こんにちは,渡久地です.
この記事はotalns語の文法などを解説するものとなります.
こちらは動詞についての補足となります.
受動や使役での注意
otalns語では動詞の人称接尾辞は「主語と目的語」ではなく「実際の動作主と動作対象」であることに注意しなければなりません.
例えば,能動文で以下の文があるとします.
- át biötiq kilten. 「私はりんごを食べる.」
受動文や使役文では次のようになります.
- kilte kmbiötiq dlaxt átan. 「りんごは私によって食べられる.」
- fag ntibiötiq kilten átako. 「彼は私にりんごを食べさせる.」
上記の2つの文は,能動文と人称が同じものとなっています.
この理由として,あくまで元の動詞「食べる(biö)」の動作をする実際の動作主は「私(át)」であり,実際の動作対象は「りんご(kilte)」であるためです.
相について
otalnsの相は現在のところ,基本的には次のような意味で使われています.
O動詞(状態動詞)
O動詞には途中と完了はありません.
- 開始:~し始める
- 継続:~している
- 終了:~し終わる
- 痕跡:~した跡がある/~したことがある
E動詞(継続動詞)
- 将然:まだ動作は始まっていないが,始まりに近付いていることを表す.~しようとする
- 開始:動作が始まったことを表す.~し始める
- 途中:一回限りの動作において,動作が行われている最中であることを表す.~している.一回限りの動作
- 完了:一回限りの動作において,動作が終わったことを表す.~した.一回限りの動作
- 継続:一連の流れでの動作において,動作が行われている最中であることを表す.~している.一連の流れでの動作
- 終了:一連の流れでの動作において,動作が終わったことを表す.~し終わる.一連の流れでの動作
- 痕跡:動作が終わった後であることを表す.~した跡がある/~したことがある
R動詞(結果動詞)
- 将然:まだ動作は始まっていないが,始まりに近付いていることを表す.~しようとする
- 開始:動作が始まったことを表す.~し始める 行為開始
- 途中:一回限りの動作において,動作が行われている最中であることを表す.~しつつある 行為中
- 完了:動作が終わったことを表す.~した,行為終了,状態開始
- 継続:動作の状態が続いていることを表す.~している 状態中
- 終了:動作の状態が終わったことを表す.~し終わる 状態終了
- 痕跡:動作が終わった後であることを表す.~した跡がある/~したことがある
今回は以上です.閲覧ありがとうございました.
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