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シラミィ
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第9回人工言語コンペ出展作(シラミィ)

おはようございます。自言語の制作が進まないシラミィです。人工言語コンペに出展します。


お題

一般に言語には「上下」「東西南北」といった方向を表す語彙があります。このような概念は、重力と地軸が存在する地球上での生活に特有のものと考えられます。

では、もし「地球外の無重力空間で生活する人々」が存在するとしたら、どのように方向を表すでしょうか? 彼らの話す言語を作り、方向を表す語彙を使って道案内する文章を作ってください。


言語名称:設定なし
子音:p,b,t,d,k,g,m,n,s,z,h
母音:a,i,u,e,o
語順:VSO
カタカナで転写する


日本語における「前後」「上下左右」は、話者の視界正面を「前」として、これを基準に方向を考えている。このシステムは無重力族(仮称)も用いていると考えられる。何らかの手段で進行方向を設定して生活しているはずだからだ。

よって、無重力族が生活する街中での道案内では、話者間で進行方向を設定し、それに沿って道案内を行えばよい。

メダカレ ナ ハゼカニタコ ハゲタカ 3ウニ ハゼ
前方3個目のハゲタカ星で前方右上方向に曲がってください。
曲がる-命令形 (形式主語) 前方右上 (固有名詞) 3個目 前方


次に、移動用の乗り物(UFOをイメージする)に"カーナビ"を搭載する場合を考える。宇宙空間を移動すると考えると、遮蔽物が少なく目的地まで一直線に移動できると思われるので、最短で到着する方向を案内するとしよう。ただし地球上を走る自動車に搭載されるそれは「左」「右」の案内だけすればいいが、宇宙空間では左右に加えて「上」「下」の案内も必要になる。その具体的な方法はいろいろ考えられるところで、今回のコンペの核心だと思っている部分だが、その中で個人的にしっくりきた回答は!そう!!ご存じ!!!みんな大好き!!!!極座標である。

まず乗り物を中心(原点)とし、進行方向に対して、上にx軸、右にy軸、前方にz軸を設定する。ここから上下方向に角度θだけ、左右方向に角度φだけ回転して方向を定める。その方向に距離rだけ進めば、目的地(r,θ,φ)に到着する、という方式である。
注釈として、無重力族が地球人と同じ単位を使っているとは考えづらいため、角度と距離の単位をそれぞれ「アグ」「ディスタ」としておく。

コイ カラス タコ57アグ エビ91アグ ハマティ1729ディスタ
地球は上方57アグ、左方向91アグ、距離1729ディスタの場所にある
存在する 地球 上方57アグ 左方向9アグ 距離1729ディスタ

これで目的地を示す文章が完成した。以上をもって今回の回答とする。

感想

回答へのアプローチが素直すぎる!以上!

・・・ってなものですが、何か基準を定めないと方向を示せないじゃん、というところから離れられないのです。基準の取り方はいろいろ考えたものの。
今回はまあコンペに取り組めただけ良かったとしましょうか、前回参加を見送ったところもあるので。あとは単語の響きでクスッとして頂けたらな、くらいです。そんなもん採点基準にならん。ちなみに数字も雑に選んではいないですよ?
今回は出展者様の発想に驚く回になりそうです。楽しみです。


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