たまに自分の創作物について人に話すことがあるので、うまく説明できるように、このたび記事にまとめておくことにします。
・なんちゃって仮名
類型:音節文字
向き:左横書き(左から右に文字を続け、上から下に行を進める)
言語:日本語など
期間:2024年9年〜
用途:手書きのメモや日記、暗号など
なんちゃって仮名 [nantɕatːeɡaꜜna]1 は、わたくしンソピハが2024年9月から普段遣いしている日本語用の架空文字です。人に見せる必要のないメモや日記で日本語を手書きするときは、ほとんどこの文字しか使いません。
なんちゃって仮名に関する具体的な情報は、インターネット上に公開しない方針です。この記事でも、大雑把な紹介をするにとどめます。
なんちゃって仮名は規範を持ちません。
普段遣いしているので、字形は手で覚えています。
全ての字は、漢字に由来します。それらは、史実の万葉仮名とは別に、私が現代日本語用に選んだものです。これを、「なんちゃって現代万葉仮名」と言います。
最初はなんちゃって現代万葉仮名で日記をつけていましたが、字形がすぐに崩れていきました。崩れるに任せるうちに、新しい文字――なんちゃって仮名が成立しました。
自然に崩れてできたので、その点は自然文字(?)的です。
私は横書きで日記をつけていたので、縦書きで崩れたひらがなとは異なり、筆画の流れが横書きに最適化されています。
年月が経つにつれて字形がどんどん簡略化していくので、使用開始から2年目の今ではかなり書きやすくなっています。文字と文字は、連綿体のように、しばしば繋げて書きます。
異体字や合字も色々あります。
なんちゃって仮名では、私が自分の日本語(首都圏方言)で使う全ての拍に固有の字母が割り当てられています。
つまり、「きょ」とか「ファ」とかが1字で書けます。
濁点や半濁点はないので、たとえば「は」と「ば」と「ぱ」では全然字形が違います。
自立拍を表す字母は、今のところ全部で117字です。
ほとんどの字は、ひらがなやカタカナとは字源が異なります。
それから、ピッチアクセントと文内イントネーション2が表記されます。
約物も固有の体系を持ちます。
独自の分かち書き規則があります。
数字は、「崩揃」(くずれぞろえ)を使うのが一般的です。これは、私が2019年以前に作った架空数字です。
漢字にあたるものはありません。なんちゃって仮名文は表音文字のみで構成されます。
漢字がなくても、なんせアクセントもイントネーションも表記してるので、口語を綴る分には不自由しません。
漢字かな交じり文では区別できない音声上の違いを表記に反映できます。
そういった例を本記事の「補遺」に挙げておくので、良かったらご参照ください。
日本語を表音文字化したときの欠点として、漢字かな混じり文よりも文章が長くなりがちというのがあります。
しかし、なんちゃって仮名はコンパクトな字が多いので、少し詰めて書けば漢字かな混じり文と同じくらいの長さにできます。
……で、実際どういう見た目の文字なのかという点ですが、インターネット上で公開していないので、この場でお見せはしません。
作品として公開するわけでもないのに、なぜこんな文字を使っているのでしょう?
私は、色々あって、自分のアイデンティティーに悩むことが多かったんです。なんちゃって仮名は、目に見えるアイデンティティーのシンボルとなっています。
それに、単純に書きやすいです。速記とは違って紙面も取りません。
作品として公開しないことで、暗号として安心して使えます。
以上、なんちゃって仮名でした。
日記で架空文字・架空言語などを使っている方とつながりたいなーって思っています。そういう方がいらっしゃいましたら、よかったらコメントください。
補遺
(以下の説明では、共通語や首都圏方言の発音について取り上げています。発音には個人差があります。)
表音文字で日本語を書くと、たとえば「辛い」(からい/つらい)、「人気」(にんき/ひとけ)、「生物」(せいぶつ/なまもの)、「今日」(きょう/こんにち)のような混乱がありません。
アクセントも表記すれば、「葉」と「歯」3、「自動」と「児童」など一部のいわゆる「同音異義語」は書き分けられます。それどころか、通常同じ表記になるものも書き分けられることがあります。たとえば、「湯がいい加減だ」など「加減がいい」という意味の「いい加減」と、「いい加減なことを言う」など「テキトーな」という意味の「いい加減」を区別できます。また、網の意の「ネット」(頭高型:高低低)とインターネットの意の「ネット」(平板型:低高高)も書き分けます。
文内のイントネーションも表記すれば、文法的に曖昧な文が減ります。たとえば、「今朝買ったばかりの傘をなくした」という文を普通に文字起こしすると、今朝買ったばかりなのか、それともなくしたのが今朝なのかが分かりません。ところが、自然な発話では意味の違いによってイントネーションが変わるので、なんちゃって仮名文でも表記し分けられます。
もちろん、漢字を使わないことによって区別できない同音異義語はたくさんあります。しかし、ほとんどは文脈で区別できます。文脈で区別しがたいものは、たいてい文章語です。砕けた文体で綴るうちは、それらに煩わされることはほとんどありません。
話し言葉でよく混乱するものの中には、「化学(ばけがく)」や「私立(わたくしりつ)」のような「説明読み」が確立していることも多く、その場合は、分かりやすい読みのほうを採用することができます。
つまり、喋るように書きます。
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