Migdal

山田太郎
山田太郎

Posted on

【第14回人工言語コンペ 参考作品】ンマタアリ語の真実

🚧 工事中 🚧


(以下はある異世界で見つかったその異世界を裏から支配する秘密結社「ガタアリ」(クレウショウヴ語(以下、「ク」): Volsctavect, ンマタアリ語(以下、「ン」): K̃atag̃ari)の構成員によって話されている言語「ンマタアリ語」(ク: Volsctavålv, ン: M̃atag̃ari)の資料(原語題: Volsctavålv pi krel)である。この資料はこの世界の標準語「クレウショウヴ語」(ク: Krelshålv, ン: Krelsolf̃)で書かれていたが、日本語に翻訳したうえで投稿している。)

はじめに

この世界を裏で支配する秘密結社「ガタアリ」。その構成員は三王(ク: talpaskåv)などの国の要職を務めて国を支配しており、かつてその権力を使って戦争を起こさせ、莫大な利益をせしめたことや、悪魔「タアリ」(ク: Taari)を信仰していることはこの文書にたどり着いているみなさんなら知っているであろう。しかし、この組織の秘密はそれだけではない。今回の調査で、この組織が独自の言語を持っていることが明らかになった。この文書を読めば、ガタアリがただの悪魔を崇拝する秘密結社などではなく、この世界全体を裏から統治する「民族」なのだということをあなたにもきっとわかっていただけるだろう。

概要

ンマタアリ語は秘密結社「ガタアリ」の「公用語」であり、ガタアリ内で用いられる文書は基本的にンマタアリ語で書かれる上、ガタアリ内での会話は基本的にンマタアリ語で行われる。

文字と音韻

クレウショウヴ語と同じアルファベットを用いる。使う文字自体はクレウショウヴ語よりも少なく、子音字11字、母音字5字の16文字しか用いないが、lと元々チルダがついているを除く全ての子音字にチルダ(~)がついて音価が大きく変わるため、実質的にはクレウショウヴ語より多いと言っても過言ではない。

子音字

以下に、子音字の一覧を示す。基本的にクレウショウヴ語と同じように読む(訳注: わかりやすさのためにIPAを追記した):

  • F,f/f/: チルダがつくとクレウショウヴ語のv/v/と同じ,になる。
  • ,: 黙字であるが、クレウショウヴ語のkの前のnの音(要するに/ŋ/)で読む方言もある。
  • K,k/k/: チルダがつくとクレウショウヴ語のg/g/と同じ,になる。
  • L,l/w/: クレウショウヴ語と同じ。(訳注: 母音の直後に現れて二重母音を作る。ただし、前に/u/が来ると融合して/uː/になる。)
  • M,m/m/: チルダがつくと,になり、長く読まれる。(訳注: 要するに長子音して/mː/になる)
  • N,n/n/: チルダがつくと,/nː/になり、長く読まれる。(訳注: 要するに長子音して/nː/になる)
  • P,p/p/: チルダがつくとクレウショウヴ語のb/b/と同じ,になる。
  • R,r/r/: チルダがつくと,になり、長く読まれる。長く読まれる。(訳注: 要するに長子音化して/lː/になる)
  • S,s/s/: チルダがつくとクレウショウヴ語のz/z/と同じ,になる。
  • T,t/t/: チルダがつくとクレウショウヴ語のd/d/と同じ,になる。
  • X,x/x/: クレウショウヴ語にはない音で口の奥を震わせながら息を吐くような音(訳注: /x/)を表す。チルダがつくと,になり、さらに喉を震わせる(訳注: 要するに/ɣ/)。これが特に難しい。

母音字

以下に、母音字の一覧を示す。基本的にクレウショウヴ語と同じように読む(訳注: わかりやすさのためにIPAを追記した):

  • A,a/ä/: クレウショウヴ語と同じ。
  • I,i/i/: クレウショウヴ語と同じ。
  • U,u/u/: クレウショウヴ語と同じ。
  • e,e/e̞/: クレウショウヴ語と同じ。
  • o,o/o̞/: クレウショウヴ語のo/o/とå/ɔ/の間の音(訳注: 要するに/o̞/)。ただし、クレウショウヴ語のoで読んでも問題ない。

文法

クレウショウヴ語と似ている部分も多いが、厄介な部分も多い。

名詞

クレウショウヴ語と同様に、数は存在せず、屈折しないが、ほぼ必ず後ろに冠詞を伴う。
例) M̃atag̃ari(ンマタアリ語)、Tag̃ari(悪魔タアリ)
更に、名詞には以下の3つのクラスが存在する:

  1. 人間名詞: 人間を表す一般名詞がこのクラスに当てはまる。例) taxsa(男)、tafa(女)
  2. 動物名詞: 動物(訳注: 人間以外)を表す一般名詞がこのクラスに当てはまる。例) fata(犬)、fasa(魚)
  3. 物体名詞: 物体や植物などを表す一般名詞がこのクラスに当てはまる。例) f̃eo(法)、saf̃rokt(動詞)

冠詞

ほぼほぼクレウショウヴ語の助詞と同じであるが、クレウショウヴ語と異なり、前につく名詞の種類によって形が変化する。
以下にいくつかの重要な助詞の形を(人間名詞用/動物名詞用/物体名詞用)という形で列挙する:

  • f̃oru/soru/ktoru: 能格を表す。クレウショウヴ語のru(訳注: 能格の助詞)と同じ。
  • f̃ori/sori/ktori: 絶対格を表す。クレウショウヴ語のri(訳注: 絶対格の助詞)と同じ。
  • tita/tifa/tika: 与格を表す。クレウショウヴ語のti(訳注: 与格(~に)の助詞)と同じ。
  • tuta/tufa/tuka: 属格を表す。クレウショウヴ語のpi(訳注: 属格(~の)の助詞)と同じ。
  • k̃ita/k̃ifa/k̃ika: 処格を表す。クレウショウヴ語のctra(訳注: 処格(~で)の助詞)と同じ。
  • suta/sufa/suka: 奪格を表す。クレウショウヴ語のsu(訳注: 奪格(~から)の助詞)と同じ。
  • sita/sifa/sika: 向格を表す。クレウショウヴ語のsi(訳注: 向格(~へ)の助詞)と同じ。
  • f̃opu/sopu/ktopu: 共格を表す。クレウショウヴ語のpu(訳注: 共格(~といっしょに)と所有(~を持った)の助詞)とほぼ同じであるが用法は狭く、所有を表すことはない。(要するに普通の共格)

後置詞

ンマタアリ語には冠詞の後ろに更に続く後置詞が存在するのでこれも主要なものを列挙するこの場合は先頭だけが一致を起こす:

  • suskata: 属格の冠詞の後ろにつく。冠詞と合わせてクレウショウヴ語の~ pi rå su(訳注: 「~によって」を表す複合助詞)と同じ意味を表す。
  • sitoki: 属格の冠詞の後ろにつく。冠詞と合わせてクレウショウヴ語の~ pi thål si(訳注: 「~のために」を表す複合助詞)と同じ意味を表す。

特殊名詞

人間名詞のta(人)、動物名詞のfa(動物)、物体名詞のka(もの)の3つ。
これらが助詞を伴う際はそれ自身は省略され、自らを修飾する形容詞が直接助詞につく。
例) f̃i tita(良い人に)、s̃ika sufa(大きなものから)
しかし、形容詞が何も伴わないときは形式形容詞"g̃i"が置かれる
例) g̃i titu((他動詞にかかって)人が)、g̃i ktori(ものを/(自動詞にかかって)ものが)

代名詞

クレウショウヴ語と異なり、冠詞を伴わずにそれ自体が冠詞のように変化する。
以下がその一覧である:

意味 原形(補格) 能格(-ru) 絶対格(-ri) 与格(ti-) 属格(tu-) 処格(k̃i-) 奪格(su-) 向格(si-) 共格(-pu)
tama uvoru uvori titama tutama k̃itama sutama sitama uvopu

形容詞

クレウショウヴ語と同じで基本的に変化せず、前から名詞を修飾する。
例) f̃i: 良い、s̃ika: 大きい、 s̃ika ma: 大きな口
比較級を表す場合は(対象) suta/sufa/suka (形容詞)を、最上級を表す場合は(序数詞) (形容詞)を用いる。
例) ak̃it̃aka f̃i: 一番良い

動詞

クレウショウヴ語と同じで全く屈折せず、時制や否定などはすべて助動詞で表す。
例) xruki(燃える)、suk̃i(行く)

助動詞

クレウショウヴ語とほぼ同じだが、動詞の前につくものがある点が異なる。
以下に主な助動詞を示す:

  • ~ rir̃ug̃a: クレウショウヴ語の~ å si sui(訳注: 「~しようとする」を表す成句)と同じ。
  • ~ g̃isig̃a: クレウショウヴ語の~ å pu re(訳注: 「~せねばならない」を表す成句)と同じ。
  • ~ suk̃i: クレウショウヴ語の~ sui(訳注: 未来を表す助動詞)と同じ。
  • ~ sik̃u: クレウショウヴ語の~ siu(訳注: 過去を表す助動詞)と同じ。
  • g̃u ~: クレウショウヴ語の~ ro(訳注: 否定を表す助動詞)と同じ。
  • ~ g̃if̃i: クレウショウヴ語の~ tharui(訳注: 命令、依頼を表す助動詞)と同じ。

節の名詞化と形容詞化

クレウショウヴ語と異なり、何もつけることなく名詞の前に文をつけることで節で名詞を修飾することができ、節を名詞にしたい場合は節の後ろにg̃aをつける。
例) ``

語彙

クレウショウヴ語からの借用語がその多くを占めるが、固有語もいくつか存在する。特に彼らが崇拝する宗教である「レアリ教」(ク: Volsct)に関係する語彙は固有語である。

固有語は、先頭の音節の母音が"a","e","o"である場合は名詞である場合が多く、特に"i","u"を"e","o"にして名詞を作っていた形跡が見られる。

参考資料

以下はこの文章を読むうえで必要となる異世界の前提知識等をまとめたものである。

三王 (ク: talpaskåv)

政府の中で最も大きな権力を持つとされる3つの役職。
具体的には法(ク: veå)を定める組織「法府」(ク: veavect)を統べる「法王」(ク: veaskåv)、法に従って統治を行う組織「力府」(ク: skavect)を統べる「力王」(ク: skaskåv)、法に従って判断(ク: rakå)を下す「判府」(ク: rakavect)を統べる「判王」(ク: rakaskåv)の3つを指し、すべて国政に絶大な影響力を持つ。

Top comments (0)