どうも、夕向奏です。間違われない為に言っておきますがアイコンはうさぎです。犬じゃねえ。
最初の記事は何にしようかな〜と思っていたのですが、文法の解説をするのがめんどくさ他の言語の記事がとても大変な記事になってしまったので、
今回は僕が作っている古ウルド語というヴィクロア語族ウルド語派の言語の音韻と文字について紹介しようと思います。
(追記:そういえばウルド語族じゃなくてヴィクロア語族でした。てへぺろ)
ヴェルフェフス語が属するウルド語派で発見されている中で一番古い言語です。ご先祖様ですね。つまり、今は使われていない死語になります。……という設定です。
音素について
先ずは母音から。
前舌 | 中舌 | 後舌 | |||
---|---|---|---|---|---|
狭 | i y | u | |||
半狭 | |||||
e ø | ɤ o | ||||
半広 | |||||
広 | a | ɑ |
このようになっており、前舌母音と後舌母音で母音調和します。
/a/↔︎/ɑ/ /e/↔︎/ɤ/ /ø/↔︎/o/ /y/↔︎/u/
こんな感じに。
/i/は中性母音として働き、前舌、後舌どちらでも共存します。
まあ、この母音調和はヴェルフェフス語では崩壊しているんですけどね、初見さん。
ザ・エンドってね。
二重母音は次の通りです。
/æɪ/↔︎/ɑɪ/ /øɪ/↔︎/oɪ/
/æʏ/↔︎/ɑʊ/ /eʏ/↔︎/ɤʊ/
これらも短母音と同じように母音調和します。
まあ、よくある感じですよね。
次は子音です。子音は以下の通りになります。
/p/ /ɓ/ /pʷ/
/t/ /ɗ/ /tʷ/
/tˠ/ /ɗˠ/ /tˠʷ/
/q/ /ʛ/ /qʷ/
/k/ /ɠ/ /kʷ/
/z~dz/ (s~ts)
/zˠ~dzˠ/ (sˠ~tsˠ)
/n/ (n̥)
/m/ (m̥)
/l/ (l̥)
/r/ (r̥)
/j/ (j̊)
/w/ (ʍ)
括弧で挟まれた音素は無声子音が先に来る場合のみ括弧内の音素で発音されます。
これをわざわざ書いたのは後々の音韻変化に必要だったからです。
さて、特徴的な音素がありますね? そうです。唇音化子音と、軟口蓋化子音、そして入破音です。
先ずは唇音化子音と入破音について話します。
唇音化子音は勘のいい人なら気付いているでしょう。インド・ヨーロッパ祖語のパクリです。
作った当時インド・ヨーロッパ祖語にとても憧れており、自分の言語にもそのシステムを取り入れたかったのです。
だから無声音、入破音、唇音化無声音で三つ巴になっているわけですけれど今Wikipediaでインド・ヨーロッパ祖語見たら無声音・有声音・有声帯気音で対立してるじゃねえかぜんっぜんちげえ。
ま、まあ三つ巴で対立させたかったのは完全にインド・ヨーロッパ祖語の影響です。
元々、この言語は祖語として作成していたのですが、説得力を増させる為にこの言語は古代の言語とし、今は他の語派の言語を増やして再構をしようと目論んでいます。
次は入破音です。入破音を知らない人のためにWikipediaのリンク置いときます。
これもインド・ヨーロッパ祖語の影響です。なぜかというと、Wikipediaで無気音・入破音か放出音・有気音で対立していたかもしれないという言説を見て感心し、それをそのまま取り入れてしまいました。
まあただ、いまWikipediaのインド・ヨーロッパ祖語のページを見るとその文は削除されているっぽいので、実質僕のオリジナルです。ガハハハハハ!
いやそれは違うな……
ではいちばん特徴的な軟口蓋化子音について話していきましょう。
これはセム祖語の影響です。またリンク置いときます。
セム祖語ではどうやら強勢音という物があったらしく、これは咽頭化子音です。
これは中々唆られました。涎たらたら。
特にオホ〜^となったのはセム語派で見られる[q]は[kˁ]が元になっているというものです。これは自分の言語にも取り入れたい。そう思って軟口蓋化子音を取り入れました。
古ウルド語では口蓋垂音を起点とし、軟口蓋化した口蓋垂音を軟口蓋音としました。うーんこれは中々考えた! 昔の僕を誉めてやりてえですわ。
文字について
えー……。
……。
白状します。この言語。文字、ありません。
この言語は文字を持たず、口頭だけで話されていた言語だという設定なのです。なぜこのようなめんどくさい設定を取り入れたかというと、性癖です。
性癖まるだし♡♡ 我慢できない♡♡ ざあこざあこ♡♡
とはいえ、文字転写はあります。
それが以下の通りです。
ä↔︎å e↔︎e̊ ö↔︎o ü↔︎u i
ä͡i↔︎å͡i ö͡i↔︎o͡i
ä͡ü↔︎å͡u e͡ü↔︎e̊͡u
p ƃ pᵦ
t ƌ tᵦ
ϭ ϫ ϭᵦ
q ϟ qᵦ
k ᵷ kᵦ
z/s ʒ/c
ζ/σ ξ/ψ
n/τ n̈
m/π m̈
l/λ l̈
r/ϱ r̈
j/ç ȷ̈
w/ƕ ẅ
うーん!ww見づらい!ww
因みに子音のウムラウトは音節的主音子音を表し、母音として振舞うような子音のことを表します。これも一部はヴェルフェフス語にあります。
母音のウムラウトは前舌母音、リングは後舌母音を表します。
なんで子音と母音で同じ記号使ってんだよ……。
終わりに
とまあ、僕の性癖をモロ出しにしたような言語でしたが、如何でしたでしょうか。最後に、今現在話されているという設定のヴェルフェフス語の音素を置いておきます。
前舌 | 中舌 | 後舌 | |||
---|---|---|---|---|---|
狭 | i iː | u uː | |||
半狭 | e eː | o oː | |||
半広 | œ œː | ʌ ʌː | |||
広 | a aː |
/p/ /b/ /f/ /v/
/pʲ/ /bʲ/ /fʲ/ /vʲ/
/t/ /d/ /s/ /z/
/tʲ/ /dʲ/ /ɕ/ /ʑ/
/ɦ/
/ɦʲ/
/k/ /g/ /x/ /ɣ/
/kʲ/ /gʲ/ /ç~xᶣ/ /ʝ/
/q/ /ɢ/ /h~ʍ~ç/ /ɦ/
/qʲ/ /ɢʲ/ /ç~xᶣu/ /ɰˤʵ/
/t͡s/ /d͡z/
/t͡ɕ/ /d͡ʑ/
/m/
/mʲ/
/n/
/nʲ/
/ŋ/
/ŋʲ/
/ʀ̥/ /ʀ~ɢ̆/
/ʀ̥ʲ/ /ʀʲ~ɢ̆ʲ/
/l̥/ /l/
/ʎ̥/ /ʎ/
/j/
/ʋ~ⱱ/
/ɥ̪/
わあ! めちゃくちゃ変わってる!
ご拝読ありがとうございました。
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