Migdal

jan3907087
jan3907087

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次回作に向けて

はじめに

この記事はメモ程度に書いたものです。次回作がこの通りの仕様になるとは限りません。

Twédenと自分が思い描く「言語の完成形」との間に隔たりがいくつかあったので、作り直すことにした。
基本的な精神は受け継ぎつつ、より合理的・理想的な体系となるように設計していく。
以下、Twédenの一つ一つの特徴について議論していく。

1. 語根同士の関連

これは、この言語を設計する上で最も重要視した部分である。
かなり多くの語根が音韻交代により類義語 or 対義語になる。
しかし、音素が足りなくなった結果不規則に変化するものも少なくない。
ただ、今作でどのような交代規則を設ければよいかがある程度わかったので、その点を整備して次回作に引き継ぐ。
全語根の領域の半分を具体名詞(体の部位など)に割いたが、そんなに要らなかった。

2. 過度な音韻規則

原則として発音のしやすさを参考に採用の可否を決めたが、ti di ki gi siをすべて削るのはやりすぎた。さらに、l/rを条件異音1にしたことで外来語の転写が面倒になっているので、どちらかに統一する。
ほとんどの単語は有声/無声が入れ替わるだけで別の意味になるので、そこも改善点だ。また、発音が容易な子音連続が一切語頭に来れないのはもったいないと感じ、次回作では語頭の子音連続も許容し、ある程度の最小対立を避けつつ作る。

3. 動詞が要求する格

Twédenの動詞は原則として、最多の項を要する使役の形(AがBにCさせる)を原型とし、必要に応じて規則的に項を削れる(A=BならBを省略可)という仕様にしたが、そもそもこの形が前置詞の意味とうまくかみ合わず、不満が残った。

例1: AがBを食べるにおいて上記のルール通りに考えると、Bがない場合Aが自分自身を食べるとなるが、これは滅多に使わない表現であるため、例外的にAが食事するという表現に改めた。

例2: AがBを曲げるを辞書形で登録してあるが、極端に解釈すればAがBにCを曲げさせるを辞書形とすべきだということもできる。そもそも日本語における自動詞/他動詞の考えに左右される時点で不完全だ。

例3: Aと異なるという表現において、Aの前置詞としてto(差分を強調?), from(differに関連?), as(~と違うに関連?)のどれがよいか。

この改善策として、動詞を捨てるということがあげられる。

4. 機能語の省略

今回は、

  1. 文頭の主語マーカー (主語が主題を兼ねることが多いため)2
  2. 動詞直後の対格マーカー (明らかに「~を~する」の形が頻出なため)
  3. 冗長だと思える名詞(句)の省略
  4. その他文脈から一意に解釈可能な関係性を明示する語句

を省略可とした。省略しなければ内容の伝達における課題は何も起きないので、次回作でも省略規則をしっかり整備していく。
特に、語順が自由であるとはいえど、基本語順を決めないと格標識の省略が一切行えなくなる。(格標識が長い場合は省略したくなる。とは言え、短くしすぎると聞き取りにくくなる。)
しかし、次回作では動詞が消えるので、格という概念もだいたい消えるだろう。

5. 代名詞

文構造を簡潔にしすぎて、せめて

  1. その人
  2. それ
  3. その語句

ぐらいの区別は欲しくなった。toki ponaでさえも「それ(指示)」と「それ(再掲)」の区別を有す。2~3系列は最低でも入れよう。

6. 相関詞

文でそのまま単語を修飾する方法。
Twédenでは対となる2単語を使って行ったが、分詞に相当するものがないので常にこれを使わなければならず、少し冗長に感じられる。(口語では;で任意の相関詞・接続詞を省略可、としたが、やはり文語でも使いたい。)
そこで、意味の構造をそのまま反映し、必要な部分のみ語句を要求する形式を採用する。

7. 熟語の意味の一意性

Twédenでもここはある程度確保できていた点だが、熟語ABにおいて、AでのBかAとBか、AへのBかはある程度区別したい。引き続き、句を一続きにして熟語にする、という方法を採っていく。(←果たして熟語と呼べるのか...)

8. 修飾の構造全般について

Twédenでは一貫して後置修飾としたが、多少はロシア語のように柔軟性が欲しいところ。ロシア語のように、語尾である程度の関係性がわかるようにしよう。(その方が絶対に韻の調整がしやすい。)

9. 品詞

Twédenでは自由に品詞を変えられるのでそこまで心配はしていなかったが、何を基本の品詞とするかは悩みどころだ。アラビア語のように、どの品詞も派生形であるかのように扱うのも考えられる。
しかし、そもそも、名詞と動詞・形容詞を分けなければいいだけの話。
品詞は捨てよう。

10. 言語名

Twéden(少語)についてだが、被ってしまうのでもう次回作ではこの手の命名法は使えない。とはいえ、あまり長くするわけにもいかないので、変な複雑な語根を作ることにする。以下に大昔の前科成果を示す。

  • etfr(本質的には他の構成員と大差ないが、自身の集団の中の決まりで立場が上の人)
  • oylt (何らか食物の生産に利用できる虫。主に食用の虫)
  • ückt (小さい太鼓を手以外を使って鳴らす)
  • ëhst (国家との直接の関連を持たない比較的大きい機関に土地を分けて治めさせる)
  • uvjl (etfr、oyltといった上記の語の最初にある母音。他の言語の単語に対しては使わない。)

さすがにこんな意味の語根を言語名に入れれば他人と被る心配はないだろう。

おわりに

以上がメモとなる。
だいぶ主観が入っているので、無視するもよし、反論するもよし。
また暫く記事が停滞するかもしれないが、ご容赦を。

追記) また今回も2000字を超えてしまった。毎回一日で仕上げているとは自分でも考えにくい。おかしい。文章を書くのは得意ではないはずなのに... ただ、次の新作解説は今回の倍にはなりそうだ。


  1. 母音の前にr, 後にlが出現。母音間では、音節境界を都合よく解釈することでどちらも出現可。 ↩

  2. 日本語では主語は「~が」、主題(テーマ)は「~は」で表される。本来、主題は対格や属格も兼ねる(ように思える)が、日本語においてこの2つはほぼ同一視されている。以下は主語と主題が異なる例。対格の例:「林檎は私が食べる」(* 林檎が食べる) 属格の例:「象は鼻が長い」(* 象が長い) ↩

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