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まゆ タツ
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2000年前〜3000年前のボウニム語

2000年〜3000年前のボウニム語は、ミーア祖語(ボウニミア祖語)と呼ばれる。

ボウニム語の語彙は、基礎語彙に関しては、ボウニム語から見て架空の世界でるカルディアに存在するフィルヴェーユや凪霧、アルカと似ている語彙が多く存在する。

そのため、コバルディア(ボウニム語が話される世界)で、3000年前から2000年前の間に話されていたミーア祖語の話者が、100万年前のカルディアへ転生し、神となった人の子孫がカルディアで諸言語を話していると思われる。そのカルディアで初めて話された言語をアテン祖語と名づける。

私は、人工言語アルカの関係者ではないため、このようなボウニム語=アルカ同祖説は、勝手に第三者である自分が言っているだけにすぎないため、人工言語アルカの正典ではない。

再建手法

  • ボウニム語の単語に含まれている語彙から、内的再建する。
  • ボウニム語を作る際に参考にしたフィルヴェーユや凪霧などをもとに、再建する。
  • faipは、昔、feapみたいな形だったという設定から考える。

比較言語学の知識を用いて、再建する。そのため、規則的な変化をしていることが重要である。

  • 人工言語アルカは、カルディアでも「人工言語」であるとされているため、アルカに関しては、規則的な変化はないものとする。
  • カルディアでは、自然言語であるマレット語とフィルヴェーユ、凪霧と、規則的な変化があるとする必要はある。
  • カルディアに存在する「エーステ」などの非科学的な要素は排除するものとする。
  • 人工言語アルカの、メルテーブル、n対語も、人工言語的なので、そういうのも考えないとする。

うまく対応関係が発見できないものがある。

フィルヴェーユとボウニム語には、対応した語彙があるのに、凪霧にはない語彙がある。

例えば、変わるという意味のフィルヴェーユはHaanで、これは、ボウニム語のxenal(変化)やxan(変わる)に対応しているが、凪霧には、対応する語彙がない。

また、ボウニム語では、フィルヴェーユや凪霧ではなく、アルカを参考にした語彙やオリジナルの語彙などがあるため、これらは、フィルヴェーユや凪霧には存在しない。

(例:flona(遠い,アルカ:flona)、faip(火,アルカ:fai))

フィルヴェーユや凪霧、アルカを参照せずに作った語幹の例には、wosa(記憶、精神)などがある。

フィルヴェーユ、ボウニム語、凪霧との音韻対応

ボウニム語のfraiþar(報う)とfreþe(報酬)は、

フィルヴェーユのfriiZ(お礼する)に対応している。

凪霧では、lidi(お礼する)に対応していると思われる。

アテン祖語から凪霧では、二重子音が消滅したという変化が起きたことが考察できる。

また、ミーア祖語からアテン祖語では、長母音の後においては
Proto Miia. *þ > Proto Aten. *ð であり、

さらに、凪霧では、

Proto Aten. *ð > Altian. d へ変化するというのがわかる。

また母音に注目すると、

ボウニム語は、凪霧とフィルヴェーユと異なった形になっている。

ボウニム語の古い形では、aiまたはaiaが、古いeaに対応していることが知られている。

そのため、fraiþarは、
または*freəþarのような形だったと思われる。すると、名詞形のfreþeにも似てくる。

よっていろいろ考慮すると、
fraiþarとfreþe
*frīəþ-ではないかと考える。


こんな感じに、フィルヴェーユや凪霧とボウニム語で音韻対応するとしたら、こんな感じになる。

Proto Miia. [a] > Bohnimic. [a]

Proto Miia. [a] > Filveeyu. [a]

Proto Miia. [a] > Altia. [a]

Proto Miia. [ā] > Bohnimic. [a]

Proto Miia. [ā] > Filveeyu. [ā]

Proto Miia. [ā] > Altia. [a]

Proto Miia. [au] > Bohnimic. [o]
(*maukei > mokain, *daul > dor)

Proto Miia. [au] > Filveeyu. [ai]
(*maukei > maike)

Proto Miia. [au] > Altia. [e]
(*daul > den)

Proto Miia. [āu] > Bohnimic. [o]
(*lāup > lob)

Proto Miia. [āu] > Filveeyu. [ā]
(*lāup > laap)

Proto Miia. [āu] > Bohnimic. [a]
(*lāup > lapa)

Proto Miia. [aə] > Bohnimic. [o]
(*daətɕ > doš(ar))

Proto Miia. [aə] > Filveeyu. [a]
(*daətɕ > daji)

Proto Miia. [aə] > Altia. [a]
(*daətɕ > daxi)

Proto Miia. [ai] > Bohnimic. [e]
(*daiþ > deþ)

Proto Miia. [ai] > Filveeyu. [a]
(*daiþ > daS)

Proto Miia. [ai] > Altia. [a]
(*daiþ > data)

Proto Miia. [e] > Bohnimic. [e]
(*tɕejamei > šemin)

Proto Miia. [e] > Filveeyu. [i]
(*exo > iHi)

Proto Miia. [e] > Altia. [i]
(*meja > mipi)

Proto Miia. [ē] > Bohnimic. [e]
(*bēshea > besa)

Proto Miia. [ē] > Filveeyu. [e]
(*bēshea > bees he)

Proto Miia. [ē] > Altia. [e]
(*bēs > besu)

Proto Miia. [eə] > Bohnimic. [e]
(*eəreik > erex)

Proto Miia. [eə] > Altia. [e]
(*geəne > gene)

Proto Miia. [ea] > Bohnimic. [a]
(*-hea > -a)

Proto Miia. [ei] > Bohnimic. [i]
(*tejək > tiak)

Proto Miia. [ei] > Filveeyu. [e]
(*-hei > he)

Proto Miia. [i] > Bohnimic. [i]

Proto Miia. [ī] > Bohnimic. [i]

Proto Miia. [īə] > Bohnimic. [aja] or [ai] or [e]

Proto Miia. [o] > Bohnimic. [o]

Proto Miia. [o] > Altia. [u]

Proto Miia. [oə] > Bohnimic. [o]

Proto Miia. [oə] > Altia. [o]

Proto Miia. [oa] > Bohnimic. [a]

Proto Miia. [oa] > Altia. [o]

Proto Miia. [ou] > Bohnimic. [u]
(*foul > fuli)

Proto Miia. [ou] > Altia. [a]
(*foul > falu)

Proto Miia. [ōu] > Bohnimic. [u]

Proto Miia. [ōu] > Altia. [o]

Proto Miia. [u] > Bohnimic. [u]

Proto Miia. [u] > Altia. [u]

Proto Miia. [ū] > Bohnimic. [u]

Proto Miia. [ū] > Altia. [u]

Proto Miia. [uə] > Bohnimic. [a] or [au] or [o]
(*huəl > hal, *huəleik > hulex)

Proto Miia. [uə] > Altia. [o]
(*huəl > hyogo)

Proto Miia. [ūə] > Bohnimic. [a] or [au] or [o]

Proto Miia. [ūə] > Altia. [u]

Proto Miia. [ʟ] > Bohnimic. [l]

Proto Miia. [ʟ] > Filveeyu. [ɾ]

Proto Miia. [ʀ] > Bohnimic. [r]

Proto Miia. [ʀ] > Filveeyu. [r]

Proto Miia. [r] > Bohnimic. [r]

Proto Miia. [r] > Filveeyu. [ɹ]

注意、本来はボウニム語の/u/は[ɯ]です。
なお、完璧な再建ができないため、暫定的なものである。

現代のボウニム語とミーア祖語との違い

文法は、現在のボウニム語とそれほど違いがない。

後置詞は、現代の物と若干、異なっていると思われる。

対格: lə (現代語:al)
時格: jəme (現代語:im)
処格: koal (現代語:kal)

また、語彙には、現在よりも規則性のあるような単語の作り方をしていた。

子音はあまり変わっていないが、ミーア祖語からボウニム語にかけて、口蓋垂音が別の音へ変化して消滅したり、ロータシズムの影響が見られる。

  • ana zudei lə kutsara mal
  • ana ʟōtɕələ koal sāl lə tejak
  • ana sāla edəratabu kaito lə edərata
  • ana ʟadei jəme βiβihea ʟadei meneə lə boagorata.
  • fnūsei bohnimikuþaləha kaijalei deara.
  • βiβilei ekule

現代のボウニム語で直訳すると

  • an ha zur al kucial mal
  • an ha loucial kal saal al tiak
  • an ha saal min edared keto al edarat
  • an ha lar im viva lar mena al bagorat.
  • fnesin bohnimi kansal ha kejain hu.
  • vivi ekure

なぜ、祖語を作る必要があるか?

人工言語を作るために、祖語は必要ない。しかし、祖語を作った方が、同じ祖語から派生した言語を作りやすくなるし、整合性を持たせた上で語彙も造語もしやすくなる。

〇〇祖語と子孫言語の関係と言われると、難しく聞こえるが、誤解を恐れずに言うと、元となる言語とレトルト言語との関係とまったく同じであり、そこに複雑な音の対応関係や意味の変化を取り入れればよくなる。

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