……この記事は長大です。
……空調の効いた部屋で安楽椅子にでも腰掛けて、お好きな飲み物と共にお楽しみ下さい。
先日投稿した記事の反響が一定数あったので、和訳を頑張って作りました。
脚注に補足を付けまくりましたが、それでも不明な点があればコメントで質問いただければ喜んでお答えします!
悠里勢でも初めての人工言語オンリーTRPGセッション空間をログを通してお楽しみ下さい!
主要人物
GM(Fafs F. Sashimi)
このゲームの進行役、ストーリーを進めたり、行動の裁定や結果を描写したりする。強力な力を持つ一方で、プレイヤーを楽しませるという重責やダイスの出目に殺されたりする。最も過酷かつ楽しい役回りで「誰かGMやってくれね?」が口癖。
ラーシアルス・フェイ・ユリティ・アルスフェイティハイト(PL:えんたーちゃん)
ヴェフィス系リパラオネ民族であるところのフラッドシャー人のお嬢様。本編では、「フェイ」(
fei
)と呼ばれている。
ユエスレオネ革命に参加している理由は「車に乗るため」であるなど、ブルジョアジーっぽいところもあるが、信念を突き通し、高貴な実家から勘当されているほどの理想主義者である。他方で常識人的なところもセッションでは見せる。横に居る同志がやべーために真人間に見える。
レシェール・スティェスノスティヤ(PL:KPHT=YY)
ユナ系リパラオネ人の女性。本編では、「スティェ」(
stie
)と呼ばれている。
セーラー服のようなものを着ているため、学生なのかもしれないが、詳細は不明。特技は炭酸入りリウスニータ(リパラオネ風ミルクセーキ)の一気飲みで、タイトル(?)を保有しているらしい。大会で強靭な選手たちを前に華奢な彼女が優勝したため、多くの炭酸入りリウスニータ界隈の人間を舎弟としているらしい(意味不明)。座右の銘は「炭酸入りリウスニータを一気飲み人間は革命も出来る!」(
cene fenkart kyrnaver es xol'i at.
)であり、やはりやべー感を匂わせている。
本編
ぼんぼんがおるわ。
炭酸入りリウスニータを飲みなさい!!!
こんにちは、私はレシェール・スティェスノスティヤ。炭酸入りリウスニータをー飲むのが好きなの!4
炭酸入りリウスニータを一気飲みできる人間は革命も出来る!
うぐっ……!!! これは何ですの!!????
それでは、ユエスレオネ革命TRPGを始めましょうか。
あなたたちはイェスカ主義の革命戦士であり、革命の準備をしなければなりません。
「不注意で武器を持ち忘れた!」
あなたは何を忘れたのでしょう?
うわわっ! 武器を落としてしまいましたわ!!
リウスニータと一緒に落としてしまいましたわ!
それでは、あなたはそれ(リウスニータと一緒に落とした武器)を得ますね。
美味しそうですね、フェイさん。
?
良く分かりませんが、物語を進めましょう。
では、アクシデント判定をしなされ、スティエさんよ。
「イェスカ主義に疑いを持つ」
あなたはこれを乗り越えねばなりません!
炭酸入りリウスニータは反革命的行為ですわ!
(スティエはイェスカに献上する炭酸入りリウスニータを持っていた)
私はイェスカ同志に私のリウスニータを捧げようとしたのだけど、彼女には断られてしまった。どうして、私は彼女に私の好きなものを快く受け取ってもらうことが出来なかったんだろう?13
あなたはイェスカ同志を訝しんでいる。ですが、革命はあなたの眼の前に迫っています。なので、この疑義には打ち勝たなくてはなりません。
イェスカ同志は健康を気にかけていたのですわ。炭酸入りリウスニータは悪くないと思いますの、スティェさん!
そうですね……それに、彼女は賢いから。好みの違う人ともちゃんと人付き合いしていかないと……
それでは、あなたは新しい考えを持って、革命の完成に向けて努力していくことでしょう。
そういうわけで、これでアクシデント判定を終えたので、取得判定を行います。
同時に振って構いませんよ。
同じ出目が出てきましたが、また振り直してもいいですよ。やりますか? それとの今のままの出目でいきますか?
今の出目を選ぶ!
革命人民はあなた達を拍手とともに迎え入れるでしょう。
それでは、あなたたちはクライマックスに進むことが出来ます。準備は出来ていますか?
何か要望があれば、相談することもできますよ。
クライマックスでは私達は何をするの? 戦闘?
クライマックスでは、あなたたちはラストダンス判定を振り、出目によって出来事が決まります。それは戦闘かもしれないし、その他かもしれません。
それでは進行します。
フェイさん、振って下さい。
まず、フェイさんの出目から処理しますね。
長い間雨が降ってないんだ。革命家たち、これをどうにかしてくれないか!
スティェはネートニアーです。
「隣町に人工降水システムがあるんだが、多くの武装した反革命主義者が居て、近づけないんだ!」
「仕方が無いですわね、私達がそいつらを取り除かねばならないですわ! 共にいきましょう、スティェさん!」
(自信を持って頷く)
それでは、あなた達は(そちらに)行って、武装した反革命主義者らを見つけます。
不思議な単語だなあ。
「人工降水システムを献上しなさい、さもなくば私達があなた方を駆逐しますわ!」
「お前たち二人だけで何が出来る、バカ共が!」
分かった。私の巧みなDVFが爆発します!!!
ゼースニャル鉄パイプで、スティェは反革命主義者たちの頭を爆破します25。
「イェスカ万歳!!! リウスニータ万歳!!!」
反革命主義者たちの頭は爆破され、死にました。人工降水システムは今やあなた達の手にあります。
あなた達はそれを使って降水を引き起こしてから、町に戻りました。市民たちはあなた達に感謝して、祝宴を開くことでしょう。
スティェの出目を処理しますね。
それ(出目)は3……なので、「困っている言葉が通じない人に出会った!どうする?」
ジェームスン28
あなたは、あの(干ばつで悩んでいたさっきの)町にはリパライン語を話すパイグ人が居るだろうと考え、その人を連れてきて彼女の言うことを聞かせます。しかし、その人はそれ(彼女の言うこと)を分かりませんでした。
なので、あなた達は彼女を連れて、党に行き、党員を説得すれば、革命は完成するでしょう!30
では、アレン・ヴィライヤ先生が来ます。
アレン・ヴィライヤです。
「ヴィライヤ先生、彼女は私達に何かを分からない言語で話しています。彼女の言っていることが分かりますか?(鉄パイプを手に持ちながら)」
「スティェさん…… めちゃ怖ですわっ!」
「あー……彼女の言葉を確かめて、調査してみよう」
では、アレン・ヴィライヤはその言語が異世界由来であることに気づきます! 彼女は異世界人であり、かの伝説の専制国家の主です!!32
「うーん……彼女はあの有名なスカメイの女王なのね。それが本当にあるなんて知らなかった」
「女王!? もし彼女が怪我したら、大事ですわ! 彼女を安全な場所で守らないとですわ……」
「ヴィライヤ先生、そのスカメイの女王は私達の聖なるリウスニータに興味を持っていると思っているでしょう?」
「あっ、はい……」(脅迫されている)
アチェア
「彼女はなんて?」
「アァーーーーー???」
?
「しょうがないですね。飲ませましょう、フェイちゃん!」
あなた達はそれを飲ませますか?
ええ。
「可哀想に、女王さん……」
フェイが止めないのであれば、スティェはすぐさま彼女に飲ませるでしょう。
では、炭酸入りのリウスニータを飲むと、彼女は激しく咳き込み始めます。
「気に入ってくれたみたい!」
「あぁぁ…… 見れられませんわ……」
あなたは何を見ることが出来るのでしょうか(≒いまや目の前には惨状しかない)
私達の党へようこそ、王女様! 彼女の名前は何なの、ヴィライヤ先生?
「さっき聞いたよ。カリアホというみたいだ。カリアホ陛下と呼んであげよう」
「よろしく、カリアホ陛下!」
Ven kjilf xol molkkavo!
それでは、あなた達は彼女を連れて、保護のために党へと向かいます。アレス・シュカジュー35は彼女と会い、サニス条約は宣言されることでしょう。デュイン戦争に勝利した人民解放戦線は、革命においても勢いを増し、デュインの石油は革命の勝利を導きました!
カリアホを導いたあなた達は、功労者として評価されます。そして、あなた達はユエスレオネ革命の完成者の一人として有名になるでしょう!
エンディングにいきましょう。
どのようにあなた達はこの革命の物語を終えるのでしょうか? それぞれのエンディングの物語を描いて下さい。
スティェのエンディング
スティェスノティヤは彼女にとって未踏の地に居た。彼女は不思議な文字と変わった衣服――彼女にとって36最も可愛い革命の友が着ていたものだ――を見ていた。
「なんなんだ!? なんて危ないものを持ってるんだ!?37」
「ヴィライヤ先生、この人にも飲ませましたよ! 多分、彼も気に入っていただけるわ!」
スティェスノティヤの革命は止まらない。
フェイのエンディング
「私はすぐに車に乗れますわ~~~! 私はもう歩きませんの~~~!! そうでしょ、カリアホ陛下?」
フェイの奇妙な革命は続く、光らない槍とともに。
ごあいさつ
というわけで、皆さん「ユエスレオネ革命TRPG」をクリアしました! 皆さんどうもありがとうございました!!
それでは!!!
じゃあね~~~~~
ありがとうございました~~~~
脚注
-
規範的には非文。名詞の単立には呼格が必要である。" decuwa " はこれ以降、新語としての相位詞として判断したので問題にはならない(非公式の相位詞であるため、訳ではカタカナで表記した)。セッション進行の都合上、GMが開始を宣言する以前はテスト投稿などをする時間であるため、ここでの発言にはあまり手出ししていない。また、GMが開始を宣言して以降も、GMである Fafs F. Sashimi はプレイヤーが萎縮しないように細微な文法の誤りや不自然性を指摘していない。これには私が話者の規範からの逸脱にも価値を見出しているからでもある。しかし、読者には無秩序を多様性と誤解してほしくはないため、あくまで私の立場からの提案という体にはなるが、この和訳版ログの脚注で解説を加えていきたいと思う。 ↩
-
厳密には語の使い方に議論があるが、このセッションの舞台となっているユエスレオネ革命に関わる市民のこの時代に限っての解釈・語用として、革命に加担する勢力のことを " xoler " 、それに抵抗する勢力を " fentexoler " と呼ぶ。あくまで『議論がある』とするのは、ユエスレオネ史での第三政変以降のイェスカ思想と革命に対する考えの変遷に基づくものであり、これらの議論に関しては、fentexoler ――「反革命主義者」(1) - ユエスレオネ連邦の言語文化誌 ~単語と文化から見る連邦社会~、架空国家学会第三回本科会発表「『Fentexol』とは何者か? ~ニスタショルとユエスレオネ国家~(1)」などで言及されている。 ↩
-
脚注1と同じく呼格なしの単立で非文。今回のログでは反映していないが、実際のツールでは文字色などを変更できるため、それが反映されたかのテストである。今回のセッションではオンラインセッションツール「ccfolia」様を利用させてもらっている。いつもお世話になっています……! ↩
-
"mi lirf kyrnavo snioznielen li'usnirta'i." 、誤りではないが従属節の対格 -'i は不要であろう。明確化したい場合は -'it にしたほうが自然である。非文と言うほどの間違いではない(おそらく私が昔に書いた文章でもそういった書き方は出てくる)が、少しXelkenっぽい古い言い方のように聞こえる。 ↩
-
"Celes kyrnavo plax!!" 、この言い方だと、相手にコップを持たせて自分の口元に注ぎ込むように依頼する――のような表現に聞こえてしまう。適切な表現は "Lecu mi kyrna la lex lu!" などだろうか?
或いはフェイにそういうプレイの趣味があったのかもしれないが、初セッションだったためGMには判別できなかった。↩ -
日本語としてはおかしいが、大意は通じる。 ↩
-
おそらく "eso la lex'i" と言いたかったのかなと解釈した。 ↩
-
ルールブック "Ciurleselesti"(和訳版「判定方法」)の項目を参照のこと。 ↩
-
先行を決めている。ccfoliaでは追加されたコマが左に並ぶ(イニシアチブの数値を参照して、順番を決めているようだが、今回はイニシアチブを設定していないので並び順の基準は良く分からない)。1d並んだ人数を振って、何番目の人間を先行にするか決めるのはふぁふす卓ではよくあることである。 ↩
-
1d6はリパライン語ではないが、便宜上このまま利用している。青森戯曲プロジェクトのときに作られたTRPG用語辞書にはこの種の nDn Dice Notation の訳が決まっていなかったため、nDn表記を援用する他なかった。もう少し言えば、nDn Dice Notation を使わなくとも、リパライン語文化圏で主要な乱数発生器は "cerxe" と "ciurl" (どちらも1d6だが、 "cerxe" の出目は1~6なのに対し、 "ciurl" の出目は0~5)である。ここでは "cerxe" を使うと明言しているために、より現世よりの1d6が想定されるので別に補助的な表記として1d6と書かなくてもいいという話はある。 ↩
-
規範的には、 "e es xoliest lu" と書くべきである。 ↩
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PLであるえんたーちゃんの指摘があるまで、この部分は「やっぱり、炭酸入りリウスニータは美味しいですわね!」と誤訳していた。 "dolisn" 「悪い」と "doisn" 「美味しい」の混同である。 ↩
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"mi'd lirferl'it" は、恐らく「私の好きなものを」と言いたかったのだろうが、動詞派生名詞 "lirferl" を使うのであれば "mi" は従属節の主語であるため、属格 -'d ではなく、従属節主格 -'st を使うのが規範的。これもまたXelkenなどが使うような古めかしい言い方になる。なお、余談だが、より綺麗に書く場合は "Hame mi celes icveo luxulonj ci's lirferl'i mi'st? というように階層構造を意識した語順と格の使い分けを意識する。このあたりの解説は、「リパライン語10周年記念講座」第11回『複文の復習』を読むと分かりやすいかもしれない。 ↩
-
主動詞がないため、規範的には非文。 "is novolacergonj plax!" などが良いだろうか? ↩
-
取得判定(ciurleso icveo)の出目4の処理。 ↩
-
主動詞がないため、規範的には非文。 "e" を使うなら "ers" に置き換えると良いだろう。 ↩
-
「フラトリー」とは、リパラオネ伝統の飴のことである。これを屋根の上に投げると、雨が降るという迷信がある。ルールブック(和訳)の注釈17も参照のこと。 ↩
-
間違いではないが、シルシ(ケートニアーかネートニアーか)を訊きたい場合は、単純に "harmie co'd cilci es?" と言っても良い。 ↩
-
プレイヤーであるKPHT=YYは、1d2を振って、1ならケートニアー、2ならネートニアーと決定しようとしている。
ルルブにキャラクターのシルシを決めておけって書いてあったよね!?↩ -
「ゼースニャルの」( dhersnjalen )という形容詞は、ユーゴック語の "zeesnyar" に由来する。単純に「ウェールフープ式の」と言いたい場合は他の言い方になるが、KPHT=YYはこの単語に「ウェールフープをものに充填した」というニュアンスを持っていると説明していた。 ↩
-
"dhersnjalen vuloven fikexeriu"の略でDVF、なぜかこのセッションで辞書に登録されてしまった。こんな単語は本来要らないが、まあどこかの誰かが「辞書の編集者は辞書にどの単語を載せるか決めてはならない」と言っていたのには(少なくとも人工言語では)同意するので、まあ……辞書に載っててもええやろ(?) ↩
-
"fente-li'usnirta-v-er"、「反リウスニータ者」。今回のセッションで新語として登録された。こんな単語は(ry ↩
-
stevyp は文語であるため、ここでは es を使うべきだが、「やっちゃってください!」というニュアンスを表すのには確かに向いていないかもしれない。私の提案としては "marcel plax!" などだろうか? ↩
-
nietod はあまり一般的な語ではなく、普通は diunarl という単語を使う。 ↩
-
いきなり頭を爆破するのは、幾分か野蛮と感じるかもしれないが、ケートニアーの身体回復能力を無効化して、確実に殺すためには頭を狙うしかないため、ちゃんと合理的な理由がある。ヴェントタードの記事も参照のこと。 ↩
-
主動詞がないため、規範的には非文。 "liaxa miss molkka lu da!" などで良いだろう。 ↩
-
ユーゴック語で「こんちには」の意。 ↩
-
作中世界の時代背景的に、ユエスレオネに居る人々はまだハタ王国のユーゲ人とは接触していない。このため、容姿などからラネーメ系民族であるパイグ人であると判断したのだろう。 ↩
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歴史的背景を知らないと何故そうなるのか全く分からない文章。ユエスレオネ内戦においては、ユエスレオネ人民解放戦線軍部司令官のアレス・フレンテャ・シャルは、石油資源などの奪取を目的にXelkenに対するデュイン戦争を二正面作戦として開始。当初は敗戦を重ねるも、Xelkenと協力して国家を脅かしていた反政府武装組織ハフリスンターリブと対立する異世界の国家ハタ王国から現れたカリアホ=スカルムレイの助力もあり、人的資源の脆弱性をクリアしてXelkenを押し込むことに成功、同時に進行していた革命もデュインにおける勝利での鹵獲品を注ぎ込み、政府軍を圧倒して完遂したのだった。このため、異世界から現れたカリアホの存在は革命の勝利のために重要であり、それがこの一文を読むための文脈になっている。 ↩
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カクヨムで公開されている Fafs F. Sashimi の小説『アレン・ヴィライヤの言語調査録――“先生”は荒事に好まれている』(原題: d'alen.vilaija, lirnasti )の主人公のこと。政府の言語翻訳庁・言語特務局に所属しており、デュイン戦争直後のデュインにて先住民であるラッビヤ人の言語の調査に取り組む。少しメタな話になってくるが、このセッションの数日前に行われたなんちゃってマーダーミステリー「言語愛好家たち」では、舞台設定として何者かに殺害されてしまっている。そういうわけで、同じプレイヤー繋がりで記憶に新しかったのかもしれない。 ↩
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注釈29、30を参照のこと。協力していたハフリスンターリブを経由し、またXelkenが古理語を教え、糧とするために拉致対象にしていたユーゲ人を通じて、ユーゴック語は中世ファイクレオネの時代から、リパライン語に影響を与えてきた。このような伝承を通じて、ハタ王国の姿が歪んで伝えられたことにより、スカメイというある一種の空想上の呪術国家が近代を通じて迷信として形成されてきた。デュイン戦争に係る接触によって、ハタ王国と接触したユエスレオネ人らが感じたのは「御伽噺に描かれていたはずのかの“伝説の専制国家”が実在したのだ」ということであった。このような接触の驚きは、後のハタ王国の急速な近代化やリパラオネ文学におけるレスバスカラスタン運動などに繋がっていく。詳しくは、「リパライン語と言語行政と文化」第三章2節、第四章4節、第五章2節の6などを参照のこと。なお、 "nermetixaler" は、君主(王、大公、皇帝……)を幅広く意味する語であるが、これ以降はカリアホを指す文脈上「女王」と意訳する。 ↩
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アチェア(Acheva)は、ユーゲ人の飲む茶であり、非常に苦いことで悠里世界では有名である。アレン先生は、彼女がユーゲ式の茶を飲みたいと発言したと理解して、リウスニータではダメかも知れないと脅されつつ率直に述べたのだった。 ↩
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なお、厳密には括弧を用いた心裡の表現は規範か未定義である。ここでは、先にスティェが同様の表現を用いたために用いているのみである(translingualism的な実践)。 ↩
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ales.xkaXyr 、当時のイェスカらが立ち上げた暫定政権の外務省大臣。シュカジューは保守チャショーテという派閥であり、イェスカ率いる人民解放戦線系との派閥的な対立もあったことから、カリアホとの独断での条約締結を攻撃されて政府から蹴り出された。しかし、このときに締結された「サニス条約」はデュイン戦争などでアレス・フレンテャ・シャルなどが有効に利用していたりする。 ↩
-
形容詞を対象にする級前置詞 "le" , "les" はその語の前に無格名詞を要求し、支配を構成している。このため、まず節を構成する語の格として属格は不適切であるため、規範的には誤りである。 "mena's" の後ろで "ci'dy" などと表現するのがシンプルだろう。また "edioll" のような時相助動詞を動詞の前後に置くのは口語では正しいのだが、 "elx" がその前に使われているため、規範的にはその直後で別の助動詞が使われるなら、ここに助動詞が必要になってくる。まとめると "....... zelx edioll les jul xola'd mena's ci'dy dipisn." という書き方が良いかもしれない。 ↩
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ユーゴック語で書かれている。 ↩
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