Sodʁgan 語族の子音の七系列

Sodʁgan 祖語には七つの子音の系列があり、それに含まれる無声破裂音を代表として P, T, Tw, Tj, K, Kw, Q と呼ばれる。

娘言語は概ねこの中で五系列の対立を保っているが、どの対立が保たれているのかは大陸側と半島側で大きく異なる。

半島側ではその様式に内地の諸言語と外地の諸言語で違いがあるものの子音の円唇性の情報が母音側に移っており、T, Tw と K, Kw の対立が失われている。。cf. kol (< *kʷal, 移動する), kal (< *kal, 犬) 中古ドミュスヴィンチ語では Cʷ{a, ə}, Cʷi が Cwo, Cwi に発展しており、ある意味では C vs. Cw の対立を失っていないが、これも様々な事情によりどちらかといえば "wo", "wi" を一つの母音として解釈した方がいい。(中古ドミュスヴィンチ語において母音としての wo の方が o (*ua などから生じる) より有標性が低い)

大陸側では T, K が口蓋化し、その結果として C vs. Cw が plain vs. labialized から slender vs. broad に変化した。その過程で、Tj と K が合流している上に、Kw と Q も合流した。Kw と Q は母音を低舌化させるかで差異を留めているが、(cf. kin (< *kʷin), keke (< *qiqi)) Tj と K の二系列は区別できなくなっている。

以下にそれぞれの子音で始まる語の例を挙げる。