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(以下はある異世界で見つかったその異世界を裏から支配する秘密結社「ガタアリ」(クレウショウヴ語(以下、「ク」): Volsctavect, ンマタアリ語(以下、「ン」): K̃atag̃ari)の構成員によって話されている言語「ンマタアリ語」(ク: Volsctavålv, ン: M̃atag̃ari)の資料(原語題: Volsctavålv pi krel)である。この資料はこの世界の標準語「クレウショウヴ語」(ク: Krelshålv, ン: Krelsolf̃)で書かれていたが、日本語に翻訳したうえで投稿している。)
はじめに
この世界を裏で支配する秘密結社「ガタアリ」。その構成員は三王(ク: talpaskåv)などの国の要職を務めて国を支配しており、かつてその権力を使って戦争を起こさせ、莫大な利益をせしめたことや、悪魔「タアリ」(ク: Taari)を信仰していることはこの文書にたどり着いているみなさんなら知っているであろう。しかし、この組織の秘密はそれだけではない。今回の調査で、この組織が独自の言語を持っていることが明らかになった。この文書を読めば、ガタアリがただの悪魔を崇拝する秘密結社などではなく、この世界全体を裏から統治する「民族」なのだということをあなたにもきっとわかっていただけるだろう。
概要
ンマタアリ語は秘密結社「ガタアリ」の「公用語」であり、ガタアリ内で用いられる文書は基本的にンマタアリ語で書かれる上、ガタアリ内での会話は基本的にンマタアリ語で行われる。
文字と音韻論
クレウショウヴ語と同じアルファベットを用いる。使う文字自体はクレウショウヴ語よりも少なく、子音字11字、母音字5字の16文字しか用いないが、lと元々チルダがついているg̃を除く全ての子音字にチルダ(~)がついて音価が大きく変わるため、実質的にはクレウショウヴ語より多いと言っても過言ではない。
子音字
以下に、子音字の一覧を示す。基本的にクレウショウヴ語と同じように読む(訳注: わかりやすさのためにIPAを追記した):
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F,f/f/: チルダがつくとクレウショウヴ語のv/v/と同じF̃,f̃になる。 -
G̃,g̃: 黙字であるが、クレウショウヴ語のkの前のnの音(要するに/ŋ/)で読む方言もある。 -
K,k/k/: チルダがつくとクレウショウヴ語のg/g/と同じK̃,k̃になる。 -
L,l/w/: クレウショウヴ語と同じ。(訳注: 母音の直後に現れて二重母音を作る。ただし、前に/u/が来ると融合して/uː/になる。) -
M,m/m/: チルダがつくとM̃,m̃になり、長く読まれる。(訳注: 要するに長子音して/mː/になる) -
N,n/n/: チルダがつくとÑ,ñ/nː/になり、長く読まれる。(訳注: 要するに長子音して/nː/になる) -
P,p/p/: チルダがつくとクレウショウヴ語のb/b/と同じP̃,p̃になる。 -
R,r/r/: チルダがつくとR̃,r̃になり、長く読まれる。長く読まれる。(訳注: 要するに長子音化して/lː/になる) -
S,s/s/: チルダがつくとクレウショウヴ語のz/z/と同じS̃,s̃になる。 -
T,t/t/: チルダがつくとクレウショウヴ語のd/d/と同じT̃,t̃になる。 -
X,x: クレウショウヴ語にはない音で口の奥を震わせながら息を吐くような音(訳注: /x/)を表す。チルダがつくとX̃,x̃になり、さらに喉を震わせる(訳注: 要するに/ɣ/)。これが特に難しい。
母音字
以下に、母音字の一覧を示す。基本的にクレウショウヴ語と同じように読む(訳注: わかりやすさのためにIPAを追記した):
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A,a/ä/: クレウショウヴ語と同じ。 -
I,i/i/: クレウショウヴ語と同じ。 -
U,u/u/: クレウショウヴ語と同じ。 -
e,e/e̞/: クレウショウヴ語と同じ。 -
o,o/o̞/: クレウショウヴ語のo/o/とå/ɔ/の間の音(訳注: 要するに/o̞/)。ただし、クレウショウヴ語のoで読んでも問題ない。
参考資料
以下はこの文章を読むうえで必要となる異世界の前提知識等をまとめたものである。
三王 (ク: talpaskåv)
政府の中で最も大きな権力を持つとされる3つの役職。
具体的には法(ク: veå)を定める組織「法府」(ク: veavect)を統べる「法王」(ク: veaskåv)、法に従って統治を行う組織「力府」(ク: skavect)を統べる「力王」(ク: skaskåv)、法に従って判断(ク: rakå)を下す「判府」(ク: rakavect)を統べる「判王」(ク: rakaskåv)の3つを指し、すべて国政に絶大な影響力を持つ。
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