前回までのあらすじ
「物体の形状と性質を記述する」言語である物体記述語が誕生した!Lv.1は二重子音や長母音のある少し複雑音韻構造であり、記述する部分ごとにサイズ・材質が標示された。Lv.2では有気音、放出音、声調もある複雑な音韻によって詳細な記述が可能となり、さらに部分・集合などの新たな性質も標示された。
Lv.3は「最も単純」
「単純でミニマルな物の方が、作るのが大変である」これは前回のLv2でたどり着いた結論です。しかし!単純でミニマルでないと、自分でも使いこなせない!…というわけで、第三形態は単純です。
この言語に無い物
不規則さ(面倒)、色、味、匂い(主観的)、善悪、価値(主観・社会的)、文化、宗教、人間関係(社会的)方向(客観的だが状況依存)愛、勇気、希望、夢(あまりにも儚い)
音韻
子音/p b t d k g f v s z h m n r l y[j] w c[t͡ʃ] j[d͡ʒ] x[ʃ]/
母音/a e i o u/
音節構造 (C)V or N(鼻音)
「鼻音」は子音のうち/n/を表します。
/n/はp,b,mの前で[m],k,gの前で[ŋ]と発音されます。また、/n/は音節主音になれます。
/y/はiの前で[ʝ~ɣ]で発音されます。
アクセントは強弱アクセントで、最終音節に置きましょう。
形態
一つの要素は「数」、「形状」と「動作」からなります。
「数」は複数を表し鼻音の形態素「形状」は要素の形状を表し、子音の形態素,「動作」は要素がどのように存在するかを表し母音で表されます。
要素
数 | 形状 | (動作) |
---|---|---|
∅-/n- | 子音 | (母音) |
数
単数 | 複数 |
---|---|
∅-(無し) | n- |
形状
形状 | |||||
---|---|---|---|---|---|
p | 球 | f | 気体/空間(真空もおk) | h | 情報,知識 |
b | 箱 | v | 液体 | m | 曲がり,関節,蝶番 |
t | 円柱 | s | 水平面 | n | 穴,口,窪み |
d | 棒 | z | 垂直面 | l | 何か |
k | 脚が有る | c | エネルギー | x | 錐,流線形物体,棘 |
g | 板 | j | 音,言葉 |
※「動作の母音をなにもつけない」ことは語末でしかできません。それは「独立して存在する」ことを意味します。
動作 | |||
---|---|---|---|
a | 何かにある | u | 出す |
e | うごく | ai | 入る |
i | 移動する | ei | 地面から生える |
o | ~にある | oi | 知覚する |
例:p「独立した球」
pa「何かに接続された球」
ju:音が出る=「出る音」
so:水平面にある=「水平面に/で」
ki:脚が有るものが移動する「脚が有る生き物/歩く椅子」
me:曲がるところが動く「曲がる」
語
名詞
(サイズ | 材質) | 要素(複数つけれる) |
---|---|---|
y-/w-/∅- | 母音 | 子音+母音+… |
サイズと材質はセットなので、サイズだけで出現することはできません
サイズ
大きい | 中立 | 小さい |
---|---|---|
w- | ∅-(無し) | y- |
材質
指定なし | 植物性 | 無機物 | 動物性 | 有機物(非生物性) |
---|---|---|---|---|
a | e | i | o | u |
例:wada「大きい(接続された)棒」
eg「木の板」
wendatei:棒(複数)がある、大きな植物性の地面から生える円柱
「木」
intebi:動く円柱(複数) がついた移動する金属製の箱「車」
動詞
文法機能 | 要素(複数つけれる) | 動作者+行為 |
---|---|---|
母音 | 子音+母音+… | r(+母音) |
動作者が直接行う行為は「要素」の母音と同じ。この母音が無標のとき(単語が-rで終わる時)は、「動作者自体は変化しない」ことを意味します。
また、動詞の中ではa「~にある」はただの「ある」という意味になり、何かにつながっているという意味は消えます。
動作者が複数の動作を行う場合、rurai「出て入る」のように"r+母音"をつなげても良いです
文法機能
i-/y-(母音の前で):否定
現在 | 過去 | 未来 |
---|---|---|
∅(無標) | e | o |
例:ri「移動する」
eri「移動した」
yori「移動しないだろう」
lur「何かが出る=~を発射する」
jaroi「音を知覚する」
人称代名詞
人称 | |
---|---|
一人称 | a |
二人称 | i |
三人称 | u |
単数複数同形です。
そのほかの機能語
e:~と
o:疑問詞
ai:~ということ
ei:関係節の開始(これの次の語が動詞なら先行詞は主語、名詞なら先行詞は目的語。)
そのほか文法
語順:SVO,(関係節を)後置修飾
疑問詞疑問文は、問いたいところを疑問詞で置き換える。
諾否疑問文は、文末に"?"をつけて、発音上は文末をあげる。
例文!
wap lori wacupof.:大きな球が、エネルギーを放つ大きな球のある空間で動いている。≒「地球?は太陽?の周りをまわっている」
a laroi i.「私はあなたを知覚している」
u lare yihag?:彼は情報の有る小さな板に対して何か動きましたか?「彼はスマホを使いましたか?」
i elere cupadei ei a laroi.「あなたは私が知覚した街灯(光を放つ球のある地面から生える棒)を動かしました。」(意味不明)
a laroi ai u ora.「私はそれがあるであろうことを知覚している。」
yonx oreiru:小さな動物性の流線形物体(複数)が地面から生えて出てくるだろう「魚が地面から生えて出てくるだろう。」
まとめ!
Lv.4、作ろうかな…どうしようかな…
古い順のコメント(2)
yonx rei(サカナがつちからはえてくるんだ)
na lora nbiso-sa.(駅(?)の地面に穴が開く)…
最初に聞いたボカロ曲にして一番好きなボカロ曲です