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はくメな
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だらーり・ふぉるつぉるふぇー #6

(oωo)/soxen!はくメなです!2024年も半分くらいが過ぎました。私は……何もしてないかもしれません。

前回のあらすじ

  • ツォルフェー語の接続詞を解説した。
  • 接続詞を「語接続詞」と「節接続詞」に分類した。
  • ほぼ日本語と変わらん。

はじめに

さて、先に言っておきましょう。
今回紹介する部分は、重要かつ若干説明が面倒なとこです。
それでは、やっていこー。

sov句って何?

「sov句」っていうのは、超ざっくり言えば「文を名詞みたいな雰囲気で使えるようにした句」です。

……どういうこと?

例えば、「彼が昨日私の鉛筆を投げた。」っていう文があるとするじゃないですか。
コイツを、「彼が昨日私の鉛筆を投げたこと」に変形したのが、sov句です。ほら、文を名詞にしてるでしょ?
じゃあ、実際にsov句を作ってみましょう!

wovo akat nemecel nevot nikotek.
彼が昨日私の鉛筆を投げた。

例としてさっき挙げた文を持ってきました。ひとつずつ手順を説明していきますね。

1 - 文の頭に「so」、尻に「ov」を置く。

はい。えぇーっとですね。実はこれで完成です。おめでとうございます!

so wovo akat nemecel nevot nikotek ov.
彼が昨日私の鉛筆を投げたこと。

あとはこれを適当な文にねじ込めば、もうsov句マスターです!

nevo valipek so wovo akat nemecel nevot nikotek ov.
私は、彼が昨日私の鉛筆を投げたことを許していない。

ちなみに余談ですが、このsov句という名前には由来がありまして。
それが、「こと, 事象」を意味するツォルフェー語の語彙「sov」です。本当にそのまんまです。

形容動詞って何?

「形容動詞」っていうのは、超ざっくり言えば「文を形容詞みたいな雰囲気で使えるようにした句」です。
日本語の品詞名に「形容動詞」って名前のヤツがいると思うんですが、これはソイツとは全くの別物なので注意してくださいね。ちなみに私は「形容動詞」って品詞名に納得がいってないです。どこが動詞なんだ。
んで、文を形容詞みたいな雰囲気で使えるようにすることを「文の形容動詞化」っていいます。そのまんま。

……つまり形容動詞って何?

例えば、「彼は、私が花を落とした場所にいる。」の「落とした」って、述語じゃないですよね。コイツは「場所」を修飾してるんですよ。この「落とした」が形容動詞なのです!

じゃあ、形容動詞化にチャレンジしてみましょう!ちょっと大変ですが!

wovo kedef kemu.
彼は、場所にいる。

nevo afataz ficon kemun.
私が場所で花を落とした。

この文をこねくり回して、「彼は、私が花を落とした場所にいる。」にしようと思います。

1 - 動詞の直後に「+a」を付け、文頭に移動させる!

形容動詞にしたいのは「落とした」だから、「afataz」に「+a」を付けて文の頭に移動させます。ちなみに、動詞に法詞・相詞がくっついていた場合は縮約詞を使ってひとまとめにします。例えば、「wep dabek kic」は「wep dabeka kic」にしてから「we'dabeka'c」にします。

afataza nevo ficon kemun.
[翻訳不能]

では次。

2 - 被修飾語を「te」という単語に置き換える!

ここでは「場所」を修飾したいから、「kemu」を「te」に置き換えます。

afataza nevo ficon ten.
[翻訳不能]

んで次。

3 - 上の操作でできたものを被修飾語の直後に置く!

さっきのでできた文もどきを、最初の文の「kemu」の直後に置きます。

wovo kedef kemu afataza nevo ficon ten.
彼は、私が花を落とした場所にいる。

ハイ。完成。やったー!

動詞に「+a」を付けて、あとは平叙文の要領でいろいろ乗っけるだけですね。これが出来れば「汚れたりんご」とか「彼が持っているみかん」とかも全部表せます!これでもう表せないものはない!(大嘘)

ちなみに余談ですが、動詞に「+a」を付けるのには理由があって。実は、ツォルフェー語の形容詞って全部「a」で終わってるんですよね。つまり「a」で終わってさえいればソイツは形容詞なんですよ。これを利用して、動詞を無理やり形容詞の形にひん曲げるのが形容動詞化なんですね~。

ちなみに、2番目の操作で被修飾語を「te」に置き換えてますが、実はこのteを省略できるパターンが2つあるんですよ。それが、

  • 直接目的語がない文で、被修飾語にあたる語が主語のとき
  • 直接目的語がある文で、被修飾語にあたる語が直接目的語のとき

の2つです。「主語 動詞+a te」を「主語 動詞+a」だけにできたり、「目的語 動詞+a 主語 te」を「目的語 動詞+a 主語」だけにできちゃいます。
でも「主語 動詞+a te 目的語」は「主語 動詞+a 目的語」にできないのでご注意を。これだと「目的語 動詞+a 主語」と区別できないのでね。

おわりに

てなわけでsov句と形容動詞でした。こういう文法事項って、理解は可能なんですけど説明が異常に難しいんですよね。最悪感覚でも伝わるっちゃ伝わるので大丈夫なんですけどね。大丈夫じゃないか。まあいいや。
てことで、最後にてきとー練習問題載せて今回は終わりです。

てきとー練習問題

問1.
以下の文からsov句を抜き出しましょう。

  1. wovo fot so glev fetet ov.
  2. nevo dekol so wovo celk ov.
  3. nevo lazot lit so lavo logon nemek ov.

問2.
次の文を、[カッコ]内の単語を形容するように形容動詞化しましょう。

  1. kevo fot sat. [sat]
  2. kevo akat degai kutepen. [kevo]
  3. wakumena; goxef kic folxolfe;. [folxolfe;]

解答

解答
問1.

  1. so glev fetet ov
  2. so wovo celk ov
  3. so lavo logon nemek ov

問2.

  1. sat fota kevo
  2. kevo akata te degai kutepen
  3. folxolfe; goxefa'c wakumena;

それでは、temoxi.

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