フォントとして使えるようにするには次の3つの操作が必要です。
①フォントにしたい各字形を割り当てる文字(符号)を決める ②フォントにしたい形をアウトライン形式(ベクタ画像)で描く ③フォントとして機能するフォントファイルを作る
①は、そもそもキーボードからフォントの字形を呼び出すために必要です。もし普通の a, b, c... でよければあまり考えることは多くないですが、例えばもし長母音を ā に割り当てたいのであれば、ā という字が打てる入力方式を使う必要があります。(キーから打てればいいので、元の字の意味や形と比較してどうのということは実はあまり関係ないです)
②は、フォントファイルはパソコンで作るので、手書きの図形をパソコンで複製する必要があります。その場合、普通の写真や pixiv の絵のようなファイルではなく、「ベクタ画像」という形式に変換する必要があります。ベクタ画像を作るには専用のソフトが必要で、Illustrator(通称イラレ。高い、学生なら少し安い)や Inkscape(無料)などがあり、それでスキャンした画像をなぞる形で作成します。これについては使い方がネットにいくらでも見つかると思います。
③は、②で作った画像の束を入力に応じて正しい位置に並べられるような形式にまとめるということです。ネットにも簡単なフォント作成サイトなどがありますが、この文字の設計を見ると結合文字(同じ位置にかぶせるような文字)を使っているので、全部自分で作る必要があると思います。そのためのソフトは、無料のものだと FontForge, BirdFont が対応しています(これ自体がベクタ画像を扱えるので、使いやすいかはともかく直接なぞることもできます)。こういうソフトを使うためには、書体設計の知識が必要になってくるので、全くの初心者という場合はちょっと勉強しないとわからないと思います。 FontForge については昔からあるソフトなので比較的解説が多いですが、日本語で書かれた解説だと少ないかもしれません。
また、もし Mac を使っているのであれば、Glyphs という商用ソフトの体験版を落としてきて、こういう本を借りてきて勉強するのもいいと思います。
以上が一般的な説明ですが、もし作りながらわからないことがあったりした時は、人工言語関連の Discord で詳しい人たちがいると思いますので、相談してみるといいと思います。
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フォントとして使えるようにするには次の3つの操作が必要です。
①フォントにしたい各字形を割り当てる文字(符号)を決める
②フォントにしたい形をアウトライン形式(ベクタ画像)で描く
③フォントとして機能するフォントファイルを作る
①は、そもそもキーボードからフォントの字形を呼び出すために必要です。もし普通の a, b, c... でよければあまり考えることは多くないですが、例えばもし長母音を ā に割り当てたいのであれば、ā という字が打てる入力方式を使う必要があります。(キーから打てればいいので、元の字の意味や形と比較してどうのということは実はあまり関係ないです)
②は、フォントファイルはパソコンで作るので、手書きの図形をパソコンで複製する必要があります。その場合、普通の写真や pixiv の絵のようなファイルではなく、「ベクタ画像」という形式に変換する必要があります。ベクタ画像を作るには専用のソフトが必要で、Illustrator(通称イラレ。高い、学生なら少し安い)や Inkscape(無料)などがあり、それでスキャンした画像をなぞる形で作成します。これについては使い方がネットにいくらでも見つかると思います。
③は、②で作った画像の束を入力に応じて正しい位置に並べられるような形式にまとめるということです。ネットにも簡単なフォント作成サイトなどがありますが、この文字の設計を見ると結合文字(同じ位置にかぶせるような文字)を使っているので、全部自分で作る必要があると思います。そのためのソフトは、無料のものだと FontForge, BirdFont が対応しています(これ自体がベクタ画像を扱えるので、使いやすいかはともかく直接なぞることもできます)。こういうソフトを使うためには、書体設計の知識が必要になってくるので、全くの初心者という場合はちょっと勉強しないとわからないと思います。
FontForge については昔からあるソフトなので比較的解説が多いですが、日本語で書かれた解説だと少ないかもしれません。
また、もし Mac を使っているのであれば、Glyphs という商用ソフトの体験版を落としてきて、こういう本を借りてきて勉強するのもいいと思います。
以上が一般的な説明ですが、もし作りながらわからないことがあったりした時は、人工言語関連の Discord で詳しい人たちがいると思いますので、相談してみるといいと思います。