ルエン語の名詞は大きく分けると有向名詞と無向名詞に分かれる。
名詞の向きは行為や変化の向きであり影響を受けるものと影響を与えるものを表す事が出来る。この向きを持つものを有向名詞。向きを持たないものは無向名詞と呼ぶ。
- an : 影響を受ける名詞
- en : 影響を与える名詞
これを最大限に生かした例文がこれである。
salsies e ajove. / 食べ物をください。
salsies は分解すると se an lu sie -es とできる、
se は進行中の行為や変化である事を表し、
an は影響を受ける事を表す純粋接続詞で、
lu は一人称代名詞、
sie は譲受を表す動名詞
-es は能力を表す接辞である。
ajove も同じように an jove と分けられる。
an は先ほどと同じ純粋接続詞で、
jove が摂食を表す動名詞である。
ちなみに、無向名詞は向きが関係のない名詞で使われる。
例えば、このような例文がある。
flwishel. / おやすみなさい。
これは寝る時の挨拶だが、これを分解すると、fe lu wish -el である。
fe は準備中の行為や変化である事を表し、
lu は先ほども出た一人称代名詞、
wish は睡眠を表す動名詞であり、
-el は静的(変化に乏しい)な行為や変化である事を表す。
この時の lu は自らの意志で寝る事も第三者に寝かしてもらう事もある為、向きを与えずそのまま使う事が適切である。
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