一般に、音素 < 音節 < 形態素 < 単語 < 文節 < 文 という関係が成立すると言われています。今回は、音節 < 形態素、つまり「形態素は1つ以上の音節の集まりである」という関係が本当に成立しているのか…という点について考えてみたいと思います。
ほとんどの場合について、この関係は成立しますが、稀にこの関係が逆転してしまう場合も有り得るようなのです。実際に、英語には、複数の形態素をまとめて1音節で発音するものが多くあります。I'll, I've, it's, let's, can't, won't 等がその例です。日本語でも、わずかですが「来ん kon」「出ん den」「見ん min」等、動詞の否定形の一部は、1音節に2つの形態素を含んでいます。
ゆえに、音節 < 形態素、という関係式は、必ずしも成り立つわけではありません。
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