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甘くないなっぽー
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「たった4文の例文」の提案

概要

例文集は文法表現などの網羅に役立つものの、その多くは量が多くなり、翻訳も単調な作業が生まれがちです。そこで、中級程度の文法表現と基礎的な詩的表現を詰め込んだ、たった4文の例文集を作りました。


例文

  1. 不自然なざわめきが森の獣たちを呼び起こす。
  2. 今、遠くで暗い空が鳴いている。
  3. 決して失われることのない国家の秘宝を、私が手にしたときのように。
  4. もしも君がそこにいたなら、もう一度、もう一度だけ私は応えていたかもしれない。

解説

含まれる文法表現の例

  • 形容詞による名詞の修飾 ... 「不自然なざわめき」「暗い空」
  • 副文を含む名詞の修飾 ... 「決して失われることのない国家の秘宝」
  • 副詞による動詞の修飾 ... 「遠くで」「もう一度だけ」
  • 副文を含む動詞の修飾 ... 「〜手にしたときのように」
  • 時制表現 ... 現在:「呼び起こす」「失われる」、進行「鳴いている」、過去:「手にした」
  • 仮定 ... 「もしも〜いたなら、〜かもしれない」
  • 否定 ... 「決して〜ない」(「不自然」も否定による造語? )
  • 接続詞 ... 「もしも〜」
  • 時間 ... 「今、」
  • 場所 ... 「森の」「遠くで」
  • 時間を表す副文 ... 「〜手にしたとき」

詩的表現の例

  • 比喩 ... 「ざわめきが〜呼び起こす」「空が鳴いている」「〜ように」など
  • 倒置法 ... 「〜鳴いている。〜のように。」
  • 反復法 ... 「もう一度、もう一度だけ」

補遺

この例文の、詩としての背景はあえて設定していません。
みなさんが各々に解釈して翻訳しても良いと思いますが、
そのままの文章を書くのも同様に良いでしょう。
*
あえて難しすぎる語彙は入れていません。
文章量も多くはありませんが、
これを新たな言語で試そうとすると、
一般的な例文集を埋めるのと同じくらい
労力がかかってもおかしくはないかもしれません。
*
また、必ずしも直訳をする必要はありません。
あなたの創作する言語で好まれる表現に置き換えても構いません。
もしかすると、これがすべて数単語で表現できてしまう言語も
あるかもしれません。


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