Migdal

降雨
降雨

投稿

「nsi"pa"?」語

お題

「無」の持つ性質を文法に組み込んだ言語を作ってください

以下が審査要件です(満たしてなくても出していいよ!)
1.言語体系
2.その言語のどこに「無」が組み込まれているか
3.簡単な例文いくつか(文法の性質が活きているとなおよい)

以下は出来ればで提出してくれると私がうれしいものです
ex1.その言語を話す主体の特徴と居住地域
ex2.その主体たちの間での今年の流行語

「nsi"pa"?」語の概要

「nsi"pa"?」古代時代に栄えた、特定の民族によって話される言語です。
民族は自らのことを「唯一」という意味の「na"tr"ho?"i"」と自称していました。
また、彼らと関わりのある他の民族からは「アルプイ・アトラロ(alpui atraro => 北方生まれの青肌)」だとか「パデルフィール(paderrfirr => 悍ましい生き物)」などと呼ばれています。

彼らは遙か昔の時代に生まれ、独特な言語を用いました。
この民族が自らの仄暗い秘密を守ることに執心したからです。
そして民族の聖職者は「秘密の儀式」を行い、神に接触したとか言います……

彼らが残した「na"ut"o6」という標語にも、その姿勢は現れています。

今回は、その秘密を解き明かしましょう。

「nsi"pa"?」とか「na"tr"ho?"i"」とかの表記って何?

多分こういう疑問が湧き始めた頃でしょう。
この言語の音韻について解説しなければならない……

音韻

音素の列挙

母音 前舌 中舌 後舌
i u
e o
a
子音 両唇 唇歯 歯茎 反り舌 軟口蓋 硬口蓋 口蓋垂 声門
破裂音 p/p/ 6/p̪/ t/t/ 7/ʈ/ c/c/ k/k/
摩擦音 f/f/ s/s/ 2/ʂ/ 3/ç/ h/h/
鼻音 m/m/ 9/ɱ/ n/n/ 8/ɳ/ g/ɴ/
接近 r/ɹ/ 5/ɻ/
側面接近 l/l/ 4/ɭ/

アルファベットの解説

簡単に箇条書きします。

  • 装飾のない文字は肺臓気流音。

  • 「””」によって囲まれた文字は空気を伴わず、唇や舌のみを動かす。

  • 「?」は口を覆い隠し、見せないことを表す。

発音の実践

理解できますか?
発音は難しいかもしれません。

「nsi"pa"?」 -> ンシ
「na"tr"ho?"i"」 -> ナ、ホ、
「na"ut"o6」 -> ナ、オプ

のような発音になるはずです。
(実際には唇の動きなどで、より多くの情報が伝わる)

理解できましたか?
ここは理解した前提で話を進めます。

文法

第一に……名詞がありません。
形容詞と副詞だけ。
なので語順は……どうなるんだ?
教えますから自分で判断してみて下さい。

辞書もここに置いておきます。

さあ、実際に文章を作ってみましょう。

単文

sati"g"ca? => 食べる(人である) <==> (誰かが食べる)
na3u"r"sati"g"ca? => 無顎類を食べる(人である) <==> (誰かが無顎類を食べる)

このように、文章を作ることが出来ます。
意外と簡単かもしれませんね?

ただし……形容詞の変化が無い言語なので、誰が主語かは確定できません。
主語を取ることは基礎ではないのです。
あとで学びます。

比較

sehil」という語を用いて二つの事象を比べます。

hagr"i" sehil => (誰かは、誰か)より素早い。

意味が分からないですが、覚えておいて下さい

対比の構文と「無音化」

sehil」と「nere」いう語を用いて対比の構文を作ります。
下記のような、二つの対比させられる文があったとしましょう。

na3u"r"sati"g"ca? => 無顎類を食べる(人)
7e6ge"s"sati"g"ca? => 肉を食べる(人)

二つの文を並列しましょう。

na3u"r"sati"g"ca? 7e6ge"s"sati"g"ca?

この二つの形容詞は「sati"g"ca?」が同じで、「na3u"r"」と「7e6ge"s"」の部分は異なっていますね。
「sati"g"ca?」を数学の因数分解の要領で「sehil」の前に置いて、「nere」を後ろに置きます。

sati"g"ca? sehil na3u"r" 7e6ge"s" nere

そうしたら、(主語を取らない場合)挟まれた「na3u"r" 7e6ge"s"」の部分を「無音化」します。

sati"g"ca? sehil ""na3u"r" 7e6ge"s""" nere
==> (ある人は)無顎類を、(ある人は)肉を食べる(人である)。

(カタカナで書くと)発音部分は、サティカ-セヒル-ネレとなるはず。

主語の表示

さて、主語を表示してみましょう。
図を見てください。

原形 一人称 多人称 漠然人称
現在 se tu/ru
完了 le 6i "ke" i
条件 "te" 5e u

多人称とは、一人称以外の人称を指します。
漠然人称は、限定しない人称です。

時制として現在形、完了形、条件形があります。

実際にやる

一人称を例に取りましょう。
これと「nerle」を組み合わせます。

現代形の場合……

se sati"g"ca? nerle

それを「a ~ "a"」で括ります。

se a sati"g"ca? nerle "a"

「se a」のように発音する母音が連続した場合、下記表のように母音を変化させてください

変化形
e o"i"
u a"i"
i e?

表によると「se a -> so"i"」ですね。

so"i" sati"g"ca? nerle "a"

そして、"a"をso"i"に置換し、「形容詞最初の""で囲われた部分」から「最後の?の直前」までを消します
(「"ke" a」などの場合でもひとかたまりとして捉える)

sati? nerle so"i". => 私は食べる。

na3u"r"sati"g"ca?の場合もやりましょう

se na3u"r"sati"g"ca? nerle "a"
--> so"i" na3u"r"sati"g"ca? nerle "a"
---> na3u? nerle so"i" => 私は無顎類を食べる。

ところで完了形の場合、

6i a sati"g"ca? nerle "a"
--> 6e? sati"g"ca? nerle "a"

ですよね。
この場合、形容詞と主語をともに後ろに持っていきます。

nerle "a" sati"g"ca? 6e?

「nerle」から「形容詞最後の?」までを一纏まりに書いてください。

nerle"a"sati"g"ca? 6e?

そうしたら、""が二つの場合、「最も後ろから近いの""と""の間」を無音化し、囲うのに使った物を消しますます。

もし三つ以上""があるなら、nerle"a"の部分をner"le"にして、二つの時に無音化されるだろう部分を消します。

そうしたら再び切り離します。

nerle "sati"ca? 6e?. -> 私は食べた。

「na3u"r"sati"g"ca」の場合も見ましょう。

6e? na3e"r"sati"g"ca? nerle "a"
--> nerle "a" na3u"r"sati"g"ca? 6e?
--> nerle"a"na3u"r"sati"g"ca? 6e?
---> ner"le" na3u"rg"ca? 6e?. 私は無顎類を食べた。

ここまで読んで、「無顎類を食べる」とか「無顎類を食べた」とかは確定できないのでは?と思ったかもしれません。
実際単文だけでは確定できないです。

なので比較や対比で用いたsehilを用います。

現在形ならば

sati? nerle so"i"
na3u? nerle so"i"

この二文が得られていますね。
対比の構文を使います。

nerle so"i" sehil sati? na3e? nere
--> nerle so"i" sehil "sati? na3e?" nere. ==> 私は無顎類を食べる。

ちなみに「nerle so"i" sehil "na3e? sati?" nere.」でも……
「so"i" nerle sehil "na3e? sati?" nere.」でも問題ありません。
形容詞だからです。

完了形の場合

nerle "sati"ca? 6e?
ner"le" na3u"rg"ca? 6e?

比較を使います。

nerle "sati"ca? 6e? sehil ner"le" na3u"rg"ca? 6e?

ここからnerleを消し、ner"le"を"le"にします。

"sati"ca? 6e? sehil "le" na3u"rg"ca? 6e?.
=> 私は無顎類を食べた。

共通部分をsehilの前に持ってくることが出来ます。

ca? 6e? "sati" na3u"rg" sehil "le"
=> 私は無顎類を食べた。

使うための「公式」
①.se/tu/ru/le/"ke"/"te"/5e/u
  • 形容詞の無音部まで?+nerle+人称

sati? nerle so"i"

②.6i/i

  • nerle+無音部まで無音化して元来の無音部は消したモノ+人称

nerle "sati"ca? 6e?

  • ner"le"+無音部と無音部の間を省略したもの+人称

ner"le" na3u"rg"ca? 6e?

目的語の表示

目的語は主語に比べれば圧倒的に簡単です。
主語のあとに「lu」を入れることで、目的語の文になるからです。

se lu a sati"g"ca? nerle "a"
--> se la"i" sati"g"ca? nerle "a"
---> sati? nerle se la"i". ==> (誰かが)私を食べる。

これを対比や比較の構文で「主語の文」と組み合わせれば良いだけです。

sati? nerle se la"i". ==> (誰かが)私を食べる。
sati? nerle ta"i". ==> 貴方が食べる。
---> nerle sati? sehil se la"i" ta"i" nere. ==>貴方が私を食べる。

ちなみにこれで受動態の文も作れます。

言語のまとめ

  • 「nsi"pa"?」語には、肺臓気流音以外にも、空気を用いない無音口を使わず隠す動作が音韻として存在する。

  • 名詞がない。形容詞と副詞のように働く品詞だけなので、括る事が出来る。

  • 主語を使わない場合、括ったら無音化する。

  • 主語を取る場合、文の一部を消去する。意味を伝えるためには、複数の文を用意して括る必要がある。
    目的語の文も同様である。

「na"tr"ho?"i"」とは

「na"tr"ho?"i"」は古代の民族といえども、全くもって滅んでいません。
彼らは人間ではなく、それ故に人間を従属させ、長い間栄華を誇っていました。
あらゆる物が凍り、太陽さえもか弱い極圏に住む怪物は、どんな姿をしているのでしょうか。

ギャラリー
Image description
Image description

青黒い肌、毛の無い体、内骨格は発達しておらず、筋肉のみで生活する。
それがこの種族です。

絶望的に貧しい大地に住んでいるこの民族は、霊界として「虚無の世界」を信じました。
安寧の地に行くために、居もしない神を信奉し多くの生贄を捧げたと言います。

また、たびたび人間との戦争を起こしました。
奴隷を、あるいは生贄を求めるための戦争です。

nerle g5en?fata?9e "te" a sehil te?"a"cer?.
==> 大戦争すれば、極楽浄土に行ける。

このような言葉も近ごろ、つまり統治の末期には流行ったとか言います。

結局、彼らは人間に制圧されました
制圧された彼らは人間の手術を受け、その結果子どもを為すことが出来なくなりました。
最早彼らは、人の何十倍もある寿命が尽きるか、何らかの方法で息絶えるかの種となったのです。

人気順のコメント(0)