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【ルエン語解説】律(Controller)一覧

s'juas tēle! la kunōce.
今回からルエン語解説シリーズをやっていきたいと思います。
ルエン語は明らかに他の言語にはない特別な構造をしている要素がありますが、今回は「律 (Controller)」についてのまとめになります。

まず、簡単に律について説明したいと思います。
律とは文節を作る際に動詞の項に対して役割の付いた名詞句を渡す際に名詞句の持つ役割を決める機能を持った単語です。
皆さんが知る言葉で例えると「格 (Case)」に近い概念だと思ってもらえれば良いかと思います。

図を見てもらうとわかる通り、ルエン語の律は能格言語と対格言語の良い所を取り込んだ構造をしております。
動詞についての説明はまた別の機会に説明したいと思っています。

これより下は今回の記事の内容になっております。


概要図


中心直接層

行為や変化などに関して直接的に関わり、文節を構成する基本機能を有する律のグループ。
 ※ 同時参照の可能性があります。

主律

物事の中心、或いは影響を周囲に与える存在。

副律

物事の中継地点、或いは影響を一時的に受け取り本来届くべき影響者へと伝える触媒的な存在。

従律

物事の終着点、或いは影響を周囲から受ける存在。


中心間接層

行為や変化などに関して間接的に関わりを持ち、影響の方向性などを示す間接的な斜格機能を有する律のグループ。

依頼律

影響の向かうべき方向性を示し、間接的に直接層へ影響を与える存在。

使役律

影響の向かうべき対象を示し、間接的に直接層へ影響を与える存在。


環境直接層

行為や変化などが起こる現場を用意して中心層がその行為や変化などを担うための舞台を指定する機能を持つ律のグループ。

処律

行為や変化などが起こる現場を指定する律。

時律

行為や変化などを起こす時間帯や時期を指定する律。

無律

行為や変化などに対してその管理者がいない事を示してただその場にあるだけの存在を示す律。


環境間接層

行為や変化などが起こる際の影響の管理元を切り替え、受与の対象を別途指定する機能を持つ律のグループ。

自律

行為や変化の受与の対象の管理を他者から奪い、自身へと帰属させる存在。

他律

行為や変化の受与の対象の管理を他者へと押し付け、帰属先を変える存在。


※ 2025/11/25 追記

律を使うと次のような疑問表現ができる。
was et? / なんで?
was es? / どうして?
was yl? / どうやって?
was et al? / いつ?
was es al? / どこで?
was yl al? / なにが(存在して)?
was la? / だれが?
was as? / だれに?
was el? / なにを?
was il? / なぜ(潔く)?
was is? / なぜ(そんなに嫌がるの)?
was fi? / なにから?
was li? / なにまで?


最後に

ルエン語は時間がある時に制作しておりますので、成長していくルエン語をお楽しみください。
辞書のリンクはこちらです。

最後に造語依頼についてですが、造語するときは語義を明確にするという方針を取っていますので依頼時に想定している語の意味をできる限り詳細に付けて送るようにしてください。
また、造語依頼で送れば必ず登録されるという訳ではない事をご理解ください。

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