人工言語には、一般的には、不規則性がないというが、ボウニム語は、不規則性がある。なぜなら、文法設定が定まっていない時のものや、自分の直感によって変化してしまったものなどがあるためである。けして、不規則さを目指したわけではない。
ちなみに、設定上では、コバルディアのボウニミア連邦で話されている「自然言語」である。
動詞の活用における不規則性
特定の語形へ活用できないこと
ボウニム語の直説法において、動詞の後に、(受動態(-ju-))-(継続相(-as-)/完了相(-ik-)/進行相(-an-))-(過去(-at)/未来(-oa))という順番に語尾を付着していく。凖動詞形では、直説法の時制の語尾を、現在(-i)、過去(-ed)、未来(-oa)に変えるだけである。
また、継続相と進行相は、意味的にもよく似ているため、状態動詞(šat, hab, bakなど)は、継続相を使い、その他の動詞は、進行相を使うなど使い分けている。 2024/2/29修正
※最近では、状態動詞で継続相で表現すべきものも、進行相で表現したりすることがある。また、継続の意味を強調するために、"凖動詞形 al tenex (〜を続ける)"という表現する。
実は、相の活用ができない動詞があり、これは、もともと、動詞の相の活用形だったものが、普通の動詞へ変化してしまったものである。例えば、wošas(覚えている)や、wošek(覚える)は、相の活用ができない。
続けるという意味のtenexは、なぜか、進行相に活用することができる。
もちろん、コピュラ動詞は、態、相の活用はできない。自動詞は、態の活用はできない。
不規則活用
コピュラ動詞の"hu"、 「言う」という意味の"ku"は、ボウニム語では、珍しく不規則である。
hu (である)
"hu"は、2016年から存在していた単語である。過去形の"huah"と、未来形の"hoa"は、古い活用残ってしまったもの。また、この動詞の過去凖動詞形は、過去形と同じであり、未来凖動詞形は、未来形は同じである。
当時は、"-oa"(過去形?)、"-aha(未来形?過去形?)"が活用語尾だった。"-oa"は、現在の未来形、"-aha"は、現在の経験、詠嘆法の活用語尾に受け継げられている。また、補充形も存在して、"hu"の現在凖動詞形の"dal"は、幻語の影響がある。
ku (言う)
"ku"は、2018年前後に登場した単語であり、2022年までは、規則活用だとしていた。おそらく、"ku"の現在凖動詞形を使わなかったからである。"ku"の現在凖動詞形を使った構文を2022年に書く必要があって、"kui"は言いにくいと思ったから、"ku"の現在凖動詞形として"kuin"とした。
語彙の造語の不規則性
形容詞の末尾
ボウニム語の形容詞は、一般的には、-iで終わる。しかし、-iではなく、-inで終わるものも多い。これは、語幹が母音で終わるものは、-inとしたほうが発音しやすいからである。(例:be(悪) + i → bein(悪い))
しかし、語幹が、母音で、終わらないものも、影響されてしまった。
(例:sepin(新しい)、cualin(変な))
しかも、形容詞の末尾が-iでもないものもある。
「架空の」という意味の単語は、mušar
「平和の」と言う意味の単語は、devasakt
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追記: 継続相は、状態動詞じゃなくても、使うことができそう。
逆に、状態動詞が、進行相を使うことができないのが正しいっぽい。
辞書: http://zpdic.ziphil.com/dictionary/iximi?enableSuggestions=false&ignoreCase=false&mode=name&orderDirection=ascending&orderMode=unicode&page=0&text=-as&type=prefix では、継続相は、状態動詞しか使えないと書いてあるが、これは、自分の勘違いっぽい。りんご文の翻訳をしていて、「彼女らは3日間りんごを食べている」は、継続相を使った方が自然。