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MESULAN_ex-existo-ito 解説

HaČeKです。本記事では@fruksha_bidima 氏の『MESULAN/非存在街』のAzulja訳の解説になります。Azulja訳はこちらになります。
前回の造語雨Azulja訳解説では単語の方に重きを置いていましたが、今回は文法的工夫の方が大きいので、裏話も交えながら文法面を中心的に解説していきます。

MESULAN/ex-existo-ito(矮小存在の外側)
MESULANはそのままですが、サブタイトルは少し変更を加えています。
ex-existo-ito...
ちょっとした言葉遊びです。非存在街を直訳してもいいと思いましたが、それだと味気ないので少しあそばせました。

rej len sabo ne ete, existo all mondo ne.
(誰も知らなくて、どこにもない)
rej=0
len=人
英語で言うnobodyを表すためにrej lenと訳しましたが、通常はke len ~ neです。しかもrej lenのあとに否定を表すneが入っているので、「マジで誰も知らねぇ」という強めの否定を表します。Azuljaにnobodyのような最初から否定が入っているような単語はないので、否定+否定はめちゃ否定の認識です。

me trust solo met to te en koronja de he ti he.
(そんな街であなたといつか会うことだけを願ってるよ。)
heというのは三人称単数代名詞を表します。英語で言うitですね。ここでのheは前述した「誰も知らなくて何処にもない」というのを表しています。koronja de heで、そういう感じの街という意味です。

meme selekt vaj de un he ba
(私達が孤独な道を選んでも)
un=1
vaj de un=1の道
一つの道を二人で選んで二人で歩いた、という解釈ができますが…この解釈のまま次に進みましょう。

negro let konnekt before nihjt.
(前夜、闇が私たちを繋いでくれる)
konnekt「繋ぐ」という動詞から、1つの道を選んだのではなく個別で孤独になる道を選んだ、という解釈に転向します。あと文末のnihjtは音合わせるために選びました。

me go random ete redi vje en slov tjelu he.
(のろのろ鉄道に乗って私はさまよい命を消耗している)
random (非則的に)、tjelu (鉄道)はこの時に作りました。

fisj ke go kasa-sjadov taj hapj to vidim me he.
(ビルの影を泳ぐ魚が私の姿を笑う)
sjadov(影)はこの時に作りました。私の姿を笑う、というのを「私を見て楽しそうにしている」と訳しました。

"have absolute el mondo ne taj bjen he, he ka?"
(「はっきりした目的地がなくたっていいじゃない」)
absolute(鮮明な、しっかりとした)はこの時に作りました。
el(最終の)もこの時に作りました。
he ka?(でしょう?)はka?単体でも可能ですが、heを併記した表記の方が丁寧さが上がります。次の文ではこの文を「あなた」が言っているわけでありますから、丁寧さを上げて「魅力的に見える」ようにしているわけです。

te ke habla tela taj next me nov ne.
(そう言ったあなたは私の隣に座っていない)
先に述べた通り、文章を全体的にそろえて丁寧さを演出しています。
ここに文法的な工夫はあまりありません。

me vidim te
(私は見つけたよ)
4音目にte(あなた)が来るので、音楽との関連性を考えて「あなた」を強調する形になっている。

taj tini hapj en len go ke simil to virtal gox
(幽霊のようにふらふら歩く人々の中で微笑んでる)
1文前のte(あなた)と接続して、「私は幽霊のようにふらふら歩く人々の中でほほ笑むあなたを見つけた」という文章に変化します。

ne, me sabo ke te ke taj tele taj me hug men ne te he.
(でもそんなあなたが決して抱きしめられない幻だってことは分かっていた)
te ke taj tele(そんなあなた)からも分かるように、前文とつながってます。そう、1文が2文に接続する高等文法です。

サビなので飛ばします

kevjt sji de kako, eru nadam de nov
(過去の軽い躊躇い 今の重い後悔)
kevjt(軽い)、sji(停止)、eru(重い)、nadam(後悔)
全てこの時に作りました。
軽い気持ちで止まってしまったが、今の重い後悔へつながった
という対句です。

me lave teli emo de existo en estret troj ba
(狭い空に残ったこの感情を捨てられるなら)
estret(狭い)と、歌詞には出てませんが対となるsjirok(広い)もこの時に作りました。
可能を表すmenを文末に仕込んでいませんが、感情的なっていると考えると自然になります。意味は通じますので。

me trust ke teli koronja existo ex beglif de banga ti
(私はこの街が消えゆく概念の外に存在できることを信じるよ。)
ti(未来形)を入れていることで、必ず滅ぶことが分かっていることが分かります。そんなところに存在してほしいなんて、メロいっすね。

まとめ
いかがでしたか。
結構工夫忍ばせてるので良ければコメントください。そして動画を作るであろうふぃるきしゃニェキ、これを読んで音の位置や数変えるかもしれませんが単語の区切りとか考えんでいいです。音をすべて合体させてそれを分割して考えてますんでぇ…どうせ誰も読んでないので毎度恒例の謎単語〆行きます。ホルムアルデヒド。

ニェキはnjekiと綴ってニキ・ネキを表します。日本語由来です。性別不問です。

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