ベーレン語文法講座の第二回になります。一回目はコピュラを紹介しましたが、今回からは3回にわたって動詞の時制を解説していきます。今回は現在時制です。
第二課 時制①現在
ベーレン語には「現在」「過去」「未来」の3つの時制があり、全て動詞の語尾(活用)で表します。
2-1 現在時制の活用
前回のコピュラが人称によって sen, sens, sent と活用したように、通常の動詞も人称で活用します。
主語が単数の場合
一人称:~e 二人称:~es 三人称:~et
複数の場合
一人称:~en 二人称:~ens 三人称:~ent
前回コピュラで紹介した「二人称:-s 三人称:-t」という法則がここにも当てはまるのでセットで覚えておきましょう。
2-2 状態動詞の現在
状態動詞、つまり瞬間的に終わらず持続する動詞は現在時制で「今の状態」を表します。
(例)
ikh erde. 私は立っている。(erd = [自動詞]立っている)
kolen fliet. 会話は続いている。(fli = [自動詞]続いている)
前述の活用語尾がついていますね。ikhは「私」なので一人称の~e 、kolen「会話」は自分でも相手でもないので三人称の~et を付けます。どちらも複数ではないので単数形の活用です。
問題1 「彼(ji)は立っている」をベーレン語に直しなさい。
解答
ji erdet.
※ji「彼」は三人称単数。
2-3 動作動詞の現在
状態動詞ではない、一回の動作で終わる動詞を動作動詞といいます。動作動詞の現在時制は「習慣的にしていること」を表します。
(例)
ikh vak'et geke. 私は(習慣的に)餅を食べる。(gek = [他動詞]〜を食べる)
stivsurt vi staiven. 私達は毎日歩く。(staiv = [自動詞]歩く)
問題2 「あなた(zü)は餅を食べる」をベーレン語に直しなさい。
解答
zü vak'et gekes.
※zü「あなた」は二人称単数。
問題3 「stivsurt zal staivent.」の和訳の空欄を埋めなさい。
彼らは( )。
解答
彼らは毎日歩く。
※zal「彼ら」は三人称複数。
2-4 変わらない事実
変わらない事実や真理を表す場合も現在時制です。
(例)
telen sul güfset. 太陽は朝に昇る。(güfs = [自動詞](太陽が)昇る)
en sadel'el stil'il stelent. 夜に星々が光る。(stel = [自動詞] (星が)光る)
2-5 直後の確定した事象
未来のことは通常、未来時制で表しますが、すぐに起こると分かっている行動・事象は現在時制でも表すことができます。
(例)
ikh gehe. 今行くよ。
まとめ
ベーレン語の現在時制は状態動詞で今の状態を、動作動詞で習慣を表し、また変わらない事実や、直後の確定した事象も表すことができます。
活用は単数で -e, -es, -et
複数で -en, -ens, -ent でしたね。
まとめ問題 文中の()内にそれぞれ活用語尾を入れなさい。
stivtelen zet ji liv(). 彼は毎朝ここで歌うんだ。
vi vilt(). 私達は生きている。
sors geh() kur. 時間がたつのは速い。
解答
stivtelen zet ji livet.
vi vilten.
sors gehet kur.
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