本日やることはタイトルの通り。
私は去年からたまというバンドの楽曲にハマっていまして、今回は私の好きな曲のうちの一つ、『夏の前日』をBinya風にしていこうと思います。
まずは元の歌詞をどうぞ
⚪︎
光る空 たどる瞳 そこから海にふる雪
目のみえないカメが泳ぐ ながい年月とあそんでる
気をよくした小人が 風にとんだぼくのボウシに
シャレついて砂をかきちらし 視線をあわせずに笑ってる
いろんな色のパラソルがまわるよ
黒い影から黒い手品師が生まれて ほら あらわれた
気がつくとボクらみんな8ミリ映写機のフィルムの中
動きがにぶくてわかりやすい 音がないのでキモチイイ
海の水がいっせいに蒸発すると
そこにボクのさがしてる君がいたなんて やっぱり信じないよ
今日は夏の前日
ひどい夏の予感がする
こわくて眠れない
赤い夜がつづいてる
⚪︎
まずは、現時点でどう訳せばいいか見通しのつかない単語をピックアップしていきます。
・光る
・空
・たどる
・瞳
・海
・ふる(雪が降る)
・雪
・目
・見えない
・カメ
・泳ぐ
・長い
kn(キリがない)ので、一旦ここまで。最初の2行の時点で、辞書に無い単語がこんなにあります。どうやら意訳しまくるしかないようです。名詞は日本語をそのまま持ってきますが、動詞や形容詞はできるだけ略語で表現するよう心がけて訳していきます。
冒頭の「光る空」を訳すため、具体的に何が光っているのか考えていて思ったのですが………
この曲、原爆について書かれている歌なのかもしれません。
文字通りの訳に行き詰まった場合は適宜考察し、ヒントにしようと思います。
話を「光る空」に戻します。光っているのは、星でも無ければ太陽でも無く、空それ自体であることを念頭において、
光る → vl (忙しい)
空 → sora
他もどんどん行きましょう。
「たどる瞳」は、空から海へと降り注ぐ雪を、目で追っているのだと捉えました。「見た」だったらmk(視聴を完了している)が該当するのですが、「たどる」は視聴中ですから、mkを使うのは誤りです。そこで、「ボク」の心情を考えてみます。
空が光って、そこから雪が降ってくる。この光景をみている「ボク」は「何が起きてるんだろう?今のは何?」と思い、光景の変化を観察し、警戒しているのでしょう。
たどる → hz (理解に苦しむ)
瞳 → hitomi
「そこから海にふる雪」。「そこから」は前述の空のことですから、特定のモノを示す代名詞xーが使えそうです。「海にふる」は「海に向かって来る」と捉えました。
そこから → xー
海に → umini
ふる → cr
雪 → yuki
「目の見えないカメが泳ぐ」。カメは空が光ってせいで目が見えなくなったのでしょうか。それとも元々視力が無かったのでしょうか。海を泳いでいるのですから、ウミガメであると特定できます。調べたところ、ウミガメは視力が発達しており、視覚への依存が強い生き物だそうです。盲目のウミガメが長期的に生存することは難しいことから、元から盲目なのではなく、空が光ったことによって視力を失ったと考えるのが自然だと思いました。
もしくは、カメは死んでしまっていて、漂っているだけなのかもしれません。
直後に「ながい年月とあそんでる」とあることから、生きた盲目のカメが海を彷徨っているのではなく、死んでしまったカメの遺骸が長い間海を漂流しているのだと考えました。生き物が主語であるとき、mnは「死んだ」という意味になるので、mnを使用してみます。「泳ぐ」は「漂う」として捉え、状態が変わらない様を表すwlをあててみました。
目の見えない → mn (どうすることもできない)
カメ → kame
泳ぐ → wl (堂々巡り、繰り返す)
「ながい年月とあそんでる」。永遠にも思えるような長い長い時間の中を、波にさらされ、運ばれるままに広大な海を旅する様子が目に浮かびます。「長い年月存在している」として訳しました。
ながい年月 → vrmdftf (かなり・続く・時)
〜とあそんでる → hk (〜にある)
「気をよくした小人が 風にとんだぼくのボウシに シャレついて砂をかきちらし 視線をあわせずに笑ってる」
訳しやすよう、語順を変えてみます。
「風がぼくのボウシをとばし、気をよくした小人がシャレついてソレに砂をかきちらし 視線をあわせずに笑ってる」
まるで妖精に悪戯されたかのように、砂が帽子に勢いよくかかる様子を表していると思われます。
「シャレる」には「おしゃれする」の他に「冗談めかす」という意味があるようです。後者の意味と捉えた方が文脈に合う気がします。
風 → kaze
ぼくの → wー
ボウシ →bousi
飛ばす → skst (邪険にする)
気をよくした → kw (絶賛する、期待する → 愉快な気分)
小人 → kobito
シャレつく → sx (楽しむ)
砂 → suna
かきちらす → sp (ダメにする)
視線を合わせずに笑う → skst (邪険にする)
「いろんな色のパラソルがまわるよ
黒い影から黒い手品師が生まれて ほら あらわれた」
曲の冒頭で、「ボク」は空から海へと雪が降って来るのを見ているわけですから、「ボク」は海が見えるところ、つまりビーチが見えるところにいるのでしょう。ビーチのパラソルは通常地面に突き刺さっていますが、それが回るということは、爆風で吹き飛ばされ、空中を舞っているということでしょう。
「いろんな」に該当する語句は未作成なので、「いろんな色」は「種類が単一ではない」→「種類がいっぱい」→「複雑」として訳します。
日常的に見かける、身の回りによくある「黒い影」から、何やら得体の知れない「黒い手品師」があらわれる。手品師は魔法を使い、2番の歌詞で描かれている状況を作りあげます。手品師の誕生は、原爆が歌詞の背景にあると考えると、恐ろしさを感じますが、2番の歌詞で「ボク」は「わかりやすい」「キモチイイ」と好意的とも取れる反応を示しています。曲のニュアンスを崩さないために、ストレートにネガティブな意味を持つ語句を入れるのは避けました。
いろんな色の → cp (複雑な)
パラソル → parasoru
まわる → vl (忙しい)
黒い → bl (黒い)
影 → kage (影)
黒い手品師がうまれて → hzsh (得たいのしれない・始まる)
ほらあらわれた → cr
一番の歌詞の訳が終わりました。この曲は一番のBメロが終わった後、サビには行かずに間奏を挟んで二番が始まります。
次の歌詞に、8ミリ映写機が登場しますね。
8ミリ映写機とはこういうやつです。
「気がつくとボクらみんな8ミリ映写機のフィルムの中
動きがにぶくてわかりやすい 音がないのでキモチイイ」
気がつく wーjjcr (ボクは知っている状態になる → 知る)
ボクらみんな → wーtmlー (ボクとみんな)
8ミリ映写機 → hachimirieishaki
フィルムの中 → firumuhk (フィルム・〜である)
動きがにぶくてわかりやすい → tzyk (足りる・良い)
音がない → otohk (音・〜でない)
キモチイイ → gp (好ましい)
「海の水がいっせいに蒸発すると
そこにボクのさがしてる君がいたなんて やっぱり信じないよ」
抽象的で何の比喩なのか分かりづらく、好きな部分です。説明しすぎずに不思議で曖昧な部分をそのまま残して訳していきます。
「君」はボクの大切な人だと捉えました。探しているわけですから、少なくともどうでもいい人では無いでしょう。
海の水 → uminomizu
いっせいに → cc (完全に同じ)
蒸発する → mncr (消える状態になっていく)
そこに → xー
ボクの → wー
さがしてる → ss (求める)
君 → dー (大事な人)
〜がいた → hk
やっぱり信じないよ → tdgr (しかし・勘弁して)
「今日は夏の前日 ひどい夏の予感がする
こわくて眠れない 赤い夜がつづいてる」
Binyaでは四季を表現する際、1年の1/4の何番目か、で表します。春は1、夏は2、秋は3、冬は4とするので、
夏はflqkyzf【ふぃーらけかいぇーぞふ】となります。
〜の前日は、基準となる日に対して一日前として、
mnfd〜fもしくはmnfdf〜となります。
よって、夏の前日は
mnfdlqkyzf【まぬふぃーだらけかいぇーぞふ】となるわけです。歌ってみると、語呂がとても良いです。
「今日」はmnfdf【まぬふぃーだふ】と表しますが、歌ってみたときに「今日は夏の前日」の部分に収まりきらないので省きます。
Binyaには「眠る」という動詞は無いので「眠る」を、身体を休ませて明日に向けて準備することだと捉え、kp(準備)で表しました。
赤い夜とは、どんな夜でしょうか?あたり一面が燃えていて、赤いのでしょうか。それとも僕の目に問題が起きていて、視界が赤で染まってしまっているのでしょうか。いずれにせよ、怖いことが起きている・もしくはその前触れとして捉えられます。
ひどい夏の予感がする → mrxーcr (凄惨な・それ・来る)
怖くて眠れない → csgwkpst (危機・〜のせいで・準備・〜でない)
赤い → mn (どうしようもない)
夜 → kpff (夜)
つづいてる → wl (繰り返す)
⚪︎
歌詞を小分けにして訳すことに成功したので、合体します。
vrsora hzhitomi xーuminicrーyuki
mnkamewl vrmdftfhk
kazewーbousiskst kwkobito sxsunasp skst
cpparasoruvl blkagehzsh cr
wーjjcrwーtmlー hachimirieishakifirumuhk
tzyk otohkgp
uminomizuccmncr xーwーssdーhk tdgr
mnfdlqkyzf mrxーcr csgwkpst mnkpffwl
次回は発音を考慮し、音数を合わせるために調節していきます。


Oldest comments (0)