初めに
Notih! (ベーツェ語で挨拶の意、ノティ)春秋みんとです。
しゅんじゅうみんとって読みます。はるあきって言わないで
普段は他の界隈で創作活動をしているので、あまり人工言語界隈で目立った活動はしてません。
この記事はベーツェ語(第二期)の解説記事です。この前までやってたベーツェ語記事とは別物なので、いままでのやつは水に流してください。
どんな言語なの
SVO型の言語で、私の創作活動の為に作り始めたのが元になっています。今は他の人にお手伝いしてもらいながら作っています。
どんな文字を使うの
日常で用いられるエアセス文字(簡単な文字の意)とフォーマルな場で用いられる、古典的なサクスメス文字(難しい文字の意)の二種類の文字を用います。ラテン文字からrを抜いた25文字で転写をすることができます。
ベーツェ語では基本、文字通りの発音をしますが母音といくつかの子音には例外があるので、一見すると発音がわからんときもあります。
母音
A a
発音: /a/ /aː/ 名前: アー
日本語のアと一緒の発音。
E e
発音: /e/ /eː/ 名前: エー
英単語のpenのeと同じ発音。
I i
発音: /ɪ/ /ɪː/ 名前: イー
英単語のbitのiと同じ発音。
O o
発音: /ɔ/ /ɔː/ 名前: オ
英単語のballのaと一緒の発音。
U u
発音: /u/ /uː/ 名前: ウー
英単語のtwoのoと一緒の発音。
ほとんど短母音だが、場合によっては長母音になる。同じ母音が連続している場合は長母音。
子音
C c
発音: c:/k/ ch:/ t͡ʃ/ cth:/ θ/ cy:/ kʲ/ ck:/k/ 名前: ク
c / ckはカ行、chはチャ行、cyはキャ行と一緒。cthは舌と歯の隙間を使って発音する。英語のthと一緒。
D d
発音: /d/ 名前: デー
ダ行の子音と一緒。
F f
発音: /f/ 名前: ファー
ファの音に似ていて、上あごの歯と下の唇を用いて発音する。
G g
発音: /g/ 名前: ゲー
ガ行の発音と一緒。
H h
発音: /h/ 名前: ハー
ハ行の発音と一緒。
J j
発音: j:/j/ jg:/ʒ/ 名前: ヤー
ヤ、ジャ行の発音と一緒。
K k
発音: /k/ 名前: ケー
カ行の発音と一緒。
L l
発音: /l/ 名前: ラー
英語のLと同じような発音をする。
M m
発音: m:/m/ mj:/ mʲ/ 名前: マー
ラテン文字のMmに当たる。
mはマ行、mjはミャ行の発音と一緒。
N n
発音: n:/n/ ng:/ ŋ/ 名前: ナー
nは基本ナ行と一緒で、母音を伴わない場合にンと同じ発音になる。ngはガ/カ行の前にあるンと同じ発音。
P p
発音: p:/p/ ph:/f/ 名前: ペル
pはパ行の発音、phはベーツェ語のfの発音と一緒。
Q q
発音: /kʷ/ 名前: クー
quantumのquaの部分と一緒。
S s
発音: s:/s/ sh:/ ʃ/ 名前: サー
サ行、シャ行の発音とだいたい一緒。
T t
発音: t:/t/ th:/θ/ tz:/ t͡s/ tt:促音 名前: ター
tはタ行、tzはツァ行と一緒。thはベーツェ語のcthと一緒。ttは促音だが、話者によって異なる。読み飛ばしても可。
V v
発音: /v/ 名前: ヴァー
英語のvの音と一緒。ヴァ行。
W w
発音: /w/ 名前: ウェー
ワ行の発音と一緒。
X x
発音: /ks/ 名前: エクサ
「クサ」のような発音をする。
Y y
発音: /j/ /ɪ/ 名前: イェー
ヤ行の発音と一緒。主に語末の時に発音が/ɪ/になる。
Z z
発音: /z/ 名前: ズァー
ラテン文字のZzに当たる。
ザ行の発音と一緒。
どういう文の書き方をするの
文頭は大文字で、固有名詞は単語のはじめを大文字。単語と単語の間を空けて書く。文末にはピリオドを置き、複数の事柄の列挙にはコンマを使う。疑問にはクエスチョンマークを、感嘆にはエクスクラメーションマークを用いる。省略、一部単語の活用にはアポストロフィーを、引用などにはダブルクォーテーションを用いる。
アクセントは?
自由!!!聞き取りやすいアクセントが求められる
名詞
文中で主語になることができる品詞を名詞と言い、物事を表したり、数量を表すことができます。ベーツェ語では名詞は普通名詞、固有名詞に分けることができて、普通名詞は基本語尾がo、固有名詞は語尾に'(アポストロフィー)が付きます。
格変化
文中での名詞の意味や統語的な関係の変化を表すものを格と言い、ベーツェ語では以下の活用を行う。
名詞 | 主格 | 属格 | 対格 | 与格 | 欠格 | 奪格 | 呼格 | 時格 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
普通 | 単数 | o | oc | on | ov | oi | otza | oja |
複数 | os | ox | ons | ovs | ois | otzas | osha | |
固母 | 単数 | ‘ | ‘c | ‘n | ‘v | ‘i | ‘g | ‘ja |
複数 | ‘s | ‘x | ‘ns | ‘vs | ‘is | ‘gs | ‘sha | |
固子 | 単数 | ‘ | ‘oc | ‘on | ‘ov | ‘i | ‘og | ‘oja |
複数 | ‘os | ‘ox | ‘ons | ‘ovs | ‘is | ‘ogs | ‘osha |
※普通が普通名詞で終わる場合、固母が固有名詞で母音で終わる場合、固小が固有名詞で子音で終わる場合である。
主格
主格の名詞は主語や主語の属性を表す。
Alo esete ven melumon. 訳: 私はりんごをたべる。
属格
・所有の属格
後ろの名詞を所有しているという意味で修飾する。
Mepo veht aloc ven polokano. 訳: これは私の鉛筆です。
・指示の属格
指示代名詞の属格の後に主格名詞を置くことで、どの位置に主格名詞が存在するかを表すことができる。
Mepoc ven polokano veht aloc. 訳: この鉛筆は私のだ。
・定義の属格
後ろの主格名詞を定義する。
Alo ve alpes ti lave leveloc zlon. 訳: あなたのような恋人を持てて、私は幸せだ。
この文では、二人称代名詞のzloを恋人と定義し、「恋人のあなた」という一つの合成語として扱っている。
対格
・目的の対格
他動詞の直接目的を表す。
Alo esete ven melumon. 訳: 私はりんごをたべる。
・方向の対格
動作の方向を示し、詳しい方向は関係詞を用いて表す。
Alo le Tokyo’n. 訳: 私は東京に行く。
Alo le lui shunon. 訳: 私は部屋の中に入る。
与格
・対象の与格
間接目的を表す。
Alo aphode ven phandon ti zlov. 訳: 私はあなたに贈り物を渡す。
・行動者の与格
受動法を用いた文での行動者を表す。後述の受動の奪格が基本セットになる。
Ven melumotza eseten alov. 訳: 一つのりんごは、私に食われる。
・起点の与格
主に関係詞「di」とセットで用いる。起点、視点を表す。
Ho ve vaniles di alov. 訳: 私から見れば、彼は馬鹿らしい。
欠格
欠格の名詞はそれが動作に欠けていることを表す。
Zlo bejet’lu melumon moknoi. 訳: あなたはお金なしでりんごを買えない。
奪格
・分離の奪格
名詞は分離される起点を表す。
Plseh, deledatet’lu chaldo alotza! 訳: お願い、私から子供を奪わないで!
・場所の奪格
文上がどこの出来事なのかを表す。
Alo esete ven melumon lenetotza. 訳: 私は学校でりんごを食べる。
・受動の奪格
動詞が受動態の時の主格のような働きをする。
Ven melumotza eseten alov. 訳: 一つのりんごは、私に食われる。
・比較の奪格
形容詞・副詞の節で後述している比較級の際に、比較対象が奪格になる。
呼格
対象への呼びかけを表す。
Onh Yaloja, ulag zlo vante lal alon? 訳: ああ 神よ、何故私を救ってくださらないのですか?
時格
・時点の時格
文がどの時点で行われていることかを表す。後述する時詞とともに用いられる。~の時に、などがそれにあたる。
Tis alo fekshew aloc ven makshono li jelstot. 訳: 私は昨日課題を終わらせた。
・誕生の時格
また、人称代名詞や人物の固有名詞が時格になるとき、その名詞はその人物の誕生日の時の出来事であることを表す。
Tis alo fekshew aloc ven makshono li alot. 訳: 私は私の誕生日に課題を終わらせた。
代名詞
ベーツェ語には以下の代名詞があります。
種類 | 意味 | 単語 |
---|---|---|
人称 | 一人称 | alo |
二人称 | zlo | |
三人称 | ho | |
指示 | 近称 | mepo |
遠称 | zepo | |
文脈 | vepo |
一人称
一人称代名詞であるaloは話し手を表す。
Alo ve den Mint=Shungjgu’. 訳: 私は春秋みんとです。
※ベーツェ語では名・性の順で名前を表す。
二人称
二人称代名詞であるzloは聞き手を表す。
Zloja, let’lu vepon. 訳: 君、そこに入っちゃいけないよ。
三人称
三人称代名詞であるhoは話し手でも聞き手でもないものを表す。
Tis ho bondewat ven mentanon li jelstot. 訳:** 彼(彼女)は**昨日ノートを盗んだ。
近称指示
近称指示代名詞であるmepoは近くにあるものを表す。
Mepo veht ven kanon. 訳: これはペンです。
遠称指示
遠称指示代名詞であるzepoは遠くにあるものを表す。
Sah, neht alons le zepon! 訳: ほら、あそこに行こう!
文脈指示
文脈指示代名詞であるvepoは文脈で分かるものを表す。
Aloc moldo tzeht phene jalponeson. Mjaah, vepo veht spales.
訳: 私のお母さんは日本語を喋ることができます。へぇ、それはすごいですね。
合成語
適切に活用した名詞を羅列させることで、合成語をつくることができます。主に定義の属格が用いられます。
Jatah, Thag tis zlo shatew fi nelstoc tajgoc islamo?
訳: ねぇ、 今日の定期考査の為に勉強ってやった?
...書いてて疲れた!!!あとはまた次の自分に任せます。
#2でお会いしましょう。Lesneh~!!(ベーツェ語でさようならの意、レスネー)
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