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グロバサたん
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方向と目的の前置詞 cel

cel は cele(目標、目的)を語源とする縮約形態素です。この cele はロシア語の цель やドイツ語の Ziel などを語源にするものです。エスペラントの celo(目的)もおそらく同じ語源ですが、グロバサでは c はチャ行に近い音(エスペラントでいえば ĉ に近い音)であることに注意する必要があります。

目的を表す用法

この用法においては cel は主に na と併用されます。na は動詞句を不定詞にする助詞です。

  • cel na xwexi basa「言語を学習するために」
  • pesa cel na kari kitabu「本を買うためのお金(cel 句が pesa 「お金」に係る構文)」
  • alokrasi cel fronkadam「進歩のための革命(cel に後続するのが fronkadam「進歩」という名詞である構文)」

方向を表す用法

cel に後続するのが場所の場合はこの用法であることが多いです。
注意すべきことに、この用法の場合、cel 自身が前置詞であるにもかかわらず、cel に前置詞句が後続することができるため、見かけ上前置詞が二重に置かれたような文型になることが多いです。

  • pawbu cel eskol「学校に向かって走る」
  • cel in sanduku「箱の中に向かって(in 「中で」から cel in「中へ」が派生するパターン)」
  • cel ex sanduku「箱の外に向かって」

その他

「(○○語で)〜を表す単語は(✕✕語では)なんといいますか?」というのは語学では非常によく役に立つ構文ですが、この「〜を表す」という表現に際しても cel を使うことになっています。

  • Keto sen Niponsali lexi cel "yonidi"? 「yonidi にあたる日本語の単語は何ですか?1

  1. ちなみに、解答は「(乗り物に)乗る」です。yon「〜を使って」と idi「行く」からなる複合語です。 

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