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人工言語「Namego」の文法構想

 人工言語Namegoは、公式にはNamego、日本語では仏語・英語などのノリで滑語と書くことにする。
 話は変わって本題に移る。前回は主に滑語の理念や発音などについて書いてきた。今回は滑語の文法をどんなふうにしたいかを書きつつ、文法事項を暫定的に決めていこうと思う。なお、ここではあくまで構想について書いていくので途中で変わる可能性も大いに考えられる。なお、最終的に決めた文法についてはあとで細かくまとめることにする。

どんな文法にしよう?

 突然だが私は日本語、英語以外にも3つの言語に触れており、すこしではあるが勉強もしていたことがある。韓国語、エスペラント、トキポナである。せっかく学んだことのあるこれらの言語、どうせならこの滑語に取り入れたいと思う。
 現在考えているところでは、トキポナで固有名詞を表現するときにその属性の単語を前につけることと、エスペラントのように語尾によって品詞を区別する形にすること。エスペラントでは語尾が-oの形の単語は名詞と分類され、-aだったら形容詞に分類される。たとえばtomatoだったら「トマト」という意味だし、tomataになったら「トマトの~」という意味になり、tomata picoで「トマトピザ」とすることができる。そんな具合。これを滑語に組み込みたい。また、滑語はアポステリオリ言語(ほかの言語を参考に語彙を決める言語)であるので単語は基本日本語からとっていくことにする。

具体的に考える

 とりあえず考えているところを散文的に書き出す。発音に関して、子音単体はウ行で読み、子音は母音と常にセットで表記・発音されるが語末にのみ母音uは付けられない。「ン」は子音として扱う。例を出すとjanは「ヤン」と読み、januといった形の(固有名詞以外の)単語は存在しない。「トゥーカス」と発音されたらtukasと書き、tkasu、tkasといった風には書かない。
 品詞は今のところ名詞、形容詞、動詞、副詞、冠詞、感動詞、代名詞の7つを考えている。それぞれの品詞はエスペラントのように語尾で決定される。語順はSOV、もしくはSC。Cは補語(complement)であり、主語の意味を補完する名詞、形容詞である。形容詞は後置修飾。
 固有名詞の前にはそれが表す属性の名詞を冠詞化したものを付ける。

語尾とその品詞に関する表。暫定版。

-o 名詞
-a 形容詞
-i 動詞の原形
-u 冠詞
-is 動詞の過去形(~だった)
-as 動詞の現在形(~です)
-os 動詞の未来形(~だろう)

見る人が見ればわかる。ほとんどエスペラントからパク……参考にした。唯一、-uだけが意味が違うものとなっている。

例文

Mi jan Sofia.(ミ ヤーヌ ソフィーアorソフィア) 「私はソフィアです」
 miは「私」を表す人称代名詞。janは「人」を表す冠詞で、名詞janoが変形したもの。Sofiaは固有名詞。SC構造で、主語=補語のときはこうする。

Bolud Boulder kouga.(ボールドゥ ボルダー コウーガ)「ボルダーは硬いです or 硬いボルダー」
 boludは「石」を表す冠詞で、名詞boludoが変形したもの。kougaは形容詞で、「硬い」という意味。主語の属性を表す場合も名詞の時と同様に、SCの形で表記する。また、形容詞は後置修飾というルールに基づいて(その形容詞の属性をもつ)名詞という形で解釈してもOK。複数の形容詞A・Bがある場合、(主語 A)Bという風にAという属性の主語全体が、Bという属性を持つという風になる。

Kodujano mia cisa.(コドゥヤーノ ミア ツィーサ)「小さい私の子供」
 kodujano=子供(名)、mia=私の(形)、cisa=小さい(形)。形容詞が二つある場合の例。私の、という属性のついた名詞である子供は、それ全体に小さいという属性付けがされている。意味は変わらないが、cisaを補語としてSC構造として解釈することも可能。この場合、厳密に訳すなら「私の子供は小さい」という風になる。(kodujano mia=cisa)

一旦おしまい

 書いてて疲れたのでとりあえずここで終わりにする。次回は動詞も交えた例文を提示していこうと思う。いまのところ大きな破綻は見られない若しくは酔ってるせいで気づいていないので文法事項についてはこのまま進めていくことにする。

おしまい

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