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主題の人称で動詞が変化する言語を作る(コウェル語)

目次

*モデル言語
*参照言語
*格変化の設定
*語順
*名詞の性
*限定詞と助数詞
*冠詞と代名詞
*人称代名詞
*性別代名詞
*無生代名詞
*疑問代名詞と再帰代名詞
*与格代名詞
*所有代名詞
*形容詞
*動詞の活用
*疑問態
*疑問分詞
*接続相
*命令法と条件法
*準動詞
*動詞の原形
*受身
*実際の活用
*前置詞
*発音
*言語名

主題の人称で動詞の形が変化する言語を考えた。(経緯)

世の中の言語には、動詞が主語と話者との関係(人称)、および数によって語形を変えるものがある。
ex.英語(三単現の-s)やラテン語、ギリシャ語など多くの印欧語、トルコ語、モンゴル語、フィンランド語などのアルタイ諸語、アラビア語などのセム語やアイヌ語など

一方で日本語をはじめとした東アジアの言語は主題優勢言語であり、必ずしも「主語」を要さず、また、それに相当する「主題」が、統語的とは限らず言語によって格助詞などで示されたりする言語である。

では、もしも主題優勢言語が動詞を主題の人称によって変化させたらどのようになるのかを考えたくなった。

モデル言語

そのまま一から作るのは過酷なので主題をどのように表すか、また逆にどのような変化を持たせるかについてモデルの言語を用意したい。
主題の扱い方ついては自分の母語である日本語をモデルとしよう。
では人称変化をはじめとした文法のモデルとしては、上記の言語の中で一番メジャーなラテン語(英語はほとんど人称変化しないため)をモデルとし、標準ヨーロッパ語の概念も参考にすることとする。

参照言語

語彙や語尾などは人工言語アルカを元に作成する。
アルカの辞書はこちら

格変化の設定

ラテン語をモデルとした言語のため、格変化がなければならない。

主題格

ラテン語では主格の名詞に合わせて人称変化を行う。
今回は主題に合わせて人称変化を行う。
ラテン語は主格の形があるのと同様に、今回作る言語には主題の形があることになる。
これは日本語の「〜は」のようなものである。

他の格

ラテン語には主格、属格、与格、対格、奪格、呼格の6つの格がある。
このうち、対格は直接目的語であり、他動詞文において、主格と対になる格である。
そこで、対格に相当するものとして主題と対の概念である焦点を表す格「焦点格」を作ることとする。
また、与格は間接目的語であり、対格と意味が近い。そこで、与格に相当するものとして、焦点と機能の近い強調を表す格「強調格」を作ることとする。
最後に、奪格は起点を表す格であり、行為の起点である主格と意味が似ているとも言える。そこで奪格に相当するものとして、主題に意味が近い条件(〜なら)を表す「条件格」を作ることとする。

属格は、稀に動詞の項になることもあるが、基本的には他の名詞を修飾するので、何も変えずにそのままとする。
呼格も同様に動詞の項にならないのでそのままとする。

実際の格変化

格変化はラテン語を模して次の三つとする。

第一変化

単数 複数
主題格 -a -as
属格 -at -ates
強調格 -as -ain
焦点格 -al -ans
条件格 -ao -ain
呼格 -a,-Ø

第二変化

格変化 単数 複数
主題格 -u -us
属格 -ut -utes
強調格 -os -uan
焦点格 -el -uns
条件格 -o -uan
呼格 -o,-u,-Ø

第三変化

格変化 単数 複数
主題格 -el -a
属格 -es -eses
強調格 -es -an
焦点格 -el -a
条件格 -eo -an
呼格 -e,-i,-Ø

呼格を原形とし、これを変形して格変化させる。
アルカの辞書形を呼格とし、呼格が-aで終わるものは第一変化、-uまたは-oで終わるものは第二変化、-eまたは-iで終わるものは第三変化とする。
呼格が子音で終わる単語は、最終音節の母音がaであれば第一変化、uまたはoであれば第二変化、eまたはiであれば第三変化とする。

語順

主語や目的語などを表すマーカーが無いので本来の格は語順で表すこととする。これは、格変化のある言語で、語順が主題や焦点を表すのと対照的になる。

語順は
主語「〜が」+(直接)目的語「〜を」+動詞「〜する」+起点(分離)「〜から」+終点(間接目的語)「〜に」
とする。

名詞の性

ラテン語では名詞は男性、中性、女性の三つのカテゴリーに分けられる。
形態論によるものであり、実際の意味とはずれがあるが、中性は基本的に無生物であるという特徴がある。
中性は主格で使われる頻度の少なさからと思われるが主格が対格と同形である。

ここから同様の文法範疇を実装することにする。
まず、中性に当たるものから考えていく。
「主格が使われることが少ない」をこの言語に置き換えると「主題が使われることが少ない」となる。
これは名詞(の定性)が不定である(不定冠詞が付く)ときではなかろうか。
不定であるということは前情報が無いということであり、前情報がない物を主題に持ってくることは少ないからである。

つまり、名詞の性は定性に置き換えられる。
ラテン語には冠詞がない。定性を表せるのは指示代名詞である。
ヨーロッパの指示代名詞は近称(これ)と遠称(それ)に別れることが多いので、男女の性に相当するものを近称(これ)と遠称(それ)に当たることとする。
(ラテン語では男女どちらかの性に分類されるものでも無生物を表すことがあるように近称(これ)と遠称(それ)も「ここのどれか」や「あそこの何か」など不定の意味を表すことができるものとする)

限定詞と助数詞

限定詞は定/不定を区別する機能を持つ品詞である。
前述の通り、定/不定は性(名詞クラス)に相当するものとして扱うことにするので、逆に名詞クラスを限定詞に相当するもので表すことにする。
名詞クラスを表す品詞はすなわち助数詞である。(日本語の〜枚、〜人、〜本のように数詞と組み合わせてどのような事物の数量であるかを表すもの)

この言語では限定詞と助数詞の機能が入れ替わる。
また、定は通性(有生物)に相当し、不定は中性(無生物)に相当している。
そのため、ラテン語には冠詞が無いが、有生物と無生物を区別する簡単な助数詞として、有生冠詞と無生冠詞を設定することにする。

また、中国語の助数詞(量詞)のように数詞がなくても単体で名詞の前に置くことができることとして、冠詞のように使えるようにする。
数詞と組み合わせる場合は、数詞+冠詞+名詞の順とする。

冠詞と代名詞

冠詞および代名詞は助数詞としての機能を持つ。

一人称、二人称代名詞と疑問代名詞を除いて、冠詞と代名詞は全て次のように活用する。

単数

近性 遠性 不定性
主題格 -u -a -el
属格 -ut -at -es
強調格 -os -as -es
焦点格 -el -al -el
条件格 -o -ao -eo

複数

近性 遠性 不定性
主題格 -us -as -a
属格 -utes -ates -eses
強調格 -uan -ain -an
焦点格 -uns -ans -a
条件格 -uan -ain -an

有生冠詞

有生冠詞は次の通りとする。

単数

近性 遠性 不定性
主題格 u a el
属格 ut at es
強調格 os as es
焦点格 el al el
条件格 o ao eo

複数

近性 遠性 不定性
主題格 us as a
属格 utes ates eses
強調格 uan ain an
焦点格 uns ans a
条件格 uan ain an

無生冠詞

無生冠詞は次の通りとする。

単数

近性 遠性 不定性
主題格 tu ta tel
属格 tut tat tes
強調格 tos tas tes
焦点格 tel tal tel
条件格 to tao teo

複数

近性 遠性 不定性
主題格 tus tas ta
属格 tutes tates teses
強調格 tuan tain tan
焦点格 tuns tans ta
条件格 tuan tain tan

代名詞

人称代名詞

一人称、二人称の代名詞は不規則変化とする。

一人称

単数 複数
主題格 men lia
属格 noan lenan
強調格 non lenoa
焦点格 noa lenans
条件格 noa lenoa

二人称

単数 複数
主題格 sala setu
属格 tuan lilin
強調格 tiam letiam
焦点格 tiu lilis
条件格 tiu letiam

三人称

三人称代名詞は有生物にしか使えない。
無生物を受ける代名詞は後述する無生代名詞のみ。
不定だけ語幹がel-になる。

単数

近性 遠性 不定性
主題格 lu la elel
属格 lut lat eles
強調格 los las eles
焦点格 lel lal elel
条件格 lo lao eleo

複数

近性 遠性 不定性
主題格 lus las ela
属格 lutes lates eleses
強調格 luan lain elan
焦点格 luns lans ela
条件格 luan lain elan

性別代名詞

ラテン語には定性を表す指示代名詞がある。
近称、遠称は男女の性別に相当するため、これに対応する性別代名詞を作る。
なお、ラテン語では他のヨーロッパ言語と違い、指示代名詞が遠・中・近の三種類に分かれるので、男女の性に加えて通性の代名詞も作ることとする。動物も表すことができ、助数詞として〜匹、〜頭の意味も表せる。

彼女 luu(近),lua(遠),luel(不定)(助数詞として〜人の女)
彼 sou(近),soa(遠),soel(不定)(助数詞として〜人の男)
通性 tlu(近),tla(遠),tlel(不定)(助数詞として〜人)

無生代名詞

不定代名詞に相当する無生代名詞は次の6つある。

leu,lea,leel 無生物ならなんでも使える(〜個、〜つ)
fliu,flia,fliel 薄いもの(〜枚)
zamu,zama,zamel 棒状のもの(〜本)
wantu,wanta,wantel 器に入っているもの(〜杯、〜皿)
klu,kla,klel 本(〜冊)
ku,ka,kel 小さいもの、何かから別れたもの(〜個、〜片)
eu,ea,ele 大きなもの、乗り物(〜台、〜両、〜隻、〜艘など)
rau,raa,rael 建物(軒、戸、棟)
rasu,rasa,rasel 品数、回数、出来事(点、回、件)
kau,kaa,kael 場所(〜箇所、〜面)
rapu,rapa,rapel 揃っているもの、集合を一つとして数える(〜組)

不定名詞

不定代名詞に相当する以下のような語は名詞扱いとする。
neta 誰か(anyone)
tota 何か(anything)
ila 全員
iltu 全て
vei 一部
fila 誰も(someone)
fie 何も(something)
yuu 何も〜ない(nothing)
youla 誰も〜ない(no one)
alt 他のもの、別のもの
hot 唯一のもの
io 両方

単位形容詞

ラテン語ではalius(他の)、alter(もう一つの)など英語では不定代名詞と分類されるものと同じ意味を持つ形容詞が存在する。
これに対応して、助数詞に似た意味を持つ「単位」は形容詞として扱うこととする。

疑問代名詞と再帰代名詞

疑問詞は焦点(強調、条件)になることはあるが、主題になることはない。
同様に、再帰代名詞はラテン語では主語になることはない(その文の主語と同一のものを表すため)。

よって、この言語では再帰代名詞に相当するものが疑問代名詞となる。

疑問代名詞

ラテン語の再帰代名詞と対照的に、主題格と単複の区別が無いものとする。
また、不規則変化とする。

単複同形
主題格 -
属格 net
強調格 nes
焦点格 to
条件格 to

再帰代名詞(関係代名詞)

必ず語頭に置かれる。
直接目的語なのか、間接目的語なのかなどは文脈から判断する。
関係代名詞としても使える。

単数

近性 遠性 不定性
主題格 nosu nosa nosel
属格 nosut nosat noses
強調格 nosos nosas noses
焦点格 nosel nosal nosel
条件格 noso nosao noseo

複数

近性 遠性 不定性
主題格 nosus nosas nosa
属格 nosutes nosates noseses
強調格 nosuan nosain nosan
焦点格 nosuns nosans nosa
条件格 nosuan nosain nosan

与格代名詞

ラテン語の強調代名詞に相当するものとして「〜のためのもの」「〜へのもの」という意味の与格代名詞を作る。

単数

近性 遠性 不定性
主題格 alu ala alel
属格 alut alat ales
強調格 alos alas ales
焦点格 alel alal alel
条件格 alo alao aleo

複数

近性 遠性 不定性
主題格 alus alas ala
属格 alutes alates aleses
強調格 aluan alain alan
焦点格 aluns alans ala
条件格 aluan alain alan

所有代名詞

所有代名詞は一人称・二人称・疑問代名詞の所有格に代名詞の規則的な語尾を付けて作る。
三人称には所有代名詞は存在しない。

(例)一人称単数menの所有代名詞

単数

近性 遠性 不定性
主題格 noanu noana noanel
属格 noanut noanat noanes
強調格 noanos noanas noanes
焦点格 noanel noanal noanel
条件格 noano noanao noaneo
呼格 noanu noana noanel

複数

近性 遠性 不定性
主題格 noanus noanas noana
属格 noanutes noanates noaneses
強調格 noanuan noanain noanan
焦点格 noanuns noanans noana
条件格 noanuan noanain noanan

形容詞

形容詞は名詞の単数/複数と遠/近/不定、格変化に合わせて変化する。
変化の形は代名詞と同じである。

単数

近性 遠性 不定性
主題格 -u -a -el
属格 -ut -at -es
強調格 -os -as -es
焦点格 -el -al -el
条件格 -o -ao -eo
呼格 - - -

複数

近性 遠性 不定性
主題格 -us -as -a
属格 -utes -ates -eses
強調格 -uan -ain -an
焦点格 -uns -ans -a
条件格 -uan -ain -an

動詞の活用

動詞はもちろん主題の人称によって活用を行う。
しかし、他はどうなるだろうか?

疑問態

まずは態を見ていくこととする。ラテン語では能動態と受動態の二つで動詞の活用が変化する。

能動態の動詞を受動態にすると何が起きるか。
意味の変化が起き、受け身の意味になる。
この時、能動態で存在していた対格の項は受動態では消える形になる。

これを対格の項に相当する「焦点」で考える。
文には必ず焦点があるという。しかしそれが無くなるということは、「別のことが焦点になっている文」と考えるのが妥当だろう。
「別のことが焦点になっている文」とは何か、それは疑問文(諾否疑問文)である。
疑問文では「肯定か否定か」が焦点であり、動詞の項は焦点とはならない。

つまり、受動態に相当するものとして、「疑問態」を作ることとする。

疑問分詞

疑問態に対応した「疑問分詞」を作る。
疑問文を形容詞化するので「〜かどうかの」という間接疑問文に似た形になるだろう。
ラテン語では、受動の分詞は完了相のみである。
これは、完了相は状態を表すために多動性が低くなるためかもしれない。
同様に疑問分詞は不確定なことを述べる言い回しであることから接続法とも意味が近いと思われる。

接続相

ラテン語の受動態分詞が完了相を兼ねるように、疑問態分詞が接続法の意味を兼ねるということは、完了相に相当するものとして「接続相」を作る必要がある。
ラテン語の受動態が完了相の形を持たないように、この言語の疑問態は接続相の形を持たない。

また、接続法が法から相に変わるので、逆に完了相は法として「完了法」とすることとする。

時制

ラテン語の時制は次の通りである。

時制 非完了相 完了相
未来 未来 未来完了
現在 現在 現在完了
過去 未完了過去 過去完了

このうち、接続法の場合は未来形を持たない。未来は不確定であるため接続法と同じ意味を含むためである。

接続法 非完了相 完了相
現在 接続法現在 接続法現在完了
過去 接続法未完了過去 接続法過去完了

今回作る言語では接続法に当たるものは完了法である。完了と似た意味を持つ時制は過去である。そのため、活用体系も過去と未来で逆転させることとする。

時制 直説相 接続相
非完了法 未来 未来 未来接続
非完了法 現在 現在 現在接続
非完了法 過去 過去 過去接続
完了法 未来 未来完了 未来完了接続
完了法 現在 現在完了 現在完了接続

未来時制の接続相が生まれてしまったので、ラテン語には無いが「確定的な未来」と「不確定な未来」を区別するようにする。
また、過去時制は未完了過去と過去完了の代わりに使うものとし、そういったニュアンス無しで過去の事柄を述べるには基本的に現在完了を使うものとする。

命令法と条件法

ラテン語で命令法は主語が一人称の場合には使えない。
そこで、主題が一人称の時にあまり使わない言い回しを命令法に置き換えることとする。
主題が一人称ということは話し手に関することである。そこで「伝聞法」というものを考える。伝聞は他者から教えられた情報なので、話し手が自分について話すときには使われにくいだろう。(絶対に使われないということはないが頻度が少ないので一人称主題のときは伝聞法を使えないこととする。ラテン語の命令法も同様に一人称主語の場合を想定できなくはないがその言い回しが存在しないのと同じ)

ラテン語の末裔のフランス語やイタリア語では伝聞を条件法で表す。条件法は未来形の語幹に過去の語尾を繋げるなどして作り、特にスペイン語では直説法過去未来と呼ぶ。

普通条件法には主に次の三種類の用法がある。
①過去の時点での未来
②非現実的な仮定
③婉曲表現
④伝聞

このうちの④伝聞のみを取り出し、伝聞法とする。
①②③については過去接続相で表すこととする。
伝聞法の単数は人称変化をしない。

また、直説法未来過去時制を作り、以下の用法を持つものとする。
①未来の時点での過去
②命令
③一人称の意志、勧誘

準動詞

準動詞は、不定法(現在、疑問、接続)、分詞(現在、過去、接続疑問、過去疑問、原因)、動名詞とする。

不定法は現在不定詞、疑問不定詞、接続不定詞がある。
分詞は、現在分詞、過去分詞と前述した疑問分詞に加えて、ラテン語の目的分詞に相当する原因分詞を作る。目的も原因も理由を表すが、目的分詞がこれから起こすことを想定した意味を待つのに対して、原因分詞は既に起きていることからの帰着を表す。
原因分詞は「〜することによって」という意味の副詞になり、焦点格で動詞を、条件格で形容詞を修飾する、(焦点格と条件格しか無い)
疑問分詞は過去疑問分詞と接続疑問分詞に分かれる。

動名詞は属格、強調格、条件格、呼格を持ち、不定詞の格を補うために存在する。(原因分詞と同じ形になる)

動詞の原形

伝聞法の現在単数形を原形(語幹)とし、そこに接辞を付けて活用させる。

受身

受け身の形(受動態)を作る時は文頭の語に-eneを付ける。

実際の活用

直説法

時制 人称 開音節動詞 閉音節動詞
現在 1 -n -an
現在 2 -ti -uti
現在 3 -l -ul
現在 1 -ns -ans
現在 2 -tis -utis
現在 3 -ls -uls
未来 1 -silan -ilan
未来 2 -silti -ilti
未来 3 -sil -il
未来 1 -silans -ilans
未来 2 -siltis -iltis
未来 3 -sils -ils
過去 1 -tan -atan
過去 2 -ti -ati
過去 3 -tul -atul
過去 1 -tans -atans
過去 2 -tis -atis
過去 3 -tuls -atuls
接続相現在 1 -sen -en
接続相現在 2 -senti -enti
接続相現在 3 -senul -enul
接続相現在 1 -sens -ens
接続相現在 2 -sentis -entis
接続相現在 3 -senuls -enuls
接続相未来 1 -sensilan -ensilan
接続相未来 2 -sensilti -ensilti
接続相未来 3 -sensil -ensil
接続相未来 1 -sensilans -ensilans
接続相未来 2 -sensiltis -eniltis
接続相未来 3 -sensils -ensils
接続相過去 1 -sentan -entan
接続相過去 2 -senti -enti
接続相過去 3 -sentul -entul
接続相過去 1 -sentans -entans
接続相過去 2 -sentis -entis
接続相過去 3 -sentuls -entuls

完了法

時制 人称 開音節動詞 閉音節動詞
現在 1 -kan -ikan
現在 2 -kti -ikti
現在 3 -kl -ikl
現在 1 -kans -ikans
現在 2 -ktis -iktis
現在 3 -kls -ikls
未来 1 -silikan -ilikan
未来 2 -silikti -ilikti
未来 3 -silikl -ilikl
未来 1 -silikans -ilikans
未来 2 -siliktis -iliktis
未来 3 -silikls -ilikls
接続相現在 1 -senkan -enkan
接続相現在 2 -senikti -enikti
接続相現在 3 -senkl -enkl
接続相現在 1 -senkans -enkans
接続相現在 2 -senktis -enktis
接続相現在 3 -senkls -enkls
接続相未来 1 -sensilkan -ensilkan
接続相未来 2 -sensilkti -ensilkti
接続相未来 3 -sensilikl -ensilikl
接続相未来 1 -sensilkans -ensilkans
接続相未来 2 -sensilktis -enilktis
接続相未来 3 -sensilikls -ensilikls

疑問態

疑問態の接続相の形はないので迂言的に表現する。

直説法

時制 人称 開音節動詞 閉音節動詞
現在 1 -mia -amia
現在 2 -miati -umiati
現在 3 -lmia -ulmia
現在 1 -namia -anamia
現在 2 -mias -umias
現在 3 -lsmia -ulsmia
未来 1 -silamia -ilamia
未来 2 -silumiati -ilumiati
未来 3 -silmia -ilmia
未来 1 -silanamia -ilanamia
未来 2 -silumias -ilumias
未来 3 -silsmia -ilsmia
過去 1 -tamia -atamia
過去 2 -tumiati -atumiati
過去 3 -tulmia -atulmia
過去 1 -tanamia -atanamia
過去 2 -tmias -atmias
過去 3 -tulsmia -atulsmia

完了法

時制 人称 開音節動詞 閉音節動詞
現在 1 -kmia -ikmia
現在 2 -kmiati -ikmiati
現在 3 -klmia -iklmia
現在 1 -kanamia -ikanamia
現在 2 -kmias -ikmias
現在 3 -klsmia -iklsmia
未来 1 -silikmia -ilikmia
未来 2 -silikmiati -ilikmiati
未来 3 -siliklmia -iliklmia
未来 1 -silikanamia -ilikanamia
未来 2 -silikmias -ilikmias
未来 3 -siliklsmia -iliklsmia

準動詞

不定法

開音節動詞 閉音節動詞
現在不定詞 -lut -ut
疑問不定詞 -lan -ulan
接続不定詞 -silut -ilut

分詞

開音節動詞 閉音節動詞
現在平敘分詞 -ru -oru
接続疑問分詞 -senu -enu
過去平敘分詞 -sesu -esu
過去疑問分詞 -tu -atu
原因分詞 -iltu -iltu

伝聞法

時制 人称 開音節動詞 閉音節動詞
現在 2 - -
現在 3 - -
現在 2 -tiu -otiu
現在 3 -o -o
過去 2 -seno -eno
過去 3 -seno -eno
過去 2 -senotiu -enotiu
過去 3 -ro -oro

未来過去時制

人称 開音節動詞 閉音節動詞
1 -tilan -atilan
2 -tilti -atilti
3 -til -atil
1 -tilans -atilans
2 -tiltis -atiltis
3 -tils -atils

前置詞

日本語の副助詞に当たる語が前置詞となる。
格による支配がある。

前置詞 意味 格支配
fok 〜も(焦点格)、〜であっても(条件格) 焦点格、条件格支配
akal 〜まで 焦点格支配
hot 〜ばかり(主題格)、〜だけ(強調格) 主題格、強調格支配
olta 〜さえ、すら 強調格支配
ento 〜ほど 属格支配
koko 〜くらい 焦点格支配
wen 〜など 焦点格支配
lubes 〜なんか 焦点格支配
anse 〜なんて 主題格支配
kont 〜がてら 条件格支配
dyuma 〜ずつ 属格支配
lanze 〜のみ 強調格支配

それ以外のアルカの格詞は副詞扱いとする。

発音

発音は次の特殊な発音を除いて、訓令式ローマ字と同じ発音とする。アクセントは無い。
l [l]
c [ɾ〜r]
r [ɾ〜r]
x シャ行音
q [o]
f ファ行音
v ワ行音

言語名

言語名はkovel(コウェル語)とする。
※arka→ラテン語で「箱」→kove(アルカで「箱」)→koveなので主題格はkovel

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