誤りがあったらすみません。
ひょっとしたら、人工言語制作の参考になるかも……?
手法
Google翻訳を使って、様々な言語で「I eat an apple.(私はリンゴを食べる)」と言ってみました。
原文の下に書いてあるのは逐語訳です。
語義は主にWiktionaryで調べてました。それで分からなかったらGoogle翻訳を試したりネットサーフィンしたりしました。
格や時制などに関する情報は、ややこしいので、語として独立している場合を除き、省きました。逐語訳に「私」にあたる語がない場合、基本的には動詞の活用で「私」にあたる意味が表現されています。
語の境界線はスペースに一致するものと見なしました。スペースを使わない言語の場合は、文節で分けました。
いくつかの言語では「食べる」と「飲む」の区別が曖昧です。ここでは全て「食べる」と訳しました。
日本語の「僕」と同様に、「しもべ」の意から派生した一人称を使う言語がいくつかありましたが、ここでは全て(「僕」ではなく)「私」と訳しました。
不定冠詞およびそれっぽいのは「冠詞」と訳しました。(冠詞か数詞か、パッと見分けが付かないことがありました。間違えているところがあるかもしれません……。)
コピュラや補助動詞は便宜上「だ」と訳しました。
訳が特に不安な部分には?を付けました。
注意:主語省略可能な言語で主語を省略するかどうか、文法数のない言語で数を明示するかどうか、などの点で、訳文に統一感があまりありません。
目的と概観
「食事を他動詞構文で表現するのは世界共通か?」と気になった。
どのように調べていいのか分からなかったので、とりあえずGoogle翻訳を活用することにした。
パッと調べたところでは、Google翻訳の対応している言語では全て、食事を他動詞構文で表していた。
アイマラ語族
・アイマラ語
Nayax mä manzana manq’asta.
私 冠詞 リンゴ 食べる。
アフロ・アジア語族
クシ語派
・オロモ語
Abaaboo tokkon nyaadha.
花? 一つ 食べる。
(情報が少なくてよく分からないが、abaaboo(花)という語に「リンゴ」という意味もあるのか、それとも単なる誤訳か。)
・ソマリ語
Waxaan cunaa tufaax.
私 食べる リンゴ。
セム語派
・アムハラ語
.ፖም በላሁ
リンゴ 食べる。
・アラビア語
.آكل تفاحة
リンゴ 食べる。
・ティグリニャ語
ኣፕል እየ ዝበልዕ።
リンゴ だ 食べる?
・ヘブライ語
.אני אוכל תפוח
私 食べる リンゴ。
・マルタ語
Jien niekol tuffieħ.
私 食べる リンゴ。
チャド語派
ハウサ語
Ina cin apple.
どこ? 食べる リンゴ。
(「ina」の意味がよく分からなかった。「どこ」という訳が出てきたが、文脈に合わない。)
インド・ヨーロッパ語族
アルバニア語派
・アルバニア語
Unë hëngra një mollë.
私 食べる 冠詞 リンゴ。
アルメニア語派
・アルメニア語
Ես ուտում եմ խնձոր.
私 食べる だ リンゴ。
イタリック語派
・イタリア語
Mangio una mela.
食べる 冠詞 リンゴ。
・カタルーニャ語
Estic menjant una poma.
だ 食べる 冠詞 リンゴ。
・ガリシア語
Eu como unha mazá.
私 食べる 冠詞 リンゴ。
・コルシカ語
Mangiu una mela.
食べる 冠詞 リンゴ。
・スペイン語
Yo como una manzana.
私 食べる 冠詞 リンゴ。
・フランス語
Je mange une pomme.
私 食べる 冠詞 リンゴ。
・ポルトガル語
Eu como uma maçã.
私 食べる 冠詞 リンゴ。
・ラテン語
Consumo pomum.
食べる 果物。
(マクロンを付すとすれば「Cōnsūmō pōmum.」。pomumは果物全般を指す語。「へー、ラテン語には『リンゴ』にあたる言葉がなかったのかな? トキポナみたいじゃん。感心感心」とちょっと思った。でも少し調べたら、どうやらmalumという語が「リンゴ」を意味するらしい。なんだよ、あるじゃんか……。)
・ルーマニア語
Mănânc un măr.
食べる 冠詞 リンゴ
インド・イラン語派
・アッサム語
আপেল এটা খাওঁ।
リンゴ 一つ 食べる。
・ウルドゥー語
.میں ایک سیب کھاتا ہوں
私 一つ リンゴ 食べる だ。
・オリヤー語
ମୁଁ ଏକ ଆପଲ୍ ଖାଏ |
私 一つ リンゴ 食べる。
・グジャラート語
હું સફરજન ખાવ છુ.
私 リンゴ 食べる だ。
・クルマンジー(北部クルド語)
Ez sêvê dixwim.
私 リンゴ 食べる。
・コンカニ語
एक सफरचंद खातां.
一つ リンゴ 食べる。
・サンスクリット
अहं सेबं खादामि।
私 リンゴ 食べる。
・シンド語
.مان هڪ انب کائيندو آهيان
私 一つ リンゴ 食べる だ。
(ここで「リンゴ」としている「انب」という単語、Wiktionaryを見ると「マンゴー」の意らしい。Google翻訳とWiktionaryと、はたしてどちらが正しいのか……。)
・シンハラ語
මම ඇපල් ගෙඩියක් කනවා.
私 リンゴ 一つ 食べる。
(「ගෙඩියක්」の意味を調べるのが大変だった。どうやら、「一つ」を意味する最も一般的な語は「එක」だが、果物を数えるときは「ගෙඩියක්」を使うらしい。典拠。)
・ソラニー(中央クルド語)
.من سێو دەخۆم
私 リンゴ 食べる。
・タジク語
Ман себ мехӯрам.
私 リンゴ 食べる。
・ディベヒ語
.އަހަރެން އާފަލެއް ކާން
私 リンゴ 食べる。
・ドーグリー語
मैं इक सेब खांदा हां।
私 一つ リンゴ 食べる だ?
・ネパール語
म एउटा स्याउ खान्छु।
私 一つ リンゴ 食べる。
・パシュトー語
.زه یوه مڼه خورم
私 一つ リンゴ 食べる。
・パンジャーブ語
ਮੈਂ ਇੱਕ ਸੇਬ ਖਾਂਦਾ ਹਾਂ।
私 一つ リンゴ 食べる だ。
・ヒンディー語
मैं सेब खाता हूं।
私 リンゴ 食べる だ。
・ペルシャ語
.من یکسیب می خورم
私 一つ リンゴ 食べる。
・ベンガル語
আমি একটি আপেল খাই.
私 一つ リンゴ 食べる。
・ボージュプリー語
हम एगो सेब खात बानी।
私 一つ リンゴ 食べる だ。
・マイティリー語
हम एकटा नेबो खाइत छी।
私 一つ リンゴ 食べる だ。
・マラーティー語
मी सफरचंद खातो.
私 リンゴ 食べる。
ケルト語派
・アイルランド語
Ithim úll.
食べる リンゴ。
・ウェールズ語
Rwy'n bwyta afal.
私がだ 食べる リンゴ。
・スコットランド・ゲール語
Bidh mi ag ithe ubhal.
だ 私 時制 食べる リンゴ。
ゲルマン語派
・アイスランド語
Ég borða epli.
私 食べる リンゴ。
・アフリカーンス語
Ek eet 'n appel.
私 食べる 冠詞 リンゴ。
・イディッシュ語
.איך עסן אַן עפּל
私 食べる 冠詞 リンゴ。
・英語
I eat an apple.
私 食べる 冠詞 リンゴ。
・オランダ語
Ik eet een appel.
私 食べる 冠詞 リンゴ。
・スウェーデン語
Jag äter ett äpple.
私 食べる 冠詞 リンゴ。
・デンマーク語
Jeg spiser et æble.
私 食べる 冠詞 リンゴ。
・ドイツ語
Ich esse einen Apfel.
私 食べる 冠詞 リンゴ。
・ノルウェー語
Jeg spiser et eple.
私 食べる 冠詞 リンゴ。
・フリジア語
Ik yt in appel.
私 食べる 冠詞 リンゴ。
・ルクセンブルク語
Ech iessen en Apel.
私 食べる 冠詞 リンゴ。
スラブ語派
・ウクライナ語
Я їм яблуко.
私 食べる リンゴ。
・スロバキア語
Jem jablko.
食べる リンゴ。
・スロベニア語
Jem jabolko.
食べる リンゴ。
・セルボクロアチア語
Ja jedem jabuku. / Ја једем јабуку.
私 食べる リンゴ。
・チェコ語
Jím jablko.
食べる リンゴ。
・ブルガリア語
Ям ябълка.
食べる リンゴ。
・ベラルーシ語
Я ем яблык.
私 食べる リンゴ。
・ポーランド語
Jem jabłko.
食べる リンゴ。
・マケドニア語
Јадам јаболко.
食べる リンゴ。
・ロシア語
Я ем яблоко.
私 食べる リンゴ。
バルト語派
・ラトビア語
Es ēdu ābolu.
私 食べる リンゴ。
・リトアニア語
Aš valgau obuolį.
私 食べる リンゴ。
ヘレニック語派
・ギリシャ語
Τρώω ένα μήλο.
食べる 冠詞 リンゴ。
ウラル語族
フィン・ウゴル語派
・エストニア語
Ma söön õuna.
私 食べる リンゴ。
・ハンガリー語
Almát eszem.
リンゴ 食べる。
・フィンランド語
Syön omenan.
食べる リンゴ。
オーストロアジア語族
モン・クメール語派
・クメール語(カンボジア語)
ខ្ញុំញ៉ាំផ្លែប៉ោមមួយផ្លែ។
私 食べる 果物 リンゴ 一つ 果物。
(ផ្លែ(果物)が2回繰り返されている理由はよく分からなかった。)
・ベトナム語
Tôi ăn một quả táo.
私 一つ 類別詞 リンゴ。
オーストロネシア語族
マレー・ポリネシア語派
・イロカノ語
Mansanas ti kankanek.
リンゴ 冠詞 食べる。
(イロカノ語の語順ってVSOらしいけど、この文はOVだし、冠詞の前に名詞来てるし……、ほんとこれで合ってるのか?(疑心暗鬼)/tiについて、日本語版Wikipediaでは「話題標識」と書かれていた。もしそうだとしたら、「は」と訳したほうが適切だろう。ここでは、英語版Wikipediaの記述に従った。)
・インドネシア語
Aku makan sebuah apel.
私 食べる 一つ リンゴ。
・サモア語
Ou te 'ai se apu.
私 時制 食べる 冠詞 リンゴ。
・ジャワ語
Aku mangan apel.
私 食べる リンゴ。
・スンダ語
Abdi tuang apel.
私 食べる リンゴ。
・セブアノ語
Nagkaon kog mansanas.
食べる 私 リンゴ。
・ハワイ語
ʻAi au i ka ʻāpala.
食べる 私 を 冠詞 リンゴ。
(英語原文ではI eat an apple.で不定冠詞anが使われているのに対して、ハワイ語訳文では定冠詞kaが使われている。英語とハワイ語では冠詞の使い方が違うのだろうか……。興味深い。)
・フィリピノ語
Kumain ako ng mansanas.
食べる 私 を リンゴ。
・マオリ語
Ka kai ahau i te aporo.
時制 食べる 私 冠詞 リンゴ。
(ハワイ語同様、teは定冠詞。)
・マラガシ語
Mihinana paoma aho.
食べる リンゴ 私。
・マレー語
Saya makan sebiji epal.
私 食べる 一つ リンゴ。
カルトヴェリ語族
・グルジア語(ジョージア語)
ვაშლს ვჭამ.
リンゴ 食べる。
ケチュア語族
・ケチュア語
Manzanata mikhuni.
リンゴ 食べる。
シナ・チベット語族
シナ語派
・中国語(官話)
我吃一个苹果。/ 我吃一個蘋果。
私 食べる 一つ リンゴ。
チベット・ビルマ語派
・ビルマ語(ミャンマー語)
ငါပန်းသီးစားတယ်။
私 リンゴ 食べる 時制。
(完全に余談だが、ပန်းသီး(リンゴ)の語源は「赤い果物」らしい。トキポナでもリンゴのことをよくkili lojeと言うので、親近感が湧く。/さらに余談だが、ビルマ語では数を割ることを「数を食べる」という言うらしい。面白い。)
・マニプリ語
ꯑꯩꯅꯥ ꯑꯦꯄꯜ ꯑꯃꯥ ꯆꯥꯔꯤ꯫
私? リンゴ 一つ 食べる?
・ミゾ語
Apple pakhat ka ei a.
リンゴ 一つ 私 食べる ???
(手軽な情報源が少ない。もう少ししっかり調べないと、aの意味は分からなそう。たぶん時制……?/英語版Wikipediaには「ミゾ語はOSV語順の言語」という旨が書かれているが、これには語弊がある。例文のka(私)は動詞の接語に過ぎない。(なお、ミゾ語の代名詞には接語形と自立語形があり、例えば一人称単数の場合、接語形はka、自立語形はkeiである。)自立語の主語は目的語の前に来るので、普通にSOV語順の言語だ。典拠。)
タイ・カダイ語族
カム・タイ語派
・タイ語
ฉันกินแอปเปิ้ล.
私 食べる リンゴ。
・ラーオ語
ຂ້ອຍກິນຫມາກໂປມ.
私 食べる 実 リンゴ。
(Google翻訳に載っているローマ字転写では、ກິນຫມາກがまるで1語のように扱われ、kinmakとスペースを入れずに表記されている。しかし、この言葉はກິນ(食べる)とຫມາກ(実)の二つの語から成っている。複合語なのか迷ったが、分かりやすさのため、逐語訳ではスペースを入れた。)
朝鮮語族
・朝鮮語/韓国語
나는 사과를 먹는다.
私 リンゴ 食べる
テュルク語族
・アゼルバイジャン語
Mən alma yeyirəm.
私 リンゴ 食べる。
・ウイグル語
.مەن بىر ئالما يەيمەن
私 一つ リンゴ 食べる。
・ウズベク語
Men olma yeyman.
私 リンゴ 食べる。
・カザフ語
Мен алма жеймін.
私 リンゴ 食べる。
・キルギス語
Мен алма жейм.
私 リンゴ 食べる。
・タタール語
Мин алма ашыйм.
私 リンゴ 食べる。
・トルクメン語
Men alma iýýärin.
私 リンゴ 食べる。
・トルコ語
Bir elma yerim.
私 リンゴ 食べる。
トゥピ語族
・グアラニー語
Che ha’u peteĩ manzana.
私 食べる 冠詞 リンゴ。
ドラヴィダ語族
南部ドラヴィダ語派
・カンナダ語
ನಾನು ಸೇಬು ತಿನ್ನುತ್ತೇನೆ.
私 リンゴ 食べる。
・タミル語
நான் ஆப்பிள் பழம் உண்கிறேன்.
私 リンゴ 果実 食べる。
(ありがたいことに、当記事のコメントで母語話者の方からご指摘を頂いたので、下記に引用する:
まあ、google翻訳ですし、指摘するのも野暮だとは思いますが、母語話者として少しばかり気になったところを。
自然な口語では、りんごを "ஆப்பிள் பழம்" ということは無く、基本的には "ஆப்பிள்" というか現地では英語の "apple" でいうのが一般です。
「食べる」が "உண்" という動詞で表されていますが、これは口語では一般的ではありません。基本的には、「食べる」という表現は "சாப்பாடு" 「食べ物、餐(翻訳に苦しみました。食べ物というより、誰かが誰かに対して用意した食事という意義です)」に由来する "சாப்பிடு" という動詞を用いるのが一般的です。
・マラヤーラム語
ഞാൻ ഒരു ആപ്പിൾ കഴിക്കുന്നു.
私 一つ リンゴ 食べる。
中南部ドラヴィダ語派
・テルグ語
నేను ఒక ఆపిల్ తిన్నాను.
私 一つ リンゴ 食べる。
ニジェール・コンゴ語族
大西洋・コンゴ諸語
・イボ語
Ana m eri apụl.
だ 私 食べる リンゴ。
(anaとeriの意味を知るのに苦戦した。それぞれ語幹はna, riっぽい。この訳文ではAna m eriとなっているが、M na-eriでも良いらしい。)
・エウェ語
Meɖua akɔɖu ɖeka.
食べる? バナナ 一つ。
(なぜかバナナになってるけど、まあ、Google翻訳だし……。Learn EntryというサイトのFruits names in Ewe and Englishというページによると、リンゴのことはエウェ語ではapelと言うそう。)
・ガンダ語
Nze ndya obulo.
私 食べる リンゴ?
(ndyaの意味を知るのに苦労した。まず、接頭辞n-が一人称単数主語を表すらしく、またLearnLugandaというサイトの辞書にはokulya(食べる)という語が載っている。oku-は動名詞を作る接頭辞っぽいので、その語幹は-lyaで、n-lyaがndyaに変化したのだと考えればしっくり来る。そして、lugandagrammar2017.pdfを見ると、語幹のlは接頭辞n-の直後で音変化を起こすらしく、やっとndyaが「食べる」の意と納得できた。/obuloはGoogle翻訳では「リンゴ」と訳されている。でもWiktionaryによると、obuloは「シコクビエ」という穀物のことだ。)
・北ソト語
Ke ja apole.
だ 食べる リンゴ。
・コサ語
Nditya iapile.
食べる リンゴ。
・ショナ語
Ndinodya apuro.
食べる リンゴ。
・ズールー語
Ngidla ihhabhula.
食べる リンゴ。
・スワヒリ語
Ninakula tufaha.
食べる リンゴ。
・ソト語(南ソト語)
Ke ja apole.
だ 食べる リンゴ。
・チェワ語
Ndimadya apulosi.
食べる リンゴ。
・チュイ語
Midi apɔw-mu-teɛteɛ.
食べる リンゴ?
(ちょっとこれはめちゃくちゃ苦戦した。learnakan.comを見ると、「私が食べる」にあたるチュイ語の表現がmediであることが分かる。Google翻訳でmidiとなっているのは、方言差か、表記法の違いだと思う。……問題は次の語で、これはさっぱり分からない。apɔwは英語のappleに似ているが、learnakan.comの辞書にこの語はなく、代わりにaprɛという語が載っている。方言差だろうか。masteranylanguage.comという怪しげなサイトによると、apɔw-mu-teɛteɛで「リンゴ」の意らしいけど、ほんとかな……?)
・ツォンガ語
Ndzi dya apula.
私 食べる リンゴ。
・ヨルバ語
Mo jẹ apple kan.
私 食べる リンゴ 一つ。
・リンガラ語
Nalyaka pome moko.
食べる リンゴ 冠詞?
・ルワンダ語
Ndya pome.
食べる リンゴ。
マンデ語派
・バンバラ語
N bɛ pɔmi dɔ dun.
私 だ リンゴ 冠詞 食べる。
日琉語族
日本語派
・日本語
私はリンゴを食べます。
私 リンゴ 食べる。
バスク語族
・バスク語
Sagar bat jaten dut.
リンゴ 冠詞 食べる だ。
ミャオ・ヤオ語族
ミヤオ語派
・ミャオ語(モン語)
Kuv noj txiv apple.
私 食べる 果物 リンゴ。
(ミャオ語では、txiv(果物)が、果物を表す接頭辞として使われるらしい。初見、類別詞かと思った。でもWiktionaryにはprefixって書いてある。)
モンゴル語族
・モンゴル語
Би алим иддэг.
私 リンゴ 食べる。
(……テュルク諸語と雰囲気がめちゃくちゃ似てるな。こりゃ、昔の学者がアルタイ語族を主張したくなるわけだ。)
クレオール言語
英語系
・クリオ語
A de it wan apul.
私 だ 食べる 冠詞? リンゴ。
フランス語系
・ハイチ・クレオール語
Mwen manje yon pòm.
私 食べる 冠詞 リンゴ。
人工言語
・エスペラント
Mi manĝas pomon.
私 食べる リンゴ。
・トキポナ(番外編)
mi moku e kili.
私 食べる を 果物。
(訳文は自作。)
反省点
I drink water.を原文にすれば、文法数のない言語で数を明示するかどうか定まらないという問題は生まれなかったかな……
あと、Google翻訳って複数の訳文候補を挙げてくれるから、その中で一番シンプルなものを選ぶように心がけていれば、もう少し統一感が出たかもしれない。
人称に関して言うと、主語は三人称のほうがいいかも。三人称の形は無標であることも多いので、調べるのが楽になる。
人気順のコメント(2)
まあ、google翻訳ですし、指摘するのも野暮だとは思いますが、母語話者として少しばかり気になったところを。
自然な口語では、りんごを "ஆப்பிள் பழம்" ということは無く、基本的には "ஆப்பிள்" というか現地では英語の "apple" でいうのが一般です。
「食べる」が "உண்" という動詞で表されていますが、これは口語では一般的ではありません。基本的には、「食べる」という表現は "சாப்பாடு" 「食べ物、餐(翻訳に苦しみました。食べ物というより、誰かが誰かに対して用意した食事という意義です)」に由来する "சாப்பிடு" という動詞を用いるのが一般的です。
少し野暮な指摘になってしまったかもしれませんが、参考になれば幸いです。。。
こういうご指摘いただけるのすごくありがたいです! ありがとうございます!
せっかくなので記事にも追記しておきます~