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壱千弐拾四
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ウステル語の作り方

まあ、作り方と言うよりも造語の仕方と言うべきだけど。

一応、ウステル語というのはインド・ヨーロッパ語族の言語として作っているので、語彙についても印欧語族らしさが出るように、(他の人が普段どのように造語しているのかはよく知らないが多分)普通と比べて少し特殊な方法で造語をしている。

この記事では、どのようにして造語するのかを実際に一つ単語を作りながら解説する。


では、今回は「香り」という語を作ることにしよう。

まず、香りという語をいくつかの印欧語族の言語に翻訳する。 

Google翻訳で。

ギリシア語   μυρωδιά(myrodiá)
ラテン語    odor
リトアニア語  kvapas
サンスクリット गन्ध(gandhá)
ウェールズ語  arogl
ポーランド語  zapach

何だこの言語チョイスは。

ともかく、いくつかの印欧語に翻訳したら、この中から適当に一つを選んで、その語源をWiktionaryで調べる(本当はもう少しちゃんとした本とかサイトで調べたいけれども…)。

ラテン語のodorを調べると印欧祖語の*h₃ed- まで遡ることができた。

(印欧祖語まで遡るんだったら、最初から印欧祖語で調べたら良いのでは? とも思えるが、言語によっては、同じような意味でも印欧祖語まで遡ると意外とそれぞれ違う語根に由来したりするので、一応こうやって調べるようにしている。)

これを材料にする。

まずは音韻変化を施す。   こういうの施すって言わない気がするけど。

例えば、ウステル語では*h3e>oという変化が起こった。 なので、
*h₃ed- > od- という形になる。

そしたら、適当に語尾を付ける。
od- + -os
これで、odosという語が完成した。


なんか、結局ラテン語っぽくなっちゃった…
いずれにせよ、(日によって適当さは増減するが)基本的には上のような方法で造語をしている。
これ以外にも、近代的な概念の語は他の言語から借用したり、語源をたどるのが面倒くさい一部の語については適当にキーボードを叩いて語源不明語として作ることもある。

ところで、こういう感じの印欧語族(に限らずセム語派とかでも)ベースの人工言語、他にも知ってたら教えてください。 特に賞与とか無いけど。

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rain sailen

唯一知ってる印欧語系の人工言語です。
youtube.com/watch?v=PtY1WCxhawE