お久しぶりです。コキあです。
長らく人工言語をやっていなかったですが、ここからゆるりと復活するつもりです。高頻度の投稿はできません(月に2回程度の投稿になると思う)が、これからも人工言語は続けていきますので、何卒よろしくお願いします。
今回話題にするのはキャア語のアクセントです。
キャア語にはアクセントと名前が付く概念が存在します。ですが、それは一般的な言語における「アクセント」とは結構違います。
とりあえず、キャア語の文法書からアクセントについての言及を引用しました。(自分の書いたものからのコピペって引用と呼ぶのか?)
キャア語には高低アクセントがあり、アクセントの明確なルールはないが、よく用いられるアクセントがいくつかある。
そのアクセントのうちの1つは、文頭に置かれた語と文末の音節を低く、それ以外を高くするものである。ただし、文が2語のときは文頭の語を低くすることはなく、1語のときはアクセントがなくなる。また、文頭改変詞が用いられている場合は文頭に置かれた語と文末の音節を高く、それ以外を低くする。
この記事で言いたいことをまとめると、「キャア語はひとつひとつの文ごとにアクセントが置かれる」となります。
ふつう、アクセントというのは単語ごとに置かれるはずです。なぜキャア語はこのようなことになってしまったのでしょうか。
理由は単純です。それは、「キャア語のアクセント」の規則を作ったときの自分がアクセントに関する知識を持っていなかったからです。
「文ごとにアクセントが置かれていても別にいいんじゃね?」という発想からこうなりました。
そもそも、日本語とか英語とかには疑問文の最後を上げ調子で読むというルールがあります。(イントネーション?)「キャア語のアクセント」もこれとほぼ同じです。
ですので、実質的にキャア語には(一般的な言語における)アクセントは存在しないのです。
ここからが考察パートです。
今回考えたいのは、キャア語にも単語ごとに置かれるアクセントを導入するかという話です。
そもそも、アクセントって何のためにあるのでしょうか。
日本語のアクセントだと同じ音の単語を区別するためだとか、英語のアクセントだとリズムを生み出すためだとか。
この機能がキャア語に必要かどうかを考えてみます。
まず、同じ音の単語の区別という機能のためにアクセントの導入が必要なのかについてです。
キャア語には少しですが一つの単語に複数の意味がある場合があります。たとえば、「マラルカー」という単語は「ギター」という意味と「弦楽器」をもっています。
これらを区別できれば便利だと思う一方、キャア語は人工言語なので排除しようと思えばいくらでも同音異義語を排除できます。
しかし、わたしは同音異義語を意図的に作っています。これはなぜかというと、「区別できないことに美しさがある」という、単なる自分の美意識です。キャア語においては、同じ音の単語を区別するためにアクセントを個々の単語に用意する必要はないかなと思います。
余談ですが、私は「一つの単語に複数の意味がある」と「日本語では別の単語で表すものがキャア語では一つの単語で表される」は違うと考えています。
例えば、「クガーガフ」という単語は、着る・履く・かぶる、などといった日本語をキャア語に訳す際に用いられます。これは、「クガーガフ」に複数の意味があるのではなく、「着る・履く・かぶる、ってどれも同じ『身に着ける』という意味だよね」ということです。
話を戻します。
同じ音の単語の区別のためにアクセントを用意するなら、どうしてもアクセントが不規則になってしまいます。それは覚えるのも作るのも面倒です。(いままでの単語にアクセントを設定していくのしんどい……。)
次に、リズムを作るためにアクセントを用意することを考えます。
英語のアクセントは強弱アクセントです。これによってリズムが生み出されています。
高低アクセントでリズムを表現するのは無理ではないでしょう。しかし、単語ごとに規則的に高低アクセントを置くと、なんだか不自然なんですよね。
そこで、「強弱アクセントを導入しよう」と考えました。しかし、これも同じでどうも気持ち悪い。
理由も考えてみましたが、あまりわかりません。(もしかしたら、キャア語には音節が一つの単語が少ないことに原因があるかも。)
では、一部の単語のみに強弱アクセントを導入してみましょう。
いろいろ考えた結果、動詞と改変詞の語頭に置くのがよさそうです。(文末改変詞には置かなくてもいい気がするけど。)
例えば
ニャ イール リーリシュ ロロ サラーテ リンム コー ダンク リュテネ/
→私は家に行きます、なぜなら夜だからです。
この場合、動詞である「イール」と「ダンク」、そして改変詞である「リンム」に強勢を置きます。
実際に読んでみてください。
最後に、キャア語のアクセントに関して大事な話です。
キャア語のアクセントは「原則自由」となっています。
なので、
文頭に置かれた語と文末の音節を低く、それ以外を高くするものである。ただし、文が2語のときは文頭の語を低くすることはなく、1語のときはアクセントがなくなる。また、文頭改変詞が用いられている場合は文頭に置かれた語と文末の音節を高く、それ以外を低くする。
というルールも、先ほど決めた動詞と改変詞に強勢を置くアクセントも必ずしなければいけないわけではありません。
というか、もっと発音しやすくてリズムも生まれる素晴らしいアクセントがあると思います。
あなたも自由なアクセントでキャア語を話しましょう。(迷ったら、今回紹介したルールに則って話してももちろん良いです。)
久しぶりの記事だったので、ちょっとグダグダな部分がある気もしますが、これでおしまいです。
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました。
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