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Eihab Nothlazahl
Eihab Nothlazahl

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「リンゴ」ってどう呼べばいい?

どーも。Eihab Nothlazahlです。

人工言語を作る時、いろいろ困ることがあります。
それは、動植物の名前をつけること。別に動植物だけに限った話ではありませんが、このような具体的なものの名称を決定することは、いつも私の悩みの種です。

リンゴは、人工言語界隈では例文によく使われている気がします。
「リンゴ」という名称はWikipediaによると、

「林檎」は、もともと中国北部原産のワリンゴ(Malus asiatica)を示す中国名であった。中国では、「林檎」は遅くとも6世紀の本草書に記されており、この名は、果実を食べに鳥が集まることを示す「来禽」に由来するともされる。日本における「林檎」の初出は平安時代中頃の『和名類聚抄』であり、「林檎」に対して「利宇古宇(リウコウ/リウゴウ/リンゴウ)」の読みを記している。中世以降はリンキ、リンキン、リンゴの読みも見られるようになり、近世になるとリンゴの読みが一般的となった。

とのことです。鳥が食べに来る果物ってリンゴだけでは無いような気もしますね。
また、英語の"apple"という名称は、

The word apple, whose Old English ancestor is æppel, is descended from the Proto-Germanic noun *aplaz, descended in turn from Proto-Indo-European *h₂ébōl. As late as the 17th century, the word also functioned as a generic term for all fruit, including nuts. This can be compared to the 14th-century Middle English expression appel of paradis, meaning a banana.

ということで。

ざっくり考えると、リンゴもappleも、あの果物単体というより、果物自体、果物全般を指すような言葉に由来すると思われます。また、他言語からの借用をよく行っていると思われます。

さて、これを人工言語でどう決めるか。
考えられる案はいくつかあります。

・何も考えずに取り敢えず単語を作る。
・現実世界の言語から借用する。
・自言語内で、その歴史を先に創作する。
・予め歴史が作られている他言語(自言語)から借用する。

正直1つ目の案はあまり採用したくはありませんが、文法上そんなこと考えていられない(あるいは自然言語に寄せる必要が無い)言語も作っているので、それが余計に混乱を促しています。

私の一番目の言語、exlalでは、リンゴ属の学名、Malusから借用し、malusという単語にしました。つまり、2つ目の案を採用しています。
また、三番目の言語、Χλαησακελεωでは、1つ目の案である、「取り敢えず単語を作る」というやり方をとって、ζιηθλε(zihthle)という単語にしました。

他言語から借用するなら、おおよそ地理的に近い、交流のある地域の言語から借用されることが一般的なので、4つ目の案を採用するなら、具体的な世界観を作らないと難しい気がします。

これは他の記事でも述べましたが、やはり具体的な文化やら世界観が無いと造語に難がありますねぇ…

言語って難しい!

人気順のコメント(1)

たたむ
 
yuuzakikanade profile image
夕向奏

そもそものお話

りんご文は言語を拡張するための文なので、りんごでなくても良い。(りんごを果物などの一般名詞に置き換えても良い)