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グロバサたん
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愛称をつくる助詞 ci

ci を名詞に後置すると、親しみを込めた呼び名をつくることができます。

  • myaw ci「にゃんこ、猫ちゃん」
  • kargux ci「ウサちゃん」

日本語の「ちゃん」などを語源にしているようなのですが1、必ずしも日本語の流儀に従うものではなく、以下のような用法もあるようです。

  • doste ci「我が友、相棒」
  • mama ci「ママ、おかあさん」

そんなに頻繁に使用される表現ではないので、厳密にどのような場面で使用可能であるかを把握している人はいないと思います。
それはそれとして観測結果から類推するなら、動物、または間柄(近しい関係性)について使用することができると言えそうです。

余談1: その他の呼び名

「ちゃん」が ci にあたるとするなら、「さん」にあたる表現はどうなるのでしょうか。
これについては既に造語されていて、senyor2 を前置することによって「さん」に近い表現をつくることができます。

  • senyor Yohan「ヨハンさん」
  • senyor kraw「カラスさん」

なお、文法上、senyor はあくまで名詞という扱いらしいです3。形容詞にも見えるところですが、以下のように単独で使用することも想定しているのかもしれません。

  • Yu xa idi cel keloka, senyor? 「あなた、どこへ行かれるのですか?」

余談2: 助詞

ci の品詞は「助詞」ということになっています。とはいったものの、グロバサにおける「助詞」というのは分類のゴミ箱といってもよいようなもので、特に他の助詞と使用方法が似ているわけではありません。

助詞として知られるもののうち最も主要なのは時制の助詞(le, nun, xa, u)です。これらは動詞の前に置かれます。

  • le eskri「書いた」
  • xa eskri「未来に書く」

このほか、不定詞句をつくる na も助詞という扱いらしいです。

  • suki na somno「眠るのが好きだ」
  • na sonzay sen na antiya「存在することは抵抗することだ」

  1. ドイツ語の -chen やロシア語の -ичка なども語源に含まれます。全貌はこちらをご参照ください。 

  2. 念の為に明言しておくと、この語は性を問わずに使用することができます。 

  3. 「名詞 + 呼び名」という形式でひとつの名詞をつくる構文です。たとえば、cuyoanjilyen Rafael で「大天使ラファエル」の意味になります。 

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