三界式分類では、全ての意味は作られるものではなく、元々単独で存在していたものとして扱います。
そのため、2つの意味の関連性というものは元々存在せず、人が理解しやすくするために見出したものでしかないのです。
というわけで、この記事ではそんな意味を表記する対象詞と構成詞について説明します。
対象詞
対象詞は三界物を指すもので、物界,事界,理界に対してそれぞれ、物詞,事詞,理詞の3つに分けれます。
さらに、物詞,事詞は
唯物詞,理物詞
唯事詞,理事詞
と2づつに分けれます。
唯系は唯一つだけ,特定のものであると考えられるもので、理系は複数の,特定できないものを表します。
名詞でいうところの、固有名詞と一般名詞みたいなものです。しかし、固有名詞,一般名詞とは違います。
例えば 唯物詞 には[I,自分]が入ります。これは文にする時ひとつしかないからですね。
歴史上の出来事とかは唯事詞に入ります。
[りんご]は理物詞ですが、[このりんご]だったら唯物詞になります。
構成詞
構成詞は、表記したい意味に関連する意味と既に結びついている対象詞を使うことで、関連性を明示できるようにするものです。つまり、言葉を作るのではなく、言葉を理解しやすくするためのものなのです。
walkedを例にします。
品詞式だと、walkedはwalkの過去形だと解釈されます。
三界式だと別の対象詞であると解釈します。しかし、edという構成詞によって、walkedはwalkとの意味の関連性が明示されることとなります。
不規則動詞は他と関連性の明示の仕方が違うか、単独で表記が作られたかというだけにすぎないのです。
他にも例を挙げてみましょう。
[たまに~する]の[たまに]は単独では意味の世界には存在しません。これはただ[~する]との関連性を記すためのものでしかないためです。
似た分類との違い
対象詞と構成詞 という分類に似たもので、内容語と機能語 という分類があります。
しかし、違う所はあります。
内容語,機能語の方だと副詞が内容語,代名詞が機能語になっていますが、三界式だと副詞は構成詞,代名詞は対象詞になります。
また、機能語は[言葉]なのに対し、構成詞はどんなものでも構成詞とみなせるようになっています。
大体ここら辺が違いだと思います。
新しい順のコメント(0)