar 2024&lt;/a&gt; の 12/7 の記事として投稿されました。&lt;sup id="fnref5"&gt;5&lt;/sup&gt;&lt;/p&gt;




&lt;ol&gt;

&lt;li id="fn1"&gt;
&lt;p&gt;私が文字列処理を丸投げするための ike mute な自作スプシ関数。別のシートの指定の行範囲を参照して上から順に regexreplace で置換していくもの。 ↩&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;

&lt;li id="fn2"&gt;
&lt;p&gt;パーサはあるにはあるけど、3音節以下の短いものならすぐ分かるのでほとんど使いませんでした。特に怪しいものだけパーサに突っ込みます。 ↩&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;

&lt;li id="fn3"&gt;
&lt;p&gt;強勢位置が語末から1～4番目のどれかなら formative として成立しそう…… と思ったけど語根 -k- は VxC 派生しないから無理か ˛ı ; ;̂˒ ↩&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;

&lt;li id="fn4"&gt;
&lt;p&gt;Ôrödyagzou の歌詞の中にある ete の使われ方から憶測すると、ko と oko は微妙に使い分けられるのかもしれない。oko の方がより強調してるような…… ↩&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;

&lt;li id="fn5"&gt;
&lt;p&gt;かなり遅刻しました ; ; ↩&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;

&lt;/ol&gt;

</description>
      <category>トキポナ</category>
      <category>イスクイル3</category>
      <category>苔バベルac2024</category>
    </item>
    <item>
      <title>イスクイル3の単語の分解が楽になるかもしれない話 1</title>
      <dc:creator>何溥嘉(pal Puka)</dc:creator>
      <pubDate>Sun, 01 Dec 2024 14:31:27 +0000</pubDate>
      <link>https://migdal.jp/xopukas42/%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%82%A4%E3%83%AB-3-%E3%81%AE%E5%8D%98%E8%AA%9E%E3%81%AE%E5%88%86%E8%A7%A3%E3%81%8C%E6%A5%BD%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%82%8B%E3%81%8B%E3%82%82%E3%81%97%E3%82%8C%E3%81%AA%E3%81%84%E8%A9%B1-1-1ibi</link>
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      <description>&lt;p&gt;　Attál.&lt;br&gt;
　初めてイスクイルの単語を造語してから2年くらいになります。&lt;br&gt;
　最近、日本語圏のイスクイル学習者が増えてきてとても嬉しい限りです。&lt;/p&gt;

&lt;h3&gt;
  
  
  Formative 分解はむずかしかった
&lt;/h3&gt;

&lt;p&gt;　学習を始めたばかりの頃、Formative の分解に手こずりまくった覚えがあります。長い単語だとどこが語根かわからなかったり、語根かと思ったら VxC だったり、なんか変だな🤔と思ったら Formative じゃなくて Personal Referential Adjunct だったり。&lt;br&gt;
　そんななか、ふと横(?)を見ると、ロジバンは「gismu(品詞の1つ) は CCVCV か CVCCV のどちらか」とか「cmavo(これも品詞の1つ) は語頭にしか子音がない」みたいな規則があり、これのおかげで見た瞬間に品詞の判定ができるようになっています。&lt;br&gt;
　イスクイルもこういう風にできたらいいですよね。「単語をもっと単純化したモデルのようなもので捉えられないか？」と。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;　今は、学習し始めた頃よりは遥かに速く単語を分解できるようになってきました。(それでも日常会話には遠く遠く及ばないけど！) それで思うのは、丸暗記とか機械的な処理だけじゃなく「阻害音は硬いよね」みたいな感覚を大事にしたほうが(私には)よかった、ということです。&lt;/p&gt;

&lt;h3&gt;
  
  
  「軟らかい子音列」
&lt;/h3&gt;

&lt;p&gt;　文法書で接辞や語根の一覧を見ていると「語根や VxC のような内容的な意味を持つ部品には k, s, d のような"硬い"音が含まれがち」「&lt;a href="https://www.ithkuil.net/05_verbs_1.html#Sec5o2"&gt;Ci+Vi&lt;/a&gt; のような補助的なパーツには w, y, h のようなほとんど気流を阻害しない、"軟らかい"子音が使われがち」「w が現れうるところには h も現れうる」のような傾向が見えてきます。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;　ここで「軟らかい子音列」を下のいずれかを満たすものと定義してしまいます：&lt;/p&gt;

&lt;ol&gt;
&lt;li&gt;/h/, /w/, /y/ のいずれかが先頭であるもの。&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;/'/ の後に1個以上の子音が続くもののうち、そこが語末ではないもの。&lt;/li&gt;
&lt;/ol&gt;

&lt;p&gt;　2つめの条件に「そこが語末ではない」ことを含めたのは、bias 接辞を除外するためです。bias 接辞は語末と決まっていて、それ以外の部分の構造に全く影響しません。モデル化するときは ' と後の子音をまとめて消してしまいましょう。eqala も eqala'r も同じく《VCVC》でいいんです。&lt;br&gt;
　それから、pa'el や çtâ'el などの母音に挟まれた ' はいろんな使われ方をして厄介なので、今のところは別に《'》として立てておきます。&lt;/p&gt;

&lt;h2&gt;
  
  
  部品を分類してみよう
&lt;/h2&gt;

&lt;p&gt;《w》 軟らかい子音列&lt;br&gt;
《h》 中間にハイフンがある子音列&lt;br&gt;
《'》 単独で現れる、あるいは他の子音とともに語末に位置する '&lt;br&gt;
《C》 それ以外の(普通の?)子音列&lt;br&gt;
《V》 母音列&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;この規則に従っていくつかの formative (など)をモデル化してみましょう。&lt;/p&gt;

&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;
&lt;em&gt;lel&lt;/em&gt; 《CVC》&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;
&lt;em&gt;pstwoirpt'&lt;/em&gt;《CVC》&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;
&lt;em&gt;tiva&lt;/em&gt;《CVCV》&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;
&lt;em&gt;tiwa&lt;/em&gt;《CVwV》&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;
&lt;em&gt;eqalex&lt;/em&gt;《VCVCVC》&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;
&lt;em&gt;e'qalex&lt;/em&gt;《V'CVCVC》&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;
&lt;em&gt;n-nruipʰawâtļûxe'ň&lt;/em&gt;《hVCVwVCVCV》&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;
&lt;em&gt;uorödyoi'gzuxhařçiámtixtou&lt;/em&gt;《VCVCV'CVCVCVCVCV》&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;

&lt;p&gt;　ここで重要なポイントは、&lt;strong&gt;モデルが同じならほぼ必ず品詞も同じで、単語の構造も大抵同じ&lt;/strong&gt; になる、ということです。&lt;br&gt;
例えば最初の2つの例、&lt;em&gt;lel&lt;/em&gt; と &lt;em&gt;pstwoirpt'&lt;/em&gt; は文字数も音素も全く異なりますが、モデルはどちらも《CVC》であり、両方とも Formative に属します。&lt;br&gt;
一方、&lt;em&gt;tiva&lt;/em&gt; と &lt;em&gt;tiwa&lt;/em&gt; は、音が似ているけれどモデルが異なり、品詞も異なります。&lt;em&gt;tiva&lt;/em&gt; は Formative ですが &lt;em&gt;tiwa&lt;/em&gt; は Personal Reference Adjunct です。&lt;br&gt;
　最後の例語、&lt;em&gt;uorödyoi'...&lt;/em&gt; は公式に登場する最長クラスの Formative です。ほぼ《C》と《V》しかなくカチカチした印象ですね。このカチカチ感が Formative の特徴です。&lt;br&gt;
　慣れてくると単語を見た時にこの《C》とか《V》ごとに色分けされて見えたりもすると思います。いやそんなことはないけど、そういう気持ちで見てみるのも、ぽなです。&lt;/p&gt;

&lt;h2&gt;
  
  
  品詞判別
&lt;/h2&gt;

&lt;p&gt;「formative を高速で分解する」と銘打って記事を書き始めましたが、それ以前に formative かどうかを判定する必要がありました。&lt;br&gt;
モデルから品詞判別をする方法をざっと解説していきます。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;イスクイルの品詞は、公式文法書に登場する順に Formative, Verbal Adjunct, Personal Reference Adjunct, Aspectual Adjunct, Affixual Adjunct, Bias Adjunct, Case Adjunct の7つがあります。&lt;br&gt;
短くて簡単なものから順に解説します。&lt;/p&gt;

&lt;h3&gt;
  
  
  Aspectual Adjunct
&lt;/h3&gt;

&lt;p&gt;　Aspectual Adjunct は《V》です。&lt;br&gt;
　母音のみからなる語です。&lt;em&gt;ö&lt;/em&gt;, &lt;em&gt;ai&lt;/em&gt;, &lt;em&gt;eo&lt;/em&gt; などですね。&lt;/p&gt;

&lt;h3&gt;
  
  
  Bias Adjunct
&lt;/h3&gt;

&lt;p&gt;　Bias Adjunct は《C》です。&lt;br&gt;
　子音のみからなる語です。&lt;em&gt;z&lt;/em&gt;, &lt;em&gt;pff&lt;/em&gt;, &lt;em&gt;šš&lt;/em&gt; など。これも簡単。&lt;/p&gt;

&lt;h3&gt;
  
  
  Affixual Adjunct
&lt;/h3&gt;

&lt;p&gt;　Affixual Adjunct は《VC》です。&lt;br&gt;
　&lt;em&gt;asq&lt;/em&gt;, &lt;em&gt;ied&lt;/em&gt;, &lt;em&gt;ûlţ&lt;/em&gt; など。&lt;/p&gt;

&lt;h3&gt;
  
  
  Case Adjunct&lt;sup id="fnref1"&gt;1&lt;/sup&gt;
&lt;/h3&gt;

&lt;p&gt;　Case Adjunct は &lt;strong&gt;(母音列)+/w/+母音列&lt;/strong&gt; あるいは &lt;strong&gt;(母音列)+/y/+母音列&lt;/strong&gt; の形をしています。例えば wê, woi, êya などです。&lt;br&gt;
　Case Adjunct に登場する母音列は /w/ と /y/ だけです。&lt;br&gt;
　《w》のグループには他に /h/, /hw/, /hn/ などが入りますが、これらを使った hê, ahwoi, ehno などは Personal Reference Adjunct に属します。「モデルが同じなら &lt;strong&gt;ほぼ必ず&lt;/strong&gt; 品詞も同じ」の例外がこれです。&lt;/p&gt;

&lt;h3&gt;
  
  
  Verbal Adjunct
&lt;/h3&gt;

&lt;p&gt;　これまでに説明した品詞の語は長くて5字程度でしたが、ここからは長いものが出始めます。短いものは &lt;em&gt;r-r&lt;/em&gt;、長いものは &lt;em&gt;hruštrul-lyö’ň&lt;/em&gt; くらいです。&lt;br&gt;
　長くなったら、語末で見分けましょう。&lt;br&gt;
　Verbal Adjunct は語末が《h(V)》であることで判別できます。&lt;em&gt;pal-lši&lt;/em&gt;, &lt;em&gt;hruštrul-lyö’ň&lt;/em&gt; など。&lt;/p&gt;

&lt;h3&gt;
  
  
  Personal Reference Adjunct
&lt;/h3&gt;

&lt;p&gt;　ひとつには《CV》《wV》《VCV》《VwV》のどれかの形であれば Personal Reference Adjunct です。&lt;em&gt;no&lt;/em&gt;, &lt;em&gt;hê&lt;/em&gt;, &lt;em&gt;êti&lt;/em&gt;, &lt;em&gt;aqri&lt;/em&gt; など。&lt;br&gt;
　語末《-wV》あるいは《-'V》であることでも判別できます。&lt;em&gt;raleo&lt;strong&gt;wa&lt;/strong&gt;&lt;/em&gt;, &lt;em&gt;foteu&lt;strong&gt;ye&lt;/strong&gt;’çç&lt;/em&gt;, &lt;em&gt;ta&lt;strong&gt;'e&lt;/strong&gt;&lt;/em&gt; など。&lt;br&gt;
　もう少し感覚的に言うと、最も語末に近い子音列が《C》ではなく《w》か《'》で「軟らかい」ということです。ラテン文字列の右端を触ったら軟らかい感じ。&lt;/p&gt;

&lt;h3&gt;
  
  
  Formative
&lt;/h3&gt;

&lt;p&gt;　上記のどれでもないものが Formative です。&lt;br&gt;
　最も語末に近い子音列が《C》であり、全体に《C》が2箇所以上あるもの、もっと感覚的には「綴りの末尾が硬い」ものが Formative です。&lt;br&gt;
　&lt;em&gt;eqal&lt;/em&gt;, &lt;em&gt;ükšoawîl&lt;/em&gt;, &lt;em&gt;izkaluntekra&lt;/em&gt;, &lt;em&gt;uorödyoi'gzuxhařçiámtixtou&lt;/em&gt; とか。長い Formative はいいですね。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;以上で品詞の判別は終わりです。お疲れ様でした。&lt;/p&gt;

&lt;h2&gt;
  
  
  品詞判別を Google スプレッドシートにやらせよう
&lt;/h2&gt;

&lt;p&gt;とりあえず&lt;a href="https://docs.google.com/spreadsheets/d/1P3_5ivCK07No80nBetK6VwXV7x9L4ytu3PKFLRxF7A8/edit?usp=sharing"&gt;作ってみました&lt;/a&gt;&lt;br&gt;
REGEXREPLACE でほぼすべてを解決しています。&lt;br&gt;
単語として成立しない文字列を入れられた場合には、エラーを吐いたりせずに強引にどれかの(間違った)品詞を返してきます。単語が正しいか正しくないかの判断には役立ちません。&lt;/p&gt;

&lt;h2&gt;
  
  
  Formative の語根の位置について
&lt;/h2&gt;

&lt;p&gt;　bias 接辞があれば取り除いてから語末を見ます。&lt;br&gt;
　単語が母音列《V》で終わっていれば、その母音列が slot XII の Vf にあたります。単語が子音列《C》で終わっている場合は、slot XII の Vf は暗黙の値として -a- を持ちます。&lt;br&gt;
　この Vf は Format (と Context) を表します。&lt;a href="https://www.ithkuil.net/06_verbs_2.html#Sec6o4&amp;lt;br&amp;gt;%0Aformative"&gt;公式文法書の Table 23&lt;/a&gt; を見ると、左の (a), i, e, u の列の Format が None となっています。&lt;br&gt;
　Format とは2つの語根の複合のしかたを決めるものですから、Format が指定されていないなら副語根が無く、単語が持つ語根は主語根1つだけです。&lt;br&gt;
　Vf が (a), i, e, u の場合は、副語根(Cx) はなく、単語に含まれる語根は1つ。それ以外の場合は、副語根を持つので語根は2つ。と覚えておいてください。&lt;sup id="fnref2"&gt;2&lt;/sup&gt; なおこれにも僅かに例外があります。&lt;sup id="fnref3"&gt;3&lt;/sup&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;　これで&lt;strong&gt;取り出すべき語根の数&lt;/strong&gt;が分かったので、語根の位置がどこかを調べます。&lt;br&gt;
　形態式の最初の7個の slot を見てみると、&lt;/p&gt;

&lt;blockquote&gt;
&lt;p&gt;((([I]:Cv +) [II]:VL +) [III]:Cg/Cs/Cn +) [IV]:Vr + ([V]:&lt;strong&gt;Cx&lt;/strong&gt;/Cv + [VI]:Vp/VL +) [VII]:&lt;strong&gt;Cr&lt;/strong&gt; ...&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;

&lt;p&gt;となっています。（太字部分が語根です）&lt;br&gt;
　ここで slot III に入りうる Cs はハイフンを含む特徴的な形の《h》で、Cg と Cn は見るからに軟らかい《w》です。&lt;br&gt;
　大抵の場合、語根は、語頭から最も近い《C》になります。(例外がある &lt;sup id="fnref4"&gt;4&lt;/sup&gt;) 綴りの左側から手を入れたときに初めてコツンと何か硬い感触があって、あ～これか～となる感じです。（もし slot I《C》が埋まっていれば、slot III は Cs《h》で埋まります。それより後に出てくる最初の《C》が語根です。）&lt;br&gt;
　で、語根に触れたらそれを取り出します。取り出すべき語根の数が2個である場合には、今取り出したものは副語根 Cx ですから、もう少し奥まで手を伸ばして主語根 Cr も取ってあげてください。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;　と、こういう感じで考えると、少しとっつきやすくなるかもしれません。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;　工学言語の文法書って、コンピュータ内部の処理のように淡々と厳密に事実だけを書かれがちですよね。もちろんそういうスタイルが心地よい人もいると思います。Formative の形態式を呪文のように暗記するとか、自らが構文解析器 (ゲントゥルファヒ) になったつもりで読むとか。&lt;br&gt;
　でも、私はそういうのじゃない工学言語との触れ合いを大切にしたいです。&lt;br&gt;
　「Verbal Adjunct の一番右端のほうにハイフン入り子音列《h》があるの、なんかバネかピストンがついてるみたいな感じで触ってみたいよね」&lt;sup id="fnref5"&gt;5&lt;/sup&gt; とか。&lt;br&gt;
　今回は質感とか触覚の語彙が多くなりましたが、色とかオノマトペとか、似合う音律とか、単語を潰したときの粒子の細かさとか、ウオロェデョイとか！ そういう話もしたい。してほしい。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;　今回の記事は説明があまり厳密でなく、かといって初心者向きでもなく、中途半端になってしまったかもしれません。&lt;br&gt;
　あとで続編とか補足とかを書ければ書きたいところです。&lt;br&gt;
　皆さんもいろんな人工言語との、いろんな形の触れ合いを語ってください。&lt;br&gt;
　おわり！&lt;/p&gt;




&lt;ol&gt;

&lt;li id="fn1"&gt;
&lt;p&gt;公式文法書の本編ではなく Updates/Changes のページでひっそりと解説されています ↩&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;

&lt;li id="fn2"&gt;
&lt;p&gt;例えば eqalexa, eqalexi, eqalexu, eqalexe, eqalexo の5語があるとき、最初の4つは Cx を含まないので構造式は Vr-Cr-Vc-Ca-VxC-Vf になります。eqalexo だけは Vr-&lt;strong&gt;Cx&lt;/strong&gt;-VL-Cr-Vc-Ca-Vf です。ややこしいですね。 ↩&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;

&lt;li id="fn3"&gt;
&lt;p&gt;Format は複合のしかたをざっくりと9種類に分けるものです。9種類の中では伝えたい意味が表現できない！という場合には、Format Expansion Suffixes を使って、比較格類を除く72種類の格から選んで複合させることができます。(公式文法書の7章の最後で解説されています。) この構文で1～9格のどれかを選んだ場合には、Vf が a, i, e, u のどれかなのに副語根があるという例外の状態になります。素朴にイスクイルを使っていて遭遇することはあまりないでしょうけど……。 ↩&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;

&lt;li id="fn4"&gt;
&lt;p&gt;slot V, Vi を Cv, Vp が埋める場合は、slot IV の母音列の直後に ' があるので見分けがつきます。 ↩&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;

&lt;li id="fn5"&gt;
&lt;p&gt;Verbal Adjunct をぽにぽにする ↩&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;

&lt;/ol&gt;

</description>
      <category>イスクイル3</category>
      <category>苔バベルac2024</category>
    </item>
    <item>
      <title>人工言語学習サーバー《苔むしたバベルの塔》の紹介</title>
      <dc:creator>何溥嘉(pal Puka)</dc:creator>
      <pubDate>Sun, 04 Aug 2024 11:20:08 +0000</pubDate>
      <link>https://migdal.jp/xopukas42/%E4%BA%BA%E5%B7%A5%E8%A8%80%E8%AA%9E%E5%AD%A6%E7%BF%92%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%BC%E8%8B%94%E3%82%80%E3%81%97%E3%81%9F%E3%83%90%E3%83%99%E3%83%AB%E3%81%AE%E5%A1%94%E3%81%AE%E7%B4%B9%E4%BB%8B-epuiloeluxhosatuttai-kokemusita-beberunoto-xhuetan-ecaloestoa-3ooa</link>
      <guid>https://migdal.jp/xopukas42/%E4%BA%BA%E5%B7%A5%E8%A8%80%E8%AA%9E%E5%AD%A6%E7%BF%92%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%BC%E8%8B%94%E3%82%80%E3%81%97%E3%81%9F%E3%83%90%E3%83%99%E3%83%AB%E3%81%AE%E5%A1%94%E3%81%AE%E7%B4%B9%E4%BB%8B-epuiloeluxhosatuttai-kokemusita-beberunoto-xhuetan-ecaloestoa-3ooa</guid>
      <description>&lt;p&gt;&lt;strong&gt;（この記事は &lt;a href="https://migdal.jp/xopukas42/%E4%BA%BA%E5%B7%A5%E8%A8%80%E8%AA%9E%E5%AD%A6%E7%BF%92%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%BC%E8%8B%94%E3%82%80%E3%81%97%E3%81%9F%E3%83%90%E3%83%99%E3%83%AB%E3%81%AE%E5%A1%94%E3%81%AE%E7%B4%B9%E4%BB%8B-el0"&gt;人工言語学習サーバー《苔むしたバベルの塔》の紹介／Êpuiloeluxhösatuttai Kokemušita-Beberunotô xhüeţán ečâloešţoa&lt;/a&gt; から翻訳中です）&lt;/strong&gt;&lt;/p&gt;


&lt;div class="crayons-card c-embed text-styles text-styles--secondary"&gt;
    &lt;div class="c-embed__body"&gt;
      &lt;h2 class="fs-xl lh-tight"&gt;
        &lt;a href="https://discord.com/invite/Yr64kPZVNX" rel="noopener noreferrer" class="c-link"&gt;
          苔むしたバベルの塔
        &lt;/a&gt;
      &lt;/h2&gt;
        &lt;p class="truncate-at-3"&gt;
          人工言語の学習・使用者が集うサーバーです。バベルの塔に苔を生やそう！ | 75人のメンバー
        &lt;/p&gt;
      &lt;div class="color-secondary fs-s flex items-center"&gt;
          &lt;img alt="favicon" class="c-embed__favicon m-0 mr-2 radius-0" src="https://discord.com/assets/favicon.ico" width="256" height="256"&gt;
        discord.com
      &lt;/div&gt;
    &lt;/div&gt;
&lt;/div&gt;


&lt;p&gt;&lt;strong&gt;人工言語学習者のためのサーバー「苔むしたバベルの塔」&lt;/strong&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;皆さん、こんにちは！&lt;br&gt;
最弱もちもち生命体 /hoː puka/ が拙いイスクイル3でお送りします。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;私によって4月19日に新しいサーバーが存在し始めました！&lt;br&gt;
それの名前は「覆い尽くす苔と相互依存的関係にある /babel/ の塔」を表しています。&lt;br&gt;
初めは異質な虚構であった人工言語が、我々の学習・発話によって苔むして[比喩]、我々の"自然"な感覚と融合して新しい色を見せることを、私は望んでいます。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;告知が大変遅れてごめんなさい。&lt;br&gt;
サーバーであなたをお待ちしています。&lt;br&gt;
かつ30。&lt;/p&gt;

</description>
    </item>
    <item>
      <title>人工言語学習サーバー《苔むしたバベルの塔》の紹介／Êpuiloeluxhösatuttai Kokemušita-Beberunotô xhüeţán ečâloešţoa</title>
      <dc:creator>何溥嘉(pal Puka)</dc:creator>
      <pubDate>Sun, 04 Aug 2024 11:12:41 +0000</pubDate>
      <link>https://migdal.jp/xopukas42/%E4%BA%BA%E5%B7%A5%E8%A8%80%E8%AA%9E%E5%AD%A6%E7%BF%92%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%BC%E8%8B%94%E3%82%80%E3%81%97%E3%81%9F%E3%83%90%E3%83%99%E3%83%AB%E3%81%AE%E5%A1%94%E3%81%AE%E7%B4%B9%E4%BB%8B-el0</link>
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      <description>&lt;div class="crayons-card c-embed text-styles text-styles--secondary"&gt;
    &lt;div class="c-embed__body"&gt;
      &lt;h2 class="fs-xl lh-tight"&gt;
        &lt;a href="https://discord.com/invite/Yr64kPZVNX" rel="noopener noreferrer" class="c-link"&gt;
          苔むしたバベルの塔
        &lt;/a&gt;
      &lt;/h2&gt;
        &lt;p class="truncate-at-3"&gt;
          人工言語の学習・使用者が集うサーバーです。バベルの塔に苔を生やそう！ | 75人のメンバー
        &lt;/p&gt;
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          &lt;img alt="favicon" class="c-embed__favicon m-0 mr-2 radius-0" src="https://discord.com/assets/favicon.ico" width="256" height="256"&gt;
        discord.com
      &lt;/div&gt;
    &lt;/div&gt;
&lt;/div&gt;


&lt;h3&gt;
  
  
  Êpuiloeluxhösatuttai ⋮Kokemušita-Beberunotô⋮ xhüeţán ečâloešţoa
&lt;/h3&gt;

&lt;p&gt;Attàwîl pü!&lt;br&gt;
ˉQa r-rniùlamtuktîxht êpail Iţkuil ţkeal, patëiluebinţölţuttái ⋮Hô Puka⋮&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;N-nracamt tö êlelösat pxi’alârl xmi’alikörl!&lt;br&gt;
Ailás dal ˉqê :&lt;strong&gt;ölkaçtarptʰüxó epeatta Babel ucnüaddakussalna&lt;/strong&gt;:.&lt;br&gt;
L-lribas ti n-nruicáţüpteňsinn ëicnaddakalnepʰordiňň oxhîbvoiţüažaì iakwamtünixtiegzaňu caidyioţöa wei ečâluišţoa.&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;Eukčawîl utřalünžáč’.&lt;br&gt;
R m-mri’tʰattal kü lâ’êlösat.&lt;br&gt;
Mřalököň.&lt;/p&gt;

</description>
    </item>
    <item>
      <title>気軽に書き始めるイスクイル3</title>
      <dc:creator>何溥嘉(pal Puka)</dc:creator>
      <pubDate>Fri, 01 Dec 2023 21:54:37 +0000</pubDate>
      <link>https://migdal.jp/xopukas42/%E6%B0%97%E8%BB%BD%E3%81%AB%E6%9B%B8%E3%81%8D%E5%A7%8B%E3%82%81%E3%82%8B%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%82%A4%E3%83%AB-3-3b86</link>
      <guid>https://migdal.jp/xopukas42/%E6%B0%97%E8%BB%BD%E3%81%AB%E6%9B%B8%E3%81%8D%E5%A7%8B%E3%82%81%E3%82%8B%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%82%A4%E3%83%AB-3-3b86</guid>
      <description>&lt;p&gt;&lt;strong&gt;Attàwîl pü!&lt;/strong&gt;&lt;sup id="fnref1"&gt;1&lt;/sup&gt; (皆さん、こんにちは！)&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;これは、イスクイル3の入門者向けの中でも「とりあえず書いてみたい！」という実践派の読者を想定した緩めの解説記事です。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;もしもイスクイル3を端から漏れなく体系的に学ぼうとするなら、今のところは公式文法書を読むのが最も堅実な手段です。英語が苦手でも DeepL と各種辞書サイトの力を借りればほぼ問題なく文意をつかめるでしょう。&lt;br&gt;
しかし、理解するべき細かい事項が多く、慣れるまでは苦労することになります。&lt;br&gt;
むしろある程度軽率になってみてもいいんじゃないか？というスタンスでゆるゆると書くのがこちらの記事です。&lt;br&gt;
公式文法書よりも読みやすく、慎重に網羅的に日本語で学べる入門教材を作るのも不可能ではないでしょうが、時間がかかりそうなのでそれはまた後の機会にします。うに。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;難しいところとか使用頻度の低い事項は一旦横に置いておいて、ネイティブ(？)から見れば片言だとしても、語・文として成立するものをとりあえず書いてみましょう。&lt;br&gt;
非文でないものが書けたらあなたの勝利です。もち。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;※実は、公式文法書の本文に書かれているイスクイルの形態論は最新ではなく、いくつか重要な改変がなされています。その最も大きなものが声調の役割の変更と屈折素性 Register の追加です。&lt;br&gt;
今回は、それらが済んで最新の形態論を持っている「後期椅3」を解説します。&lt;br&gt;
※文法用語の和訳は、すでに自然言語の分野で定着しているものを中心にしています。&lt;/p&gt;




&lt;h2&gt;
  
  
  1 品詞と文型
&lt;/h2&gt;

&lt;p&gt;イスクイルでは意味役割は格として示されます。「人が」「人を」とかがそれぞれ1単語になります。&lt;/p&gt;

&lt;h3&gt;
  
  
  1-1  (形態論的な)品詞
&lt;/h3&gt;

&lt;p&gt;イスクイルの形態論的な品詞(part of speech)には以下の2つがあります。&lt;br&gt;
・formative(形成詞)&lt;br&gt;
大体の語がこれです。自然言語での名詞や動詞のような、内容的意味を持つ語です。&lt;br&gt;
また、formative は拡張性が高く、様々な接辞をつけたり屈折させたりして意味を足していくことができます。&lt;br&gt;
例えば「子供が店に行った。」という文は、イスクイルでは [子供が] [店に] [行った] という3つの formative で表されます。(日本語の文節に近い単位であるとも言えます)&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;・adjunct(付加詞, 助詞)&lt;br&gt;
formative 以外の補助的な語です。&lt;br&gt;
さらに5種類に分類されますが、今回はそのうちの personal reference adjunct(参照詞、PRA) だけを紹介します。&lt;/p&gt;

&lt;h3&gt;
  
  
  1-2  (統語論的な)品詞
&lt;/h3&gt;

&lt;p&gt;formative のうち、動詞として文の中核を担うものは verbal formative(動詞的な形成詞)、または簡単に verb(動詞) と呼ばれています。&lt;sup id="fnref2"&gt;2&lt;/sup&gt;&lt;br&gt;
それ以外の formative と personal reference adjunct は noun(名詞) と呼ばれます。&lt;br&gt;
先ほどの「子供が店に行った。」という文では [行った] が動詞となり、[子供が] [店へ] が名詞となります。 &lt;/p&gt;

&lt;h3&gt;
  
  
  1-3  文型と語順
&lt;/h3&gt;

&lt;p&gt;イスクイルでは動詞が文頭に置かれます。名詞はその後に続きます。&lt;br&gt;
主語、目的語、その他の修飾語には統語上の地位の違いはありません。(どちらかというと 主語→目的語→その他の修飾語 の順になることが多いため、強いて基本語順を1つに絞るなら &lt;strong&gt;VSO&lt;/strong&gt; となります)&lt;br&gt;
先ほどの例文は [行った] [子供が] [店へ] という語順になります。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;修飾語は被修飾語の後に続きます。「私は歴史の本を読み始めた」は [私は] [読み始めた] [本を] [歴史に関する] のようになります。&lt;/p&gt;




&lt;h2&gt;
  
  
  2  音韻とラテン文字表記
&lt;/h2&gt;

&lt;p&gt;(注意: 入門書なので一応音韻とラテン文字表記の記述はしますが、2-3まで読み飛ばしても構いません。)&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;イスクイルは専用の文字(イスクイル文字)&lt;sup id="fnref3"&gt;3&lt;/sup&gt;を持ちますが、難解だしコンピュータ上で表示するのも難しいため、通常はラテン文字で表音的に書かれます。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;以降、角括弧 [ ] は IPA を表します。&lt;br&gt;
異音などの説明はだいぶ簡略化しています。公式のIPA通りに発音したい方は公式文法書の&lt;a href="https://www.ithkuil.net/01_phonology.html"&gt;第1章&lt;/a&gt; を参照してください。&lt;/p&gt;

&lt;h3&gt;
  
  
  2-1  子音
&lt;/h3&gt;

&lt;p&gt;子音は次の通りです。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;p[p], b[b], pʰ[pʰ], p’[p’], f[f], v[v], m[m], w[w]&lt;br&gt;
t[t], d[d], tʰ[tʰ], t’[t’], ţ[θ], dh[ð], n[n]&lt;br&gt;
c[t͡s], ż[d͡z], cʰ[t͡sʰ], c’[t͡s’], s[s], z[z]&lt;br&gt;
č[t͡ʃ], j[d͡ʒ], čʰ[t͡ʃʰ], č’[t͡ʃ’], š[ʃ], ž[ʒ]&lt;br&gt;
ç[ç], y[j], r[ɾ], ļ[ɬ], l[l]&lt;br&gt;
k[k], g[g], kʰ[kʰ], k’[k’], x[x], ň[ŋ]~[ɴ]&lt;br&gt;
q[q], qʰ[qʰ], q’[q’], xh[χ]~[ʀ̥], ř[ʁ]~[ʀ]&lt;br&gt;
’[ʔ], h[h]&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;あとはいくつかの異音とか書法があります:&lt;br&gt;
・特定の2つの子音の連続で許可される異音:  ty[c], dy[ɟ], ly[ʎ], rr[r], hh[ħ] など。&lt;br&gt;
・’[ʔ] に子音が後続する場合は、間にごく短い [ɨ], [ɯ] を挿入してよい。&lt;br&gt;
・同じ子音が続く(長音化する)場合は、最初の字だけを重ねる。pʰ→ppʰ、xh→xxh など。&lt;/p&gt;

&lt;h3&gt;
  
  
  2-2  母音
&lt;/h3&gt;

&lt;p&gt;母音には短母音が9個、長母音が4個あります。&lt;br&gt;
だいたい下のような形で覚えると楽です。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;　短　　　　長&lt;br&gt;
a[ä]&lt;br&gt;
â[ɑ]&lt;br&gt;
e[ε]~[e]　ê[eː]&lt;br&gt;
i[ɪ]~[i]　î[iː]&lt;br&gt;
o[ɔ]~[o]　ô[oː]&lt;br&gt;
u[ʊ]~[u]　û[uː]&lt;br&gt;
ë[ə]&lt;br&gt;
ü[ʉ]~[y]&lt;br&gt;
ö[œ]~[ø]&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;e, i, o, u の読み方が2通りあり、これは後ろに続く母音によって使い分けられたりしますが、今の段階ではこれは無視しましょう。&lt;br&gt;
a, i, u, e, o が日本語のアイウエオとだいたい同じだと思っても問題ありません！&lt;br&gt;
ê, î, ô, û は、IPA通りの読み方でそれぞれ長音化させればOKです。â と a だけは長短ではなく調音点で区別があります。ちょっと納得いきませんが慣れましょう……&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;ü と ö はそれぞれ u, o の前舌バージョンです。&lt;br&gt;
ë は中央母音の [ə] となります。&lt;br&gt;
ここまでで登場した9つの短母音を発音できれば、だいたい困らないことになります。&lt;/p&gt;

&lt;h4&gt;
  
  
  2-2-1  二重母音(diphthong) と母音接続(dissyllabic vowel conjuncts)
&lt;/h4&gt;

&lt;p&gt;以下の12の下降二重母音があります:&lt;br&gt;
ai, ei, ëi, oi, öi, ui, &lt;br&gt;
au, eu, ëu, ou, öu, iu&lt;br&gt;
これ以外の母音字の連続(ae, eo, üa など)は、二重母音ではなく、母音接続として(音節を分けて)発音されます。&lt;br&gt;
また、二重母音になれる2つの母音であっても、後ろの母音字にグレイヴアクセントをつけると母音接続として(音節を分けて)発音されます。ai, au, ei, ou は1音節である一方、 aì, aù, eì, où は2音節となります。&lt;/p&gt;

&lt;h3&gt;
  
  
  2-3  音節(syllable)と強勢(stress)
&lt;/h3&gt;

&lt;p&gt;(注: これ以降は // で囲んで音素を表します。このとき音節境界を . で明示し、強勢をもつ母音は太字で示します。たとえば、ikawesár /i.ka.we.s&lt;strong&gt;a&lt;/strong&gt;r/ は4音節からなり、末尾から数えて2番目に強勢があることを示します)&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;形態論的には、音節は必ず1つの母音を核として、前後に0～3個の子音がある形になります。音声上は ntal のような語では n が音節核になって2音節になりますが、ktal と同様に1音節として扱われます。&lt;br&gt;
母音と母音の間に子音が複数あるときの音節境界について(例えば atral は /at.ral/ か /a.tral/ か、など)は考えなくて大丈夫です。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;すべての語に1つの強勢位置が定められます。強勢位置は、語末から数えて1～4番目の音節のうちどれかです。&lt;br&gt;
強勢は、声調の開始位置を示し、発音されるときの呼気の強さには影響しません。&lt;sup id="fnref4"&gt;4&lt;/sup&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;デフォルトの強勢位置は語末から2番目です。&lt;br&gt;
1音節だけからなる語も、意味を分析するときには「語末から2番目に強勢がある」として扱われます。&lt;/p&gt;

&lt;h4&gt;
  
  
  2-3-1  強勢の表記法
&lt;/h4&gt;

&lt;p&gt;強勢がおかれる母音は é のようにアキュート・アクセントで示されます。(二重母音の場合は最初の字に打ちます)&lt;br&gt;
……ところが、アキュート・アクセントを打ちたい母音にすでに他のダイアクリティカルマークが付いていることも頻繁にあります。そういう時は他の位置にグレイヴ・アクセントを打つなどして表します。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;語末から1番目に強勢があるとき&lt;/p&gt;

&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;その母音に何もDMがなければ、アキュート・アクセントを打つ。例: üqál /ü.q&lt;strong&gt;a&lt;/strong&gt;l/, ekšóit /ek.š&lt;strong&gt;oi&lt;/strong&gt;t/&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;既にグレイヴ・アクセントがあれば、それを取って代わりにアキュート・アクセントを打つ。例: ečnêmxhalaú /eč.nêm.xha.la.&lt;strong&gt;u&lt;/strong&gt;/ (≠ečnêmxhalaù /eč.nêm.xha.l&lt;strong&gt;a&lt;/strong&gt;.u/)&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;既にその他のダイアクリティカルマークがあれば、語末から2番目の音節にグレイヴ・アクセントを打つ。それもできない場合は強勢母音を2つ重ねて書く。例: üqëël /ü.q&lt;strong&gt;ë&lt;/strong&gt;l/&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;

&lt;p&gt;語末から2番目に強勢があるとき&lt;br&gt;
・どこにもアキュート・アクセントを打たない。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;大体これだけです。今回の範囲には含まれませんが、語末から3番目・4番目に強勢が置かれることがあります。基本的にはそこにアキュート・アクセントを打つだけです。&lt;/p&gt;

&lt;h3&gt;
  
  
  2-4  声調(tone)
&lt;/h3&gt;

&lt;p&gt;イスクイルには声調があります！ …といっても、中国語のような音節単位の声調ではなく、単語単位の声調です。&lt;br&gt;
単語に与えられる声調は&lt;br&gt;
高(- 55)・低(_ 11)・降(\ 42)・昇(/ 35)・昇降(^ 342)・降昇(~ 324) の6つあります。&lt;sup id="fnref5"&gt;5&lt;/sup&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;ほとんどの語は、デフォルトの声調である&lt;strong&gt;降調&lt;/strong&gt;を取ります。デフォルトでない声調は単語の前に上記の記号をつけて表されます。&lt;br&gt;
声調は強勢のある音節以降の全体にかかります。強勢より前の音節はすべて中調(3)となります。&lt;/p&gt;

&lt;h3&gt;
  
  
  2-5 声調・強勢の確認
&lt;/h3&gt;

&lt;p&gt;いくつかの単語と、声調・強勢を示します。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;q&lt;strong&gt;a&lt;/strong&gt;l /qal⁴²/&lt;br&gt;
eqal /&lt;strong&gt;e&lt;/strong&gt;⁴.qal²/&lt;br&gt;
eqál /e³.q&lt;strong&gt;a&lt;/strong&gt;l⁴²/&lt;br&gt;
èqül /e³.q&lt;strong&gt;ü&lt;/strong&gt;l⁴²/&lt;br&gt;
ëqüül /ë³.q&lt;strong&gt;ü&lt;/strong&gt;l⁴²/&lt;br&gt;
eqoel /e³.q&lt;strong&gt;o&lt;/strong&gt;⁴.el²/ ← oe は母音連続(2音節)&lt;br&gt;
eqoil /&lt;strong&gt;e&lt;/strong&gt;⁴.qoil²/ 　← oi は二重母音(1音節)&lt;br&gt;
eqaluix /e³.q&lt;strong&gt;a&lt;/strong&gt;⁴.luix²/&lt;br&gt;
eqalúix /e³.qa³.l&lt;strong&gt;ui&lt;/strong&gt;x⁴²/&lt;br&gt;
eqaluìx /e³.qa³.l&lt;strong&gt;u&lt;/strong&gt;⁴.ix²/&lt;br&gt;
eqaluíx /e³.qa³.lu³.&lt;strong&gt;i&lt;/strong&gt;x⁴²/&lt;br&gt;
éqaluix /&lt;strong&gt;e&lt;/strong&gt;⁴.qa³.luix²/&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;気軽に作文する、と銘打ちつつも強勢の説明にこれだけ分量を割いてしまっているのは、それだけ強勢位置がとっつきにくいうえに避けて通れない道で、ここを楽に通れるようになるとイスクイル活動が割と楽になるからです。ちなみに筆者はすでに作文・音読中に2那由多回くらい強勢位置を間違えています。&lt;/p&gt;

&lt;h2&gt;
  
  
  3  formative の形態
&lt;/h2&gt;

&lt;p&gt;&lt;strong&gt;★ 本編です ★&lt;/strong&gt;&lt;/p&gt;

&lt;h3&gt;
  
  
  3-1 形態式とスロット
&lt;/h3&gt;

&lt;p&gt;formative は前述したとおり、名詞や動詞などに相当する内容的な語であり、イスクイルの文章の9割(くらい)を占めています。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;formative は細かい部品(語根、接辞など)を組み合わせて作ります。&lt;br&gt;
この部品1つ1つが入る箱をスロット(slot)と言います。&lt;br&gt;
スロットには先頭から順に[1]から[15]までの番号がついていて、決まった番号のスロットは決まった種類の部品で埋められます。&lt;sup id="fnref6"&gt;6&lt;/sup&gt; (スロット[1]から[15]までを全て埋めることは可能ですが、見たことはありません。&lt;sup id="fnref7"&gt;7&lt;/sup&gt;)&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;formative の構造は、以下の&lt;strong&gt;形態式&lt;/strong&gt;(morphological formula)で示されます。&lt;/p&gt;

&lt;blockquote&gt;
&lt;p&gt;((([1]Cv)-[2]Vl)-[3]Cg/Cs/Cn&lt;sup id="fnref8"&gt;8&lt;/sup&gt;)-[4]Vr-([5]ʼCx/Cv-[6]Vp/Vl)-[7]Cr-[8]Vc-([9]Ci+Vi)-[10]Ca-([11]VxC)-([12]Vf-([13]ʼCb))-[14]tone-[15]stress&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;

&lt;p&gt;[1]～[13]については、&lt;strong&gt;C～ が1つ以上の子音(子音列)&lt;/strong&gt;を、&lt;strong&gt;V～ が1つ以上の母音(母音列)&lt;/strong&gt;を表しています。例えば [10]Ca は C から始まるので、ここには子音列が入ることがわかります。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;[14]tone は声調、[15]stress は強勢ですね。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;覚えられない…… &lt;sup id="fnref9"&gt;9&lt;/sup&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;( ) に入った要素がいくつかありますね。&lt;br&gt;
これらは特に表すものが無ければ省略できます。&lt;sup id="fnref10"&gt;10&lt;/sup&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;省略可能なものを全て省略すると、こうなります。&lt;/p&gt;

&lt;blockquote&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;[4]Vr-[7]Cr-[8]Vc-[10]Ca-[14]tone-[15]stress&lt;/strong&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;

&lt;p&gt;[4]Vr-[7]Cr-[8]Vc-[10]Ca はつまり V-C-V-C の形です。&lt;br&gt;
これに [14]tone-[15]stress で声調と強勢の値を与えれば、最も単純な formative が完成します。&lt;/p&gt;

&lt;h3&gt;
  
  
  3-2 formative を部品に分解する
&lt;/h3&gt;

&lt;p&gt;とりあえず、この形の formative を1つ見てみましょう。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;strong&gt;aktáil&lt;/strong&gt; という語があります。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;子音列と母音列の境界で分けると、&lt;strong&gt;a-kt-ái-l&lt;/strong&gt; となります。&lt;br&gt;
語末から1番目の(二重)母音 ai に強勢があり、声調は特に書かれていないので降調です。&lt;br&gt;
これをそれぞれ先ほどの形態式のスロットに入れると、&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;[4]Vr:  a&lt;br&gt;
[7]Cr:  kt&lt;br&gt;
[8]Vc:  ai&lt;br&gt;
[10]Ca: l&lt;br&gt;
[14]tone: 降&lt;br&gt;
[15]stress: 1&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;単語の分解ができました！！&lt;br&gt;
あとは、それぞれの部品の意味を文法書と照らし合わせていけば単語の意味を知ることができます。&lt;/p&gt;

&lt;h3&gt;
  
  
  3-3 各スロットの機能とグロス
&lt;/h3&gt;

&lt;p&gt;aktáil という語にはスロット[4]Vr, [7]Cr, [8]Vc, [10]Ca, [14]tone, [15]stress があります。&lt;br&gt;
それぞれについて、部品の一覧がある文法書のページと、表す屈折素性(？)を載せておきます。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;strong&gt;[4]Vr&lt;/strong&gt;: &lt;a href="https://www.ithkuil.net/02_morpho-phonology.html#Sec2o2"&gt;2.2節&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;

&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;Pattern ... 語根の意味の細分化。&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;Stem ... 語根の意味の細分化。&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;Function ... 意味的な品詞のようなもの。静的/動的な動作などを指定する。
※すべてデフォルト値 (Pattern 1, Stem 1, STA Function) のときは [4]Vr を省略でき、その時の語形は V-C-V-C ではなく C-V-C となります。 &lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;

&lt;p&gt;&lt;strong&gt;[7]Cr&lt;/strong&gt;: &lt;a href="https://www.ithkuil.net/lexicon.htm"&gt;Lexicon&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;

&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;Root(語根) ... 意味の核となるもの。&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;

&lt;p&gt;&lt;strong&gt;[8]Vc&lt;/strong&gt;: &lt;a href="https://www.ithkuil.net/04_case.html#Sec4o2"&gt;4.2節&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;

&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;Case(格) ... 自然言語でいう格に近い。動詞に対する名詞の関与のしかたを示す。&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;

&lt;p&gt;&lt;strong&gt;[10]Ca&lt;/strong&gt;: &lt;a href="https://www.ithkuil.net/03_morphology.html#Sec3o5"&gt;3.5節&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;

&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;Essence ... 実在のものか、架空・想像上のものかを表す。&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;Extention ... それが現在の文脈に対してどのように広がっているか。全体に言及するか、それとも一部だけに言及しているか、などを表す。&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;Perspective ... 名詞なら数、動詞なら時制に近い何かを表す。&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;Affiliation ... 個々のものは同じ目的や機能を共有しているか、などを表す。&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;Configuration ... 数に近い。1つのもの、同じ種類の複数のもの、異なる複数のものからなる組織、などを表す。&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;

&lt;p&gt;&lt;strong&gt;[14]tone&lt;/strong&gt;: &lt;a href="https://www.ithkuil.net/updates.htm"&gt;Updates&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;

&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;Register: 引用、注釈などを表すときに声調が変わる。当記事では無視する。&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;

&lt;p&gt;&lt;strong&gt;[15]stress&lt;/strong&gt;: &lt;a href="https://www.ithkuil.net/05_verbs_1.html#Sec5o4"&gt;5.4節&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;

&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;Designation: 語根の意味の細分化。&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;

&lt;p&gt;各ページの表を巡って aktáil が持つ情報をすべてかき集めると、こうなります。&lt;/p&gt;

&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;Pattern: 1&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;Stem: 1&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;Function: STA(stative)&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;Root(語根): -kt- "ROCK/MINERAL-BASED SOIL/GROUND"&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;Case(格): INS(instrumental)&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;Essence: NRM(normal)&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;Extention: DEL(delimitive)&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;Perspective: M(monadic)&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;Affiliation: CSL(consolidative)&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;Configuration: UNI(uniplex)&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;Register: NRR(narrative)&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;Designation: FML(formal)&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;

&lt;p&gt;で、短く3文字略称などを使ってまとめると&lt;br&gt;
&lt;code&gt;P1S1/STA-"ROCK/MINERAL-BASED SOIL/GROUND"-INS-NRM/DEL/M/CSL/UNI-(NRR)-FML&lt;/code&gt;&lt;sup id="fnref11"&gt;11&lt;/sup&gt;&lt;br&gt;
となります。これが人々の言うイスクイルの「グロス(注解)」です。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;あなたはグロスが読み書きできるようになったので、無敵です。&lt;/p&gt;

&lt;h4&gt;
  
  
  3-3-1  Root(語根), Pattern, Stem, Designation, Function
&lt;/h4&gt;

&lt;p&gt;Root(語根) は、最も中心的な意味を表す部品です。&lt;br&gt;
たとえば「木」「移動」「台」「光と熱」「外側」のような、ざっくりした意味を持ちます。&lt;br&gt;
この Root に対して、&lt;/p&gt;

&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;Pattern は全体的な意味(Pattern 1)と、それを2つに補完的に分けた意味(Pattern 2, 3) の3つから選ぶ&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;Stem は3つの異なる分類やニュアンスから選ぶ(Stem 1, 2, 3)&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;Designation は語根の素朴な意味(INF; informal)か、より永続的、公的、などの意味を持つ派生的な意味(FML; formal)かを選ぶ
で合わせて3×3×2=18通りに細分化ができます。こうしてできたものが、おおよそ自然言語との訳語に対応する「意味」となります。&lt;sup id="fnref12"&gt;12&lt;/sup&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;

&lt;p&gt;語根は &lt;a href="https://www.ithkuil.net/lexicon.htm"&gt;Lexicon&lt;/a&gt; から探します。&lt;br&gt;
(見つからなければ &lt;a href="https://www.ithkuil.net/lexicon_supplement_1.pdf"&gt;Lexicon supplement&lt;/a&gt; も見ましょう)&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;例えば「暗記する」という動詞を作ってみましょう。&lt;br&gt;
Lexicon ページで "memorize" などと打ち込みます。するとどうやら -mz- を使えばいいんだな、と分かります。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;a href="https://migdal.jp/uploads/articles/t5lpl4219oslnfqohfeb.png" class="article-body-image-wrapper"&gt;&lt;img src="https://migdal.jp/uploads/articles/t5lpl4219oslnfqohfeb.png" alt="Image description" width="1255" height="1007"&gt;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;Pattern 1, Stem 3, INF Designation の欄には&lt;/p&gt;

&lt;blockquote&gt;
&lt;p&gt;remember [= commit to memory] / memorize&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;

&lt;p&gt;とあります。&lt;br&gt;
これでもいいのですが、今回は暗記しようとするという動作に注目したいので Pattern 3 の&lt;/p&gt;

&lt;blockquote&gt;
&lt;p&gt;process of committing something to memory&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;

&lt;p&gt;を採用します。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;これで Pattern 3, Stem 3, INF Designation に決まりました。&lt;br&gt;
次は function を選びます。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;動詞の場合は、Function を下の4つから選ぶ必要があります。&lt;/p&gt;

&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;STA; stative ... 静的な動詞。状態に注目する。「～な状態である」&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;DYN; dynamic ... 動的な動詞。行為、変化に注目する。「～する」&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;MNF; manifestive ... コピュラ動詞の補語に近い。「～である」&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;DSC; descriptive ... 形容詞述語に近い。「～の性質を持つ」「～的だ」
名詞の場合は必ず STA Function になります。&lt;sup id="fnref13"&gt;13&lt;/sup&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;

&lt;p&gt;今回は「暗記する」という動作、変化に注目したいので DYN Function とします。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;あとは、&lt;/p&gt;

&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;[4]Vr は Pattern, Stem, Function に従って&lt;a href="https://www.ithkuil.net/02_morpho-phonology.html#Sec2o2"&gt;2.2節&lt;/a&gt; の表から見つける&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;[7]Cr に語根を入れる&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;INF Designation の場合は語末から2番目の音節、FML Designation の場合は語末から1番目の音節に [15]stress を付ける&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;[8]Vc Case はデフォルトの1格(OBL) -a- とする&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;[10]Ca 接辞はとりあえず -l- とする&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;[14]tone もデフォルトの降調とする
で &lt;strong&gt;[4]Vr-[7]Cr-[8]Vc-[10]Ca-[14]tone-[15]stress&lt;/strong&gt; がすべて揃います。&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;

&lt;p&gt;今回は &lt;strong&gt;iomzal&lt;/strong&gt;「暗記する」という動詞ができました。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;ここで造語が完了します！(&lt;a href="https://youtu.be/Wxh0DUyJ6yk?si=3g5MID311E71EDe0"&gt;ギャラクティック・ノヴァ爆発の曲&lt;/a&gt;)&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;自分で生やした語は、この形でメモ帳に残しておきましょう。&lt;/p&gt;

&lt;h4&gt;
  
  
  3-3-2 Case(格)
&lt;/h4&gt;

&lt;p&gt;Case はその名の通り、格です。&lt;br&gt;
全部で96個あり、以下のグループに分けられています。&lt;/p&gt;

&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;1～11(11個): Transrelative cases(相関格類; 動作に直接関わる動作主・被動作主・道具など。日本語の「が」「を」「で」「によって」はほぼこれ)&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;12～18(7個): Genitive cases(属格類; 所属・所有・発祥など。日本語の「の」はほぼこれ)&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;19～50(32個): Associative cases(連想格類; その他の情報を示す雑多な格)&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;51～65(15個): Temporal cases(時間格類; 動作の行われる時間などを表す)&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;66～71(6個): Spatial cases(空間格類; 動作の行われる場所などを表す)&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;72: Vocative case(呼格)&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;73～96(24個): Comparative cases(比較格類; 比較対象に付ける。「よりも」「に比べて」など。)&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;

&lt;p&gt;全て覚える必要はありません。&lt;br&gt;
ここでは特によく使うものを、Vc 接辞(スロット[8]の値)とともに紹介します。&lt;br&gt;
(-aw-) などの括弧の中の形はとりあえず今は無視してください。-iʼV- などの V は a で置き換えるか、[4]Vr を語頭から削除して代わりに埋め込む必要があります。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;〈 Transrelative cases / 相関格類 〉&lt;br&gt;
&lt;strong&gt;1  -a- (-aw-): OBL, oblique, 斜格&lt;/strong&gt;&lt;sup id="fnref14"&gt;14&lt;/sup&gt;&lt;br&gt;
　最も中立的なデフォルトの格。動作に関与するがそれ自身は変化しないもの。コピュラ的な文の主語。また、&lt;strong&gt;文の中心となる動詞もこの格をもつ&lt;/strong&gt;。「本を(与える)」「この家は(木造だ)」「存在する」「投げる」&lt;br&gt;
&lt;strong&gt;2  -u- (-uw-): IND, inducive, 自発格&lt;/strong&gt;&lt;br&gt;
　自発的に自分に変化を起こすもの。動作主かつ被動作主。再帰的動作(「自らを～する」と訳されるもの)に限らない。「彼が(走る/踊る)」「犬が(ほえる)」&lt;br&gt;
&lt;strong&gt;3  -e- (-ew-): ABS, absolutive, 絶対格&lt;/strong&gt;&lt;br&gt;
　変化を経験するもの。他動詞の目的語、または(意図しない動作の)自動詞の主語。「(Aが)Bを(殴る)」「鳥が(落ちる)」&lt;br&gt;
&lt;strong&gt;4  -o- (-ow-): ERG, ergative, 能格&lt;/strong&gt;&lt;br&gt;
　動作をされる意思が相手側にない場合の他動詞の主語。「少年が(木を殴る)」&lt;br&gt;
&lt;strong&gt;6  -i- (-i-): AFF, affective, 体験格&lt;/strong&gt;&lt;br&gt;
　意図しない知覚や感情や動作。「彼が(笑う/せきをする/痛みを感じる)」&lt;br&gt;
7  -ü-/-a'e- (-üw-): DAT, dative, 与格&lt;br&gt;
　物を所有したり受け取ったりする動作主。「彼が(本を持っている)」「彼に(本を貸す)」&lt;br&gt;
&lt;strong&gt;8  -ai- (-aiw-): INS, instrumental, 具格&lt;/strong&gt;&lt;br&gt;
　使われる道具。「ナイフで(切る)」「パスワードで(中に入る)」&lt;br&gt;
9  -ei- (-eiw-): ACT, activative, 起動格&lt;sup id="fnref15"&gt;15&lt;/sup&gt;&lt;br&gt;
　未実現の行為の主語。「(私は)彼に(歌ってほしい)」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;〈 Possessive cases / 所有格類 〉&lt;br&gt;
12  -â- (-âw-): POS, possessive, 所有格？&lt;br&gt;
　一時的に所有している。「彼の[手にある] (本)」「彼の[今座っている] (椅子)」&lt;br&gt;
13  -î- (-îw-): PRP, proprietive, 充当格？&lt;br&gt;
　財産などとして所有している。「彼の[=彼の財産である] (本/椅子)」&lt;br&gt;
14  -ê- (-êw-): GEN, genitive, 生格&lt;br&gt;
　生まれながらの、初めから備わっている。「彼の(手/父/性格)」「家の(ドア)」&lt;br&gt;
15  -ô- (-ôw-): ATT, attributive, 経験格&lt;br&gt;
　～の中で/から非意図的に発生する。～の経験する。「彼の(痛み/咳)」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;〈 Associative cases / 連想格類 〉&lt;br&gt;
19  -ia- (-iaw-): PAR, partitive, 部分格&lt;br&gt;
　(動作に関与する、または容器などを満たす)いくらかの～。数量表現を伴う名詞(数詞のほうではない！後述します)に付く。「本の(箱)」「いくらかの水」「リンゴのうちの(3個)」&lt;br&gt;
26  -o’- (-uöw-): CSD, considerative&lt;br&gt;
　情報や意見、判断の源。「私の意見では」「法の観点から」&lt;br&gt;
30  -oa- (-oaw-): TFM, transformative&lt;br&gt;
　変化の終点。「ピエロに(変身する)」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;〈 Temporal cases / 時間格類 〉&lt;br&gt;
53  -iʼV- (-iy-): CNR, concursive, 時間格&lt;br&gt;
　～の時間帯の中で。「夜に(勉強する)」&lt;br&gt;
54  -oʼV- (-üy-): ACS, accessive, 時点格&lt;br&gt;
　～と同時に。「日の出とともに」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;〈 Spatial cases / 空間格類 〉&lt;br&gt;
66  -âʼV- (-iay-): LOC, locative, 所格&lt;br&gt;
　～の所で。「家で/町で」&lt;br&gt;
69  -îʼV-/-ûʼV- (-iöy-): ALL, allative, 向格&lt;br&gt;
　～の方へ。「家へ(帰る)」&lt;br&gt;
70  -ëu'V- (-uay-): ABL, ablative, 奪格/離格&lt;br&gt;
　～から。「家から(学校へ行く)」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;〈 vocative / 呼格 〉&lt;br&gt;
72  -ë- (-ëùw-): VOC, vocative, 呼格&lt;br&gt;
　呼びかけ。「太郎さん！」「先生！」&lt;/p&gt;




&lt;h4&gt;
  
  
  3-3-3 Essence, Extention, Perspective, Affiliation, Configuration
&lt;/h4&gt;

&lt;p&gt;スロット [10]Ca は Essence, Extention, Perspective, Affiliation, Configuration の5つの屈折素性を持っています。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;strong&gt;Essence&lt;/strong&gt; は実在性を表します。&lt;/p&gt;

&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;NRM; Normal: 実在する、実際に&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;RPV; Representative: 実在しない、架空の、想像上で&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;

&lt;p&gt;&lt;strong&gt;Extention&lt;/strong&gt; はその概念のうちどの部分が現在の文脈のなかに収まるかを表します。始めや終わりを表すこともできます。動詞では「その動作をしている最中である」(動作の全体、始めから終わりを意識してはいない) を表すために proximal がよく用いられます。&lt;br&gt;
DEL; delimitive ... 全体&lt;br&gt;
PRX; proximal ... (端でない)部分&lt;sup id="fnref16"&gt;16&lt;/sup&gt;&lt;br&gt;
ICP; inceptive ... 始め、近いほうの端/～し始める&lt;br&gt;
TRM; terminative ... 終わり、遠い方の端/～し終える&lt;br&gt;
DPL; depletive ... ～でなくなる部分、徐々に消えるもの&lt;br&gt;
GRA; graduative ... ～であり始める部分、徐々に表れるもの&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;strong&gt;Perspective&lt;/strong&gt; は名詞と動詞で異なるものを表します。&lt;br&gt;
名詞の場合、&lt;/p&gt;

&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;M; monadic ... 心理的な境界で切り出すことができる1つのものや集合であることを表す。簡単に言えば単数。&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;U; unbounded ... 境界を持たない、数々あるもの、などを表す。簡単に言えば複数。&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;N; nomic ... 全称的な名詞。「あらゆる～」など。&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;A; abstract ... その実体ではなく、概念的なもの。「～という概念」。&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;

&lt;p&gt;動詞の場合、&lt;/p&gt;

&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;M; monadic ... 動作や状態の全体が、主観的に現在から連続している時間範囲に収まることを表す。&lt;sup id="fnref17"&gt;17&lt;/sup&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;U; unbounded ... monadic でない、すなわち、現在から連続している時間範囲に収まらないことを表す。過去の場合も未来の場合もある。&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;N; nomic ... 全称的な動詞。「一般に～」など。&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;A; abstract ... 特定の実在する動作や状態を指さず「～すること」という概念を指すことを表す。&lt;sup id="fnref18"&gt;18&lt;/sup&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;

&lt;p&gt;&lt;strong&gt;Affiliation&lt;/strong&gt; は Configuration とも関連した素性です。uniplex 以外を持つものに対して「それら」がどのような集合であるかを明示します。uniplex なものについては目的意識があるかや統率が取れているかを表します。迷ったらデフォルトの consolidative にしておきましょう。&lt;/p&gt;

&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;CSL; consolidative ... 自然発生した集合&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;ASO; associative ... 同じ目的・機能を共有する集合&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;VAR; variative ... 別々の目的・機能を持つ集合&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;COA; coalescent ... 1つのより大きな目的・機能のための補完的(*3)な機能を持つ集合&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;

&lt;p&gt;&lt;strong&gt;Configuration&lt;/strong&gt; も、Perspective と同じく、強いて言えば数に一番近い概念です。&lt;/p&gt;

&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;UNI; uniplex ... 1つのもの&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;DPX; duplex ... 2つで1組のもの(偶然2個あるものには用いない)&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;DCT; discrete ... 等質なそれら&lt;sup id="fnref19"&gt;19&lt;/sup&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;AGG; aggregative ... 異質なそれら&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;SEG; segmentative ... 等質なそれらが並んだ・連結されたもの&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;CPN; componential ... 異質なそれらが並んだ・連結されたもの&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;COH; coherent ... 等質なそれらからなる構造体、組織&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;CST; composite ... 異質なそれらからなる構造体、組織&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;MLT; multiform ... 雑然・混沌としたもの、等質・異質や群・構造体・並びが混ざっているもの&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;

&lt;p&gt;スロット[10]の Ca 接辞は、これらの屈折素性を一度に表すため 2×6×4×4×9 で &lt;strong&gt;1728 通りに屈折します&lt;/strong&gt;。全部覚えられたとしてもメリットはあまりありません。作文に出てきたものやよく使いそうなものから順にちょっとずつ覚える程度にしましょう。&lt;sup id="fnref20"&gt;20&lt;/sup&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;……&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;さて、ここまでで [4]Vr-[7]Cr-[8]Vc-[10]Ca-[14]tone-[15]stress の形の formative は大体解析でき、自分で作れるようにもなったはずです。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;触れなかった格やまだ触れていないスロットがたくさんありますが、必須のスロットを押さえているのである程度意味の推定が効くはずです。&lt;br&gt;
「読めないけど部分的には意味は分かる」「ここだけわからない」の感覚を得ればだいぶ慣れてきたといえます。&lt;br&gt;
あとは自由に書いたり文法の未探索範囲をぷらぷらしているうちにどんどん慣れが加速していきます。aktáil「1つの石(の全体)を使って」くらいなら見た瞬間に和訳できるようになります。&lt;br&gt;
イスクイルはこわくないよ！&lt;/p&gt;




&lt;h2&gt;
  
  
  4 Personal Reference Adjunct
&lt;/h2&gt;

&lt;p&gt;普通の名詞や動詞は作れるようになったので次は「私」「それ」などを造語してみましょう。&lt;br&gt;
人称代名詞、指示語にあたるものは formative ではなく adjunct、特にその中でも personal reference adjunct(略して PRA) で表します。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;PRA も formative のように部品を組み合わせて作ります。&lt;br&gt;
いくつかの形式がありますが、簡単なのは「C1+Vc+Cz+Vz」型です。&lt;br&gt;
C1 に入るのは&lt;/p&gt;

&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;t- 一人称 (1m)「私」&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;k- 二人称 monadic (2m)「あなた」&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;p- 二人称 unbounded (2u)「あなたたち」&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;q- 三人称 monadic (ma)「彼/彼女」※性別は関係ない&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;xh- 三人称 unbounded (ua)「彼ら/彼女ら」&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;ˉq- 無生物 monadic (mi)「それ」&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;ˉxh- 無生物 unbounded (ui)「それら」&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;

&lt;p&gt;などです。最後の2つは高調であることに注意します。&lt;br&gt;
その他のものは &lt;a href="https://www.ithkuil.net/08_adjuncts.html#Sec8o1"&gt;8.1節&lt;/a&gt; の Table 26 を参照してください。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;Vc+Cz に入るのは Case(格) ですが、ここで formative の [8]Vc とは別の表を参照しなくてはなりません。&lt;a href="https://www.ithkuil.net/08_adjuncts.html#Sec8o1"&gt;8.1節&lt;/a&gt; の Table 28 で Vc+Cz に入るものを見つけてください。&lt;br&gt;
(上記の 3-3-2 で紹介した格については、括弧内に Vc+Cz を併記しています)&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;最後に少し下にある Table 30 で configuration に応じたものを取ってきます。デフォルト(uniplex) は -a- です。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;これで、例えば&lt;br&gt;
tuwa &lt;code&gt;1m-IND-UNI&lt;/code&gt;「私は自発的に」&lt;br&gt;
xhêwa &lt;code&gt;ua-GEN-UNI&lt;/code&gt;「彼らの(生まれつき備わっている)」&lt;br&gt;
ˉqüyö &lt;code&gt;mi-ACS-AGG&lt;/code&gt;「等質なそれらの連なったものと同時に」&lt;br&gt;
みたいに人称や指示語を含む表現ができます。&lt;/p&gt;

&lt;h2&gt;
  
  
  5 例文
&lt;/h2&gt;

&lt;p&gt;これまでに登場した事項をこねこねして下のような文たちを作れます。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;strong&gt;Ixál tuwa odlall qêwa.&lt;/strong&gt;&lt;br&gt;
「私は彼の両手を観察する。」&lt;/p&gt;

&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;ixál「観察する」&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;tuwa「私は(意図して)」&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;odlall「手のペアの全体を」&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;qêwa「彼の(生まれつき備わっている)」&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;

&lt;p&gt;&lt;strong&gt;Ažámt qi âxtʼuic.&lt;/strong&gt;&lt;br&gt;
「彼は赤色を好み始める。」&lt;/p&gt;

&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;ažámt「好み始める」&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;qi「彼が(体験者)」&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;âxtʼuic「赤色という概念を」&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;

&lt;p&gt;&lt;strong&gt;Këuwa, icas tašk xwâʼos!&lt;/strong&gt;&lt;br&gt;
「おいお前、水の中に生き物の群れがいるぞ！」&lt;/p&gt;

&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;këuwa「お前！(呼びかけ)」&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;icas「存在する」&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;tašk「異なる生物からなる群れ/組織が」&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;xwâʼos(= oxwâʼas)「容器の水の中(の一部分)に」&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;

&lt;p&gt;&lt;strong&gt;Isat eqeţ tkʰoaţ almoʼaňsk’.&lt;/strong&gt;&lt;br&gt;
「聞こえ始めた音楽と同時にすべての人々は球体になった。」&lt;/p&gt;

&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;isat「変化した」&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;eqeţ「すべての人間が(被動作主)」&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;tkʰoaţ「球体へと」&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;almoʼaňsk’「徐々に聞こえ始める音楽と同時に」&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;

&lt;p&gt;わあ！日常で使える便利な例文だなあ！！&lt;br&gt;
というのは冗談だとしても、まだ6つしかスロットが登場しておらず解説もだいぶ簡略化したのにそれでここまで変な文が作れるのはイスクイルの面白いところだと思います。&lt;/p&gt;




&lt;h2&gt;
  
  
  6 無い Q&amp;amp;A
&lt;/h2&gt;

&lt;p&gt;私がかつて躓いた点、書ききれなかったけど重要なこと(次回のテーマ)などです&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;Q. 命令やお願いの表現は？&lt;br&gt;
A. Directive Illocution を使います。簡単には、動詞のスロット[9]に -we- を挿入します。例えば ikas「行く」→ ikawes「行け」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;Q. 疑問文は？&lt;br&gt;
A. Yes/No疑問文は Interrogative Illocution を使います。簡単には、動詞のスロット[9]に -wu- を挿入します。&lt;a href="https://www.ithkuil.net/10_lexico-semantics.html#Sec10o6"&gt;10.6節&lt;/a&gt; で説明されている通り、Wh-疑問詞は無いので代わりに「～する[人/物/理由/場所…] を教えてください」という命令文の形で表します。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;Q. 外来語を借用するには？&lt;br&gt;
A. &lt;a href="https://www.ithkuil.net/lexicon.htm"&gt;Lexicon&lt;/a&gt; で "-p-" を検索したら carrier root なるものが出てきます。これに代わりに屈折してもらって、直後に音写した外来語を入れます。例えば「/puka/という名前の人間を(ABS格)」は opel Puka となります。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;Q. イスクイルでイスクイルのことをどう言う？&lt;br&gt;
A. イスクイル(Iţkuîl)というのはイスクイル1の単語であり、イスクイル3の形態論では解析できません。↑の carrier root を使って êpal Iţkuil「/Iţkuil/という名の実体の無い無生物」と表します。elartkʰa「補完的な役割を持つ仮想の語からなる集合体」という呼ばれ方もします。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;Q. もっと細かい時制の表現がしたい&lt;br&gt;
A. &lt;a href="https://www.ithkuil.net/05_verbs_1.html#Sec5o10"&gt;5.10節&lt;/a&gt; の Aspect(相) を使うとよいでしょう。最も楽なのは、ここで選んだ Aspect に対応する母音 Vs を &lt;a href="https://www.ithkuil.net/06_verbs_2.html#Sec6o3"&gt;6.3節&lt;/a&gt; の Table 19 から拾ってきて、単独で語として動詞の隣に置くことです。例えば u という1文字の語で「～した」「～だった」のような過去の意味を足すことができます。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;Q. 辞書見てたら語根の意味の表のすぐ下に "SSD Derivatives:" っていうのがあってそこに欲しい意味そのものが書いてあるんだが…&lt;br&gt;
A. SSD Suffix を使います。欲しい Degree(度数) に応じた -V₁k をスロット[11]に追加してください。詳しくは &lt;a href="https://www.ithkuil.net/07_suffixes.html#Sec7o1"&gt;7.1節&lt;/a&gt; にあります。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;Q. 単語を手作業で分解するの大変だね&lt;br&gt;
A. はい。……実は &lt;a href="https://www.laethiel.fr/ithkuil/transcript.php"&gt;解析器&lt;/a&gt; が存在しているようです。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;Q. イスクイルの歌はある？&lt;br&gt;
A. イスクイルの作者 JQ 氏自身が作詞作曲したものが5曲あります。&lt;a href="https://www.ithkuil.net/texts.html#poetry"&gt;Texts&amp;gt;Poetry&lt;/a&gt; から聴くことができます。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;Q. ウオロェデョイって何？&lt;br&gt;
A. ↑の曲のうち5曲目に登場する長くて強烈な formative である、Uorödyoi’gzuxharçiámtixtou&lt;sup id="fnref21"&gt;21&lt;/sup&gt;「新しい共感覚の広がりを具現化できるならば」がいつの間にか私の中で挨拶になってしまったものです。ぴすてぃるみたいなものかもしれません。&lt;/p&gt;

&lt;h2&gt;
  
  
  7 発掘されたもの
&lt;/h2&gt;

&lt;p&gt;1年以上前に作った何か-NRM/DEL/M/COA/DPX が出てきたので貼っておきます。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;↓ eqal はかわいいね&lt;br&gt;
&lt;a href="https://migdal.jp/uploads/articles/16xipn4tpt0pe9ife0yq.png" class="article-body-image-wrapper"&gt;&lt;img src="https://migdal.jp/uploads/articles/16xipn4tpt0pe9ife0yq.png" alt="Image description" width="585" height="449"&gt;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;↓ こっちは、未習範囲の屈折素性の中から欲しいものを探すときにでもお使いください&lt;sup id="fnref22"&gt;22&lt;/sup&gt;&lt;br&gt;
&lt;a href="https://migdal.jp/uploads/articles/55p39sbn6bb9aedl6tpw.png" class="article-body-image-wrapper"&gt;&lt;img src="https://migdal.jp/uploads/articles/55p39sbn6bb9aedl6tpw.png" alt="Image description" width="950" height="1081"&gt;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;書ききれなかったことが大量にありますが、一旦ここで終わりにします。&lt;br&gt;
後日、続編なり補足なりを書こうと思います。&lt;br&gt;
それでは、ウオロェデョイ。&lt;/p&gt;




&lt;ol&gt;

&lt;li id="fn1"&gt;
&lt;p&gt;Attàwîl pü! &lt;code&gt;P1S1/STA-"tt"(挨拶)-(OBL)-NRM/DEL/M/CSL/UNI-DEC-FML  2u-DAT&lt;/code&gt; 直訳すると「あなたたちに挨拶する！[言語行為的]」 ↩&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;

&lt;li id="fn2"&gt;
&lt;p&gt;自然言語の話で verb, noun は「動詞」と「名詞」として訳されることがほとんどですが、イスクイルでそれをすると「形成詞」などと同類のものに見えて紛らわしいので、「述語」と「項」とするという手もあります。 ↩&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;

&lt;li id="fn3"&gt;
&lt;p&gt;まれに içtail とも呼ばれます。 ↩&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;

&lt;li id="fn4"&gt;
&lt;p&gt;強勢をもつ音節を力強く読んでも特に問題はありません。 ↩&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;

&lt;li id="fn5"&gt;
&lt;p&gt;声調の表し方にも揺れが見られます。記事本文では通常のキーボードで楽に打てるものを採用しましたが、これを良しとせず ˊ ˉ ˍ ˋ ˆ ˇ と書く方もいます。高調はオーバーライン ‾ で書かれることもあります。 ↩&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;

&lt;li id="fn6"&gt;
&lt;p&gt;公式文法書では slot I, slot II, ... のようにローマ数字で示されていますが、慣れていない人にはぱっと読めないので、ここでは算用数字で表すことにします。 ↩&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;

&lt;li id="fn7"&gt;
&lt;p&gt;客「formativeひとつ、大盛り辛口トッピング全部乗せでお願いします」店員「/qʰûl-lyai’svukšei’awurpîptó’ks」客「わあ」 ↩&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;

&lt;li id="fn8"&gt;
&lt;p&gt;Cn 接辞だけは公式文法書の Updates/Changes のページにあります。 ↩&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;

&lt;li id="fn9"&gt;
&lt;p&gt;何か月もやってると自然に覚えます。 ↩&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;

&lt;li id="fn10"&gt;
&lt;p&gt;個々のスロットを省略できるかどうかの規則はだいたい括弧で示されているとおりです(例えば、(([1]Cv) [2]Vl) とあるので、[2]Vl を省略して [1]Cv だけを使うことはできません)。 ↩&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;

&lt;li id="fn11"&gt;
&lt;p&gt;これはスロットが現れる順そのままで書くという公式準拠のグロスの書き方です。どこがどれに対応するかは分かりやすい反面、意味が掴みにくいという難点もあります。慣れてきたら自分の読みやすいグロスの書き方を模索してもいいかもしれません。ちなみに普段の筆者はだいぶ省略したり Ca 接辞の5素性を番号にしたりして &lt;code&gt;P1S1/F:"kt"(石/砂):STA-1/1/1/1/1-INS&lt;/code&gt; のように書いています。 ↩&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;

&lt;li id="fn12"&gt;
&lt;p&gt;Root, Pattern, Stem, Designation を合わせたものを RPSD と略して呼べたら便利な気がします。「机は RPSD で表せるがベッドは表せない」とか。 ↩&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;

&lt;li id="fn13"&gt;
&lt;p&gt;ということは、一部の語は語形だけでは名詞か動詞か区別できないことになります。それでいいんだろうか…？ ↩&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;

&lt;li id="fn14"&gt;
&lt;p&gt;OBL格の用途が広すぎる気がしないこともないです。 ↩&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;

&lt;li id="fn15"&gt;
&lt;p&gt;未実現の動作でも ACT 以外の格を取ることもあるし、正直これは謎です。 ↩&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;

&lt;li id="fn16"&gt;
&lt;p&gt;ここで proximal が「～の一部」を直接表すわけではない点によく注意すべきでした(後悔)(筆者はこれをしばらく間違えていた)。「そのリンゴは一部が腐っている」という文では、話者はリンゴの全体を文脈の中に入れつつ特定の一部を指しているので、おそらく proximal は適切でなく、代わりに delimitive を用いて [11]VxC: PTW₁/4 で部分に限定するべきです。 ↩&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;

&lt;li id="fn17"&gt;
&lt;p&gt;注意しなければならないのは、動詞の monadic は現在に限定されない、ということです。「ついさっき」は過去ですが、心理的に現在から連続しているので monadic でしょう。 ↩&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;

&lt;li id="fn18"&gt;
&lt;p&gt;ロジバン的には nomic は lo nu [selbri] kei ku、abstract は lo ka [selbri] kei ku に近いのかなと思います。ロジバンよわいので確信はありません。 ↩&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;

&lt;li id="fn19"&gt;
&lt;p&gt;「等質」は、外見的・主観的になんとなく揃っていること、を指します。厳密に同じ人間は誰もいませんが、「人」に対して descrete などを使って「見た目や動きが似ているその人たち」などと言うことはできます。 ↩&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;

&lt;li id="fn20"&gt;
&lt;p&gt;ちなみにイスクイル4では、Ca 接辞は整理され、なんと膠着的になっています！これなら人間にもギリギリ覚えられそうな気がしてきます。イスクイル3の「必須の接辞なのに全部覚えようがない」というのが嫌な人はイスクイル4をやりましょう。 ↩&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;

&lt;li id="fn21"&gt;
&lt;p&gt;歌詞にはこう書かれていますが、グロスと照合すると Uorödyoi’gzuxha&lt;strong&gt;ř&lt;/strong&gt;çiámtixtou が正しいという説があります。 ↩&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;

&lt;li id="fn22"&gt;
&lt;p&gt;この epal Iţkuil という書き方も間違いではありませんが、より厳密な pattern 3 を使って êpal Iţkuil と書かれた例が公式文法書の &lt;a href="https://www.ithkuil.net/05_verbs_1.html#Sec5o8"&gt;5.8節&lt;/a&gt; にあるので、今はそう書くようにしています。 ↩&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;

&lt;/ol&gt;

</description>
      <category>イスクイル</category>
    </item>
  </channel>
</rss>
