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Eihab Nothlazahl
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Налоцэтул/燕語 文法2 語形成

ここでは、人工言語Налоцэтулの文法、特に語形成に関わるものを説明する。

語形成の基礎

外来語や一部の語を除く全ての単語は、語根(root)と呼ばれる子音クラスタから派生して形成される。語根は3個以内の子音で構成される。
語根は子音の間に母音が挿入されたり、アクセントの位置が変化したりすることで、用言と体言で三種類づつの語を形成する。これを語幹(stem)といい、この変化のパターンを語型(pattern)という。

語型の種類は以下の通り。Г,С,Нは子音の例。連続した子音は可能なら二重子音に、できなければ有声音化し、それ以外は連続したままにする。また、'はアクセントの位置を表す。

・三子音語根

用言 体言
1種(stemI) Га'СоН Гэ'СуН
2種(stemII) ГиССю'Н ГяССе'Н
3種(stemIII) я'ГаСёН у'ГиСуН

・二子音語根

用言 体言
1種(stemI) ГиССо' ГёССи'
2種(stemII) а'ГэСо э'ГоСя
3種(stemIII) Гя'Са Ге'Су

・一子音語根

用言 体言
1種(stemI) а'Га е'Гэ
2種(stemII) Ге Гоя
3種(stemIII) я'ГГэ и'ГГу

これらの語形成が行われた後、表析型への変換が行われる。

用言の活用

用言は、以下のパラメータをもつ。
パラメータの応じて接辞を加える。

  • 態  -能動態(∅-),受動態(ба-)
  • 時制 -現在(非過去)(-∅),過去(-зи)
  • 人称 -一人称単数(-ма),一人称複数(-мо),二人称(-га), 三人称定(-э),三人称不定(-и)
  • 類  -一類(-∅),二類(-д),三類(-с)

接辞の順番は
態-語幹-時制-人称-類 の順である。

体言の曲用

体言は、以下のパラメータをもつ。
パラメータに応じて接辞を加える。

  • 定性 -定(-∅),不定(зи-)
  • 類  -一類(-∅),二類(-э),三類(-ни)
  • 格  -能格(-нун),絶対格(-∅),属格(-сэ),奪格,(-ло), 処格(-пэ),与格(-мин),具格(-да)

接辞の順番は
定性-語幹-類-格の順である。

体言の類について

類は、体言の性別を表す。一類が中性、二類が男性、三類が女性である。
尚、二、三類は性別の判明している対象にのみ用いる。例えば、特定の誰かのことを話しているが、その性別はわかっていない、という場合は一類を用いる。また、雌雄の存在する生物であっても、特定個体でなくその種族一般の話題であれば一類を適用する。ただし、特定の個体、個人が話題であっても、話し手がその性別を気にかけない場合、一類になることがある。
尚、集団の類は、人称によって異なる。一人称の場合は話し手、二人称の場合は話し手が最も意識を向けている、あるいは最も伝えようとしている相手の性別を参照するか、一類となる。三人称の場合、どちらの性別が集団の過半数を超えていることが明らかならばその性別、明らかでない場合は一類となる。

副詞

一部名詞に、接辞 -еа を加えることで、副詞を形成する。

形容詞

一部の体言は、接辞-шиを加えることで形容詞化する。

前置詞

格標識では補完できない情報を前置詞を用いて表現する。
前置詞は基本一,二子音語根で構成され、Гю または Гэн の語型をとるが、体言や用言をもとにする場合は、その語と同じ三子音語根をとり、ГоСаН の語型をもつ。

合成語

合成語は、元となる語を分かち書きせず表記するか、ハイフンでつなぐ。また、合成語を成す要素は、主要部を左に置く。アクセントは合成要素それぞれの元の位置にある。

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