こんにちは,渡久地です.
この記事はotalns語の文法などを解説するものとなります.
今回は語順についてです.
otalns語は対格言語で,基本的な語順は「(主語) (動詞) (目的語)」となります.
ただし,動詞に動作主人称接辞が付くため,動作主の人称が一人称・二人称の場合には動作主を省略することができます.
平叙文
「主語 動詞 目的語」となります.
- át biötiq kilten. 「私はりんごを食べる.」
- mpí xalotsiq kilten bosko. 「彼はあの人からりんごを買う.」
一人称と二人称の場合は,主語を省略することができます.
- biötiq kilten. 「(私は)りんごを食べる.」
三人称の場合も主語の省略はできますが,省略すると「(把握していない)誰か,何か」のような意味合いになります.
- xalotsiq kilten bosko. 「(誰かが)あの人からりんごを買う.」
否定文
「主語 動詞 din 目的語?」となります.
- át biötiq din kilten. 「私はりんごを食べない.」
- mpí xalotsiq din kilten bosko. 「彼はあの人からりんごを買わない.」
疑問文
「wás 動詞 主語 目的語?」となります.wásは大抵省略可能です.
- wás xalotsiq mpí kilten bosko? 「彼はあの人からりんごを買うか?」
- biömiq köj kilten? 「あなたはりんごを食べるか?」
- má. / dé. 「はい./いいえ.」
- má, biötiq. / dé, biötiq din. 「はい,食べる./いや,食べない.」
主語を省略する場合,文語では必ずwásを置きますが,口語では語尾を上がり調にするだけで済ますことも多々あります.
- wás biömiq kilten? 「あなたはりんごを食べるか?」
「動詞 副詞」や「動詞 形容詞」のように動詞に修飾語が付属している場合は,修飾語も動詞と一緒に移動します.
- wás oni zqkám esimbegat xro? 「その建物は遠くにあるか?」
今回は以上です.閲覧ありがとうございました.
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