導入
この記事では私がほそぼそ作り続けているAishenonという人工言語について、特にその音韻論の解説を行います。
文法などは今後また解説すると思います。
なお、内容は今後修正される場合があります。(大きく変わることはないです)
音素
表1に、音素とその主な表記を示す。大きく35の子音と8つの母音の弁別が存在する。この他にも、子音母音ともに長短の区別が存在する。隣接する母音は後述の音韻変化の規則に則って二重母音となる。
特徴としては、鼻息を音素に持つことと、ŋ͡mという珍しめの音素を持つことですかね。
音節構造
(C)V(C)の構造を許す。つまり、頭子音と末尾子音がある、閉音節言語といえる。音節は必ず母音を伴い、英語やスラヴ諸語のように子音が成節子音となることはない。
母音は長母音や二重母音の場合もある。2つ以上の母音が連なることはなく、もしもそうなりそうな場合には音の間に: /ʔ/ が挟まるか、別の音に変化する。
子音も同様に基本的には2つ(または3つ)まで連なることができるが、それ以上にはならない。
母音調和
音韻変化の裏付けとなるのが、母音調和である。
Aishenonは母音が「大母音・中母音・小母音」の3種類に分けられ、大母音の音節と小母音の音節は隣接することができない。(中母音はどれとも隣接できる)
異なる分類の母音が隣接する場合、基本的には表2のように変化が起きる。eは基本的にはöに変化するが、äに変化することもある。
表2. 母音調和
小母音 | 中母音 | 大母音 | ||
---|---|---|---|---|
i | → | y | ← | u |
e | → | ö | ← | o |
↘ | ä | ← | a |
音韻変化
表3a, bにあるように、隣接する音は発音が変化する。
逆に、この表にない音は一部を除いて存在せず、そのような音が生まれる場合には近い音に変化する。
なお、表3aの色の意味は、
- 黄色 : 頭子音のみ
- 緑色 : 両方ありえる
- 青色 : 末尾子音のみ
また、表3bの濃いピンクは特殊な変化をする組み合わせを強調している。
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