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ああああ
ああああ

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ンガフ語入門その一

ンガフ語です。まずは音韻と文字の読み方から、ラテン文字を使用します、

  • 子音
歯茎 口蓋 口蓋唇 声門
破裂 p b pʰ{ph} t d tʰ{th} k ɟ{ɡ} kʷ{kw} ɡʷ{ɡw} ʔ{-}
放出または入破 pʼ{pp} ɓ{bb} tʼ{tt} ɗ{dd} kʼ{kk} ʄ{ɡɡ}
m n ŋ{nɡ}
ふるえまたは弾き r{rr} ɾ{r}
摩擦 f v s z ɬ{ll} x{kh} h
接近 l j{y} w

特殊な発音としてɬʷ{fl}というものがあり、これはflanɡ(歌)にしか登場しません。また、sはiとyの前ではɕと読みます。

また、語末に子音が来る時、有声・無声破裂音は内破音(-p̚ -t̚ -k̚)、放出音は声門破裂音(ʔ)、入破音は鼻音(m n ŋ)で発音します。

  • 母音
i iː{ii} u uː{uu}
半狭 o oː{oo}
中央 ə{e} əː{ee}
半広 ɜ{é} ɜː{ée} ɔ{o} ɔː{oo}
a aː{aa}

oという文字には二つの発音があり、後の音節の母音ががa、e、é、iの時は/ɔ/で、o、uの時、そして後に続く母音が存在しない時は/o/で読みます。

また、二重母音としてaj{ay} ɛj{éy} oj{oy} aʊ̯{aw} oʊ̯{ow} があります。


  • 基本文法

基本的な語順はsvoです。倒置法のようなものもありますが、ここでは割愛します。

まずは例文をみてみましょう、

Wat ala ya fe rrayda.(私は学校に行く。)

ここでは「wat」が「私」、「ala」が「行く」、「fe rrayda」が「学校に」に対応します(「fe」は与格前置詞)。ここでの「ya」が何かというと述語を表すマーカーで、特に意味はありませんが、動詞の後には必ず置かなければならないことになっています。

前の行で「yaは必ず動詞の後に置く」と書きましたが、補語の後にも置き、例えば「私は田中です」は

Wat Tanaka ya.

と言います。しかし主語と補語の境界が分かりづらくなる上、語感も悪いので、口語では「Wat ya Tanaka.」のように主語と補語の間に「ya」を置くのが一般的です。


次回は形容詞について説明します。ご精読ありがとうございました。

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