Migdal

かんたんたんたん
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【翻訳】STAR WARSの定型文を再考する

マンダロリアンにハマりました(近況)

いや、あの、スターウォーズ新旧三部作自体は幼少期から親による濃厚受動喫煙で「いつ観たとも知れないが常識としてストーリーを刷り込まれている」状態だったのですが(続三部作とローグワンは映画館に行った)(ローグワンが一番好き)。
この度マンダロリアンアンドグローグー4DXが2時間超えのスターツアーズだと耳にしまして、ディズニープラスでドラマシリーズをイッキ見して映画館へ足を運ぶことになりました(私はスターツアーズ大好き芸人)。同じ映画を3回(うち1回は4DX)も映画館に観に行ったのは初めてです。もう一回くらい行きたい。できれば4DXで。先月末はスターツアーズにもマンダロリアンを見るために乗りました。雨の日ディズニーは色々お得だ…。

とまあ、とにかく今の私はスーパーフォースよもぎもちとその保護者の鉄仮面のいる銀河のことで頭がいっぱいなのです。


英単語の語源調べから始まるSTAR WARSの翻訳再考

最近は goodbye の bye って何?とか today の to って何?とか、ナゼナニ期の幼児の如くGoogle AI検索に訊ねまくっておりまして(この蓄積が無生物音源語の語彙を増やすと信じている)(ずっと考えてますサボってません)(苦しい言い訳)。

その流れで goodbye は元々 God be with ye(you)であったと知りました。

前述の通り私は音のするルーカス銀河のことで頭がいっぱいですから、be with you と言われたらもう May the force be with you しか出てこないわけですね。
あの定型文って別れの挨拶だったの!?!?」と急ぎ調べる流れとなったのです。


日本語は接続詞、英語は祈り

日本語の別れの挨拶って、冷静に考えると接続詞だけしかないんですよね。「さようなら」「それでは」「じゃあ」…省略されているのは「失礼します(去ります)」かな?
​他には「またね」…これは see you again と同じですね。次回会うことを宣言しています。
あとは「お先に失礼します」。去ることを宣言するタイプの挨拶で、これも接続詞タイプと同様、「お先に」のように動詞部分を省略できます。
「お疲れ様でした」は、相手の労をねぎらうことで会話や接触に区切りをもたらす挨拶です。
…日本語って祈らないな!?
祈るとしてもせいぜい「お元気で」とか「お幸せに」とか…相手の安寧を直接的に願っていて、宗教的な響きは皆無です。

​そりゃ、 May the Force be with you が、基本構造として God be with you(神があなたと共にいますように)と同じ「相手の安全や成功を偉大な存在に祈る(別れの)挨拶」だとピンとこないはずだわ。なんとなくで「お互いフォースを正しく使う存在であろうね」みたいな、ジェダイとしての約束を確認し合う(背筋を伸ばし合う?)定型文だと認識してしまっていました。


「フォースと共にあらんことを」は名訳だった

​そして気になったのが、「フォースと共にあらんことを」という日本語訳は、本当に英語のニュアンスを正しく「訳せて」いるのか?ということです。
​調べてみると、キリスト教(特にカトリックや聖公会など)の礼拝・ミサの締めくくりに用いられる掛け合いに行き着きました(わりとポピュラーらしい、知らんけど)。

司祭: "The Lord be with you." (主があなた方と共にありますように)
会衆: "And with your spirit." (またあなたの霊と共に)

​なるほど…つまり英語圏の人々が May the Force be with you を聞いたとき脳裏に過るのは、儀式で耳にする「厳かで、伝統的で、神聖な祈りの言葉」の響きであるはずですね。
​だとすれば「フォースと共にあらんことを」という文語体を使った少し古風で儀式的な訳は、英語圏の人が感じる「神聖なニュアンス」をきちんと訳していたのだと再確認できました。

​最近の吹き替えや字幕で使われる「フォースと共にあれ」は、大人の事情(口語的でわかりやすい、セリフの尺に合わせやすい)もあるんだろうなとわかるんですけどやっぱり「フォースと共にあらんことを」がよかったなぁ…と思います(老害しぐさ)。


This is the way は本当に「我らの道」か?

​ここまで考えて、ふと今の私の脳内を支配しているマンダロリアンの定型文に思い至りました。

This is the way.

​劇中では「我らの道」と訳されていて、もちろんそれで大正解なんですけど…。
会話を(やや強引に)締めくくるときは「道ゆえに」とか「道ならば」とかでもいいんじゃないかな…?でもそれだと「ジェダイの フォースと共にあらんことを に並ぶマンダロリアンの定型文」にならないかあ…。うーん大人の事情〜〜〜!!我らの道〜〜〜〜!!!!


おまけ: friend の翻訳ショック

​日本語と英語のニュアンスの齟齬といえば、最近ある動画を見て衝撃を受けました。
​その動画いわく、「アメリカ人は一度でも顔を合わせた相手は『friend(友達)』と言う」のだそうで。

​ディン・ジャリン(マンダロリアン)って意外と他人を「友達」って呼ぶなあ、気さくな人なんだなあと思っていたけれど、もしかして、日本の感覚だと「友達」じゃなくて「知り合い」とか「仲間」くらいに訳すべきだった説…?

えっじゃあ孤高(笑)の賞金稼ぎで気軽に軽率に他人を懐に入れちゃう系パパことフラグ量産士ディン・ジャリンは翻訳の生み出した幻、ってコト…??
えーーーーやだやだこの解釈おいしいから手放したくないよおうわああああああいやだああああああ俺の宇宙には居るんだああああああああああ"c(`Д´C"⌒c)つ彡


おまけ2: 無生物音源語の「別れ」と「祈り」

​無生物音源語の別れの挨拶はいまのところ、「出会いの挨拶(肯定の感嘆詞)」のメロディ(So-Mi)をそっくりそのまま逆転させたもの(Mi-So)にしています。
これは非常に合理的で、音世界(無生物音源語の世界)における 高い音=外側、低い音=内側 の感覚に基づいた世界観のしっかりした挨拶だと自負しているのですが。
​God be with you のような、世界観に裏打ちされた『祈りの言葉としての別れの挨拶』が音世界にあってもいいなあ…と思いました。

一番近いのは DoMiSo-Ti↓ReSo-DoMiSo (よろしくお願いします/ありがとうございます/ありがとうごさいました)かな?でもこれ「私-良い-私」の響きで相手に対するニュアンス薄いんだよな…新しく考えようかな…。

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