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さざんか(Cada Endefluhna)
さざんか(Cada Endefluhna)

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デナスティア語のアポステリオリ性について(衝動的に解説したくなったので)解説しちゃいます

はじめに

 みなさまこんにちは。お久しぶりです。さざんかです。
 今日は、デナスティア語がいかにアポステリオリなのかというお話をしていきたいと思います。というか私が語りたい。

 デナスティア語は2017年頃から作っている言語(当初はDenaticiaデナティシア語だったけれど文法改定の結果名称も変更)なのですが。作成開始当初はさざんかの言語的知識が貧困だったこともあり。英語を中心に自然と日本語の影響を受けながら……という感じで出発しました。
 現在は色々と影響を受けながら、ほんのわずかにアポステリオリではない点も生じたりはしましたが、基本的にデナスティア語がアポステリオリという点は変わっておりません。

 というわけで、現在のデナスティア語の一体どのあたりがアポステリオリなのかを今回は解説していきたいと思います。
 
 
 

単語

 まず、初期に作られた単語は大体がアポステリオリです。そして、アポステリオリ感もとい私の覚えやすさを重視するために語呂合わせを使って現在もわりとアポステリオリ単語を作っていたりしています。
 当然ながら、私にとっての語呂合わせなので皆様にとっては「知らんわそんなもん」案件も多数あるかと思います……。

 もちろんアプリオリもあるにはあるのですがわりとまれですね……。そういうわけで、アポステリオリな単語を紹介していきましょう。
 ただし、あくまで元ネタメタ視点であって、その世界では全然違うところが語源になっている場合がほとんどです。
 全部上げると大変なことになるので、ひとまず50語ほど上げることにしますね。

デナスティア語 元ネタ 日本語訳
ja スラブja英語I逆
jo you あなた
sa 仏ça それ
da ある、である
su する
nase 成す 作る
cjo 使用 ~で
po ぽ(い) ~のように
tas 足す ~も
taht タト 外へ
sikie 知る
sufe 吸う 飲む
co これ これ
na no、ない ない
esloi <selei 精霊
fluhneh 仏fleur日hana
omle 青森 りんご
tzieh <tzen<dzen
sit <sit(agatte) つまり
sik <sik(asi) しかし
feij <feary 妖精
fota
leij <lady
tzar ツァーリ
jecj 幼少 子供
ida
eke aqua
smer <same
kmeij <kmr<krm衣
sacjtaloe サシタロ 落とす
jef <jubi
kumae ク目ハ 負ける
ba <besi しなければならない
ka 可can できる
dacji <daichi大地dochi土地 土地
nuir 奈良
bucj ブッシュ
fedes フェード
suoe そ(四分休符) 止める
kin <kini既に すでに
mol (アボガドロ定数) とても
jir <idzu どの、いづれ
jautap 葉束
fumaruht <fumiルート 文法
fume <fumi
ruht ルート
mugoe <move&ugoku 動かす
tutzia <tusetz-ia 大切な
sisol <ciso(る) 基礎
tacje 貸借 貸す
lihcja <li-xiang 理想、夢

※もちろん青森以外でもりんごが生産されていることは知っています
※もちろん奈良以外が首都の期間のが長いということも知っています
※なおさざんかは奈良にも青森にも住んだことはありません
※sit(順接)とsik(逆説)が最小対状態になっているので改善したいと思いつつ改善できていません
※ちなみに-aeとか-oeとかの語末の二重母音後半のeは動詞の原形不定詞マーカーであり発音しません

 ……とまあ、こんな感じでアポステリオリな語源を持つ単語だらけなのですよねデナスティア語って。
 時々ダイナミックな発音の変化を起こしたりはしていますが、わりと元ネタがありがちです。
 ここで気をつけていただきたいのは、デナスティア語は日本語や英語などと類縁関係にはないという設定になっているという点です(大事なことなので二度言う)。
 これらの単語が日本語や英語などで解釈できるのはあくまでメタ的な視点であり、デナスティア語はDaspi語族という語族に属して(いることになって)います。

 上述のdacji/daʂi/という単語は大昔/daspi/と発音されていたというか、このdaspiが語源という設定があるので、つまりそういうことです。はい。
 dacji(<大地、土地)とは違い日本語では解釈できませんよねという感じで理解していただければ。

 もちろんここにはない単語には現代デナスティア語でもアプリオリなのもありますが(「falaiまたはfaleih:ありがとう」とか)、わりとまれです。
 少なく見積もっても8~9割はアポステリオリな語根を含んでいると思います。正確に数えたわけではないのですが(こら)。
 
 
 

文法

 例によって、文法もわりとアポステリオリです。
 たとえば語順。田語はSVOなのですが。3つの組合せは6通りしかないのですが。英語とかフランス語とかをイメージしているので完全にアポステリオリです。

 形容詞や属格についてもANやGNなので、これも完全英語です。関係節も後置修飾なので完全英語です。主格属格単数複数の2×2=4通りあるのでこれも英語由来です。
 一方で、前置詞を使ってNG語順にできるのも英語ぽいです。あと、形容詞がなんだかんだで後置できるようになった(&その時は被修飾語に数が一致する)ので、ロマンス語らしさも手に入れたりしています。名詞性がないのは相変わらず英語ですが。

 一方で、形容詞以外にも英語以外に由来しているところもあり。動詞の活用なんかは大陸側の言語を参考にしています。デナスティア語の前身、「デナティシア語」の頃とは色々と変わりましたが、過去のことは置いておいて現在のことについていうと、主語の三つの人称と二つの数で活用するのとか完全ロマンス語です。直接法と条件法とかもありますし。
 あと過去と非過去なのは日本語みがあったりするなどします。

 形容詞から副詞が規則的に派生するのとか、日本語の終止連用の関係ぽさありますし、でも形容詞にbe動詞が必要なのはヨーロッパ元ネタですし。
 基本的に日本語と英語を中心としたところに、西ヨーロッパの言語の要素を色々と輸入していったのがデナスティア語となります。

 文法のアプリオリ性といえば、しいていうなら「命令時制」という、命令形を時制扱いしているところぐらいかもしれません(ここでいうアプリオリとは、地球の言語にはないという意味ではなく地球の言語を直接参照していないという意味です)。
 
 
 

数詞(おまけ)

 桁数大きくなるとアプリオリが増えてくるので、数詞はデナスティア語の中でもわりとアプリオリ率が高い品詞かもしれません。
 ただし、小さい数字はわりとアポステリオリです。

0:lihj→rei零から
1:efe→かつてはeteでichiに由来した
2:no→かつてはduo(ロマンス語由来)だったが、調音点同じだし2niとの折衷で語頭がnに
3:tzi→tri(印欧語)から
4:cas→quatreみたいにロマンス語から
5:fon→かつてはfiu。five(英語)に由来
6:des→sechs(ドイツ語)から魔改造
7:cjon→shichi(七)?アプリオリかもしれない
8:gou→アプリオリかもしれない
9:jon→4。4が2の2乗なので3の2乗にしてみた
10:etan→かつてはaln/a:ɴ/。1がanだから?アプリオリかもしれない
 
 
 

Denastiaもアポステリオリ(おまけその2)

 この言語の名前はDenastia lahneh(デナスティア語)ですが。この名前も、Denaticia(デナティシア)もアポステリオリです。

 まず、Denaticiaというのは「dynatics:王朝」という英単語に遡り。新しく採用されたDenastiaというのも「de:再び(再reや2deuxと関連)」と「nase:成す、為す(上の表に一応書いた)」に形容詞語尾-tia(言うまでもなくアポステリオリ)をつけたものなので完全にアポステリオリだったりするのです。はい。

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