私の記事のタイトルに「文法4」の文字列が出現したのは初めてですね。Eihab Nothlazahlです。
ここでは、Falsiksの様々な文法事項について説明していきます。
代名詞
・人称代名詞
人称 | 単数 | 複数 |
---|---|---|
一人称 | na | nadul |
二人称親称 | no | nodul |
二人称敬称 | tans | tansdul |
三人称男性 | ku | kudul |
三人称女性 | zî | kudul |
三人称中性 | le | kudul |
・指示代名詞
話者近傍 | 聴者近傍 | 共遠隔 | |
---|---|---|---|
もの | is(これ) | um(それ) | ef(あれ) |
場所 | isos(ここ) | umos(そこ) | efos(あそこ) |
・疑問代名詞(疑問詞)
事物 | 疑問詞 |
---|---|
もの(何) | nem |
人(誰) | nesala |
場所(どこ) | nemos |
時間(いつ) | nemedi |
理由(なぜ) | nemisok |
否定文
否定語であるanあるいはbasで核子を修飾することで、文を否定することができます。anやbasは核子修飾時、独立した変形を行います。核子以外を修飾する際は、通常の相標識子を接続します。
順行 | 逆行 | |
---|---|---|
an | an | ân |
bas | bas | bâs |
- Wiltielêhulul Nai tekada ân.
- wiltielêhul-ul na-i tek-a-d-a ân
- 林檎.不活格-順行 私.活格-順行 過去.食べる.非継続.直説.核子 否定.縺述-逆行
- ▶私は林檎を食べない。
基本的に直説法の文章ではan、疑問・仮定・命令法の文章ではbasを用います。直説法以外の文章で否定語を用いる際は、法による否定語の活用を行います。このとき、否定語に核子相標識子aがつきますが、否定語自体が核子相をとっているわけではありません。
- basma tekada Tansî Sjêtûl?
- bas-m-a tek-a-d-a tans-î sjêt-ûl
- 否定.疑問.核子 現在.食べる.非継続.直説.核子 あなた.活格-逆行 蜜柑.不活格-逆行
- ▶あなたは蜜柑を食べないのですか?
疑問文
決定疑問文(文の真偽を問う文)は核子の法を疑問法にし、イントネーションを上昇調にすることで表現します。
補助疑問文(真偽以外を問う文)は問いたい語を疑問詞で表現します。核子の法、イントネーションは決定疑問文と同様です。
ただし、前述の通り、否定疑問文では疑問法をとるのは核子ではなく否定語となります。
- Tansi Sjêtul tekama?
- tans-i sjêt-ul tek-a-m-a
- あなた.活格-順行 蜜柑.不活格-順行 現在.食べる.非継続.疑問.核子
- ▶あなたは蜜柑を食べるか?
- Nemul Tansi ni tekama?
- nem-ul tans-i ni tek-a-m-a
- 何.不活格-順行 あなた.活格-順行 敬語-順行 現在.食べる.非継続.疑問.核子
- ▶あなたは何を食べますか?
決定疑問文に対する返答として、daとanjaがあります。
daは肯定、anjaは否定を表します。
丁寧な言い方だとdajo、anjajoとなります。これらは感動詞であり、基本的に単独でしか節に存在せず、そのために他の要素を一切修飾しません。
- da, Sjêtul Nai tekada.
- da sjêt-ul na-i tek-a-d-a
- はい 蜜柑.不活格-順行 私.活格-順行 現在.食べる非継続.直説.核子
- ああ。私は蜜柑を食べる。
コピュラ文
コピュラ動詞を用いることで、指定や措定を行います。
指定の対象は、格体ならば斜格をとります。
コピュラ動詞は以下の四種です。
ei :〜に属する
tau:〜と同一・同等である
fâm:〜な性質である
din:〜である(ウナギ文)
ei
eiは主語の所属する存在を表します。対象は事物の集合であることがほとんどです。
- Naul eiada Saladâ.
- na-ul ei-a-d-a sala-dâ
- 私.不活格-順行 現在.である.非継続.直説.核子 人間.斜格-逆行
- 私は人間だ。
tau
tauは主語が対象と全く同じであることを表します。対象は基本的に単体です。
- tauada Naî "EihabNothlazâl"dâ.
- tau-a-d-a na-î "eihabnothlazâl"-dâ
- 現在.である.非継続.直説.核子 私.活格-逆行 EihabNothlazahl.斜格-逆行
- 私はEihab Nothlazahlだ。
ここで、Naの格が活格であるため、「私は(そうあろうとしているために)Eihab Nothlazahlである」という、意思の介在が読み取れます。
fâm
fâmは主語の性質を表します。縺述相の語を対象にとることが多いです。
- fâmada Î Wiltielêhulûl tôdengê.
- fâm-a-d-a î wiltielêhul-ûl tôden-gê
- 現在.である.非継続.直説.核子 これ.属格-順行 林檎.不活格-逆行 汚い縺述-逆行
- ▶この林檎は汚い。
din
dinはすでに話題にあがっている物事を省略します。主語に題格の格体をとることが多いです。
疑問文への返答などで特に用いられます。そのまま「僕はウナギだ」の意味と捉えることができます。
- Nemul Tansi ni tekama?
- nem-ul tans-i ni tek-a-m-a
- 何.不活格-順行 あなた.活格-順行 敬語順行 現在.食べる.非継続.疑問.核子
- ▶あなたは何を食べますか?
- Naun dinada nî Sjêtdâ.
- na-un din-a-d-a nî sjêt-dâ
- 私.題格-順行 現在.である.非継続.直説.核子 敬語-逆行 蜜柑斜格-逆行
- ▶私は蜜柑です。
助動詞
可能・義務・推量などを、助動詞を用いて表します。
助動詞は核子修飾時、縺述相標識を必要とせず、活用によって修飾方向を示します。核子以外を修飾する際は原形に相標識子を接続します。
原形/順行 | 逆行 | |
---|---|---|
可能 | al | âl |
使役 | sal | sâl |
命令使役 | zal | zâl |
推量 | tal | tâl |
伝聞 | dal | dâl |
希望 | pal | pâl |
断定 | fal | fâl |
義務 | val | vâl |
提案 | hal | hâl |
意思・予定 | lal | lâl |
完了 | nal | nâl |
経験 | mal | mâl |
受動 | kal | kâl |
許可 | gal | gâl |
- tekada pâl Naî Sjêtûl.
- tek-a-d-a pâl na-î sjêt-ûl
- 現在.食べる.非継続.直説.核子 希望-逆行 私.活格-逆行 蜜柑.不活格-逆行
- ▶私は蜜柑を食べたい。
これら以外にも様々な文法がありますが、長くなりすぎてしまうので、この記事は一旦ここで終わりです。
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