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Bœ̂göLehœ̂Kıðœ̂r語【第14回人工言語コンペ】

こんにちは、Red_camellia52です。

第14回人工言語コンペの提出作品を作りましたので、解説します。

情報収集に一部ChatGPTを使用しました。


お題を見てみましょう。

特定の身分や職業や立場の人間たちが用いている言語を作ってください。
架空の身分や職業でも構いませんし、言語を話せるならば人間でなくても可。

面白そうですね。

さて、色々アイデアを出した結果、投機家の言語を作ることにしました。

株価情報を手早く伝えたい投機家のための言語です。

投機家とは、短期的な利益を求めて投資を行う人のことです。

一般に想像される投資家は大体投機家だと思います。デイトレーダーとかそのたぐいです。


事前知識

さて、皆さんは投資、あるいは投機をしたことがあるでしょうか?

今時流行りなので、やったことがある人がいるかもしれません。

投資と投機の違いは、主に目的で説明されます。

投資は企業の成長を目的とした、ある意味慈善活動に近い行動です。

対して投機は、値動きによる価格差を利用した利益の確保、いわば仕事のようなものです。


株式では、その発行元の企業の名前を銘柄といいます。

加えて、米国の株式には、各銘柄ごとにティッカーシンボルという1~5文字程度の符号が割り当てられています。

例えば、デュオリンゴの株式であれば、そのティッカーシンボルはDUOL、といった具合です。


基本的に、株価は変動します。その変動をチャートで表すことがあります。大体折れ線グラフの要領です。

見る期間によって、チャートの形は異なることがあります。


相対性

さて、この言語には「相対性」という特有の概念が登場します。いったいこれは何でしょうか。

相対性とは、過去と現在を比べて、述語の頻度にどのような違いがあるか。を示します。大体は時制のようなものです。

例えば、過去の相対性の方が高ければ、過去によくやっていたが、現在は相対的にやっていない。つまり過去時制的な表現になります。

過去も現在も相対性が同じ程度であれば、それは昔もやっていたし今もやっている。習慣相的な表現になります。


量調

さて、この言語には「量調」というこれまた特有の概念が登場します。いったいこれは何でしょうか。

これはいわば、音楽で言うクレッシェンド、デクレッシェンドのようなものです。

量調は<と>の二つの記号であらわされます。

<(増加調)であれば、語内での声量が、語尾にかけて増えていきます。

>(減少調)であれば、語内での声量が、語尾にかけて減っていきます。


文法解説の前に...

さて、文法の解説に入りますが、その前に。

Bœ̂göLehœ̂Kıðœ̂r語には文語文法口語文法があります。

文語文法は、株取引に関する情報交換の際にのみ使われる文法です。

対して口語文法は、一般の話題でも使われる文法です。


また、この言語では基本的に米国株のみ扱います。日本株はティッカーシンボルがないので扱えません。

ティッカーシンボルがあるならば、他国も行けるかもしれません。


追加で、この言語の解説では、声調を五度法で表します。

五度法とは、高さを1~5の数字で表して声調を表す表記法です。例えば[má]であれば[ma35]です。3の高さから5の高さに移行するからです。


文語文法

文語文法の解説をします。

文語文法では、1つの文に

  • 銘柄は何か
  • 分野は何か
  • チャートはどの様に推移しているか
  • 買いたい人が多いか、売りたい人が多いか
  • 赤字か否か の5つの情報を含めます。

具体的には、

  1. 銘柄のティッカーシンボルを語根として、分野を表す貫通接辞を付ける。
  2. その銘柄のチャート推移を模した単語声調を15, 51, 35, 53, 55, 33, 11の7種のうちから設定する(期間は文脈で察する)
  3. その銘柄を買いたい人が多ければ増加量調、売りたい人が多ければ減少量調を設定する。
  4. 赤字であれば、文頭に赤字助動詞をおく。

例として、米国の清涼飲料メーカー大手であるザ コカ・コーラ カンパニーを記してみましょう。米国の方です。

以下は2026/2/13/4:57時点での文です。


まず、コカ・コーラのティッカーシンボルであるKOが語根となります。K-O-という形です。

次に、分野を表す貫通接辞「-ıí-œ̂-örnrö」を付けます。
これは三文字語根ならそれぞれの文字の後ろにそれぞれ付きますが、今回は二文字語根なので、-œ̂-örnröがどっちも最後の文字に付きます。

結果として、KıíOœ̂örnröとなります。

次いで、声調を設定します。コカ・コーラの一か月の株価推移は上昇傾向なので、35の声調を設定します。

次いで、量調を設定します。Yahoo!を見た限りでは買いたい人が多いようなので、<の量調となります。

コカ・コーラは黒字なので、赤字助動詞は必要ありません。

結果として、文章はKıíOœ̂örnrö[kɨːoɛɔlnɔ35<]となります。

意味は、「飲料品メーカーのザ コカ・コーラ カンパニーは黒字で、株価は上昇傾向で売り傾向が強い。」となります。

これを3秒もかからず伝えられる点にこの言語の魅力があります。


口語文法

口語文法の解説をします。

まず口語文法の生まれについてですが、やはり株取引以外の会話もしたいという投機家たちによって生まれていきました。

そのため、株以外の情報も含められるようになっています。

具体的には、

  • 銘柄は主語に
  • 分野は述語に
  • チャートの推移は相対性に
  • 量調は意味をなくす
  • 赤字助動詞は否定助動詞に というようになりました。

では、先ほどの文、KıíOœ̂örnrö[kɨːoɛɔlnɔ35<]を口語文法的に捉えるとどうなるでしょうか?

KOという語幹が含有する名詞の意味は「清涼飲料水」です。「コーラ」という意味もあります。

次いで、-ıí-œ̂-örnröという接辞が含有する意味は「液体である」とか「飲む」とか言った意味です。

チャートの推移については、高さがそのまま頻度の高さとなります。最初の高さが過去の頻度、最後の高さが現在の頻度です。

35なので、過去に3、現在に5の頻度ということです。現在の方が相対的に高いので、どちらかといえば現在時制となります。

赤字助動詞はないので肯定文です。

従って尤もらしい意味は、「清涼飲料水は液体である」となります。


0から文を書くのもやってみましょう。今回は「投資家は飲む」という文を書きます。

「投資家」を意味する語幹は「B-L-K-」、「飲む」を意味する接辞は「-ıí-œ̂-örnrö」、多分時制は習慣相なので55、肯定文なので否定助動詞は無し。

結果として、文はBıíLœ̂Körnrö[bɨːlɛkɔlnɔ55]となります。


因みに、5月にする会話では>の量調となったり、クリスマス後から年末にかけての期間にする会話では<の量調となったりします。


単語化接辞の発明

さて、この口語文法だと、目的語が含められません。これでは言語として少々扱いづらい。

この問題に対応するため、「単語化接辞」というものが発明されます。

これは、語幹について、それを単体で目的語に使えるようにしたものです。

例えば、K-O-という語幹は「コーラ」という意味も含んでいますが、このままでは主語にしか使えず、「コーラを飲む」という表現ができません。

そこで、単体化接辞「-ẙ-ourbrıí-œ̂r」をK-O-に付け、「KẙOourbrıíœ̂r」とすることで、「コーラ」という単語を作ることが出来ます。

これを用いると、先の文と組み合わせて、「BıíLœ̂Körnrö KẙOourbrıíœ̂r」(投資家はコーラを飲む)という文章が生成可能となります。


小ネタ

単体化接辞「-ẙ-ourbrıí-œ̂r」の由来は、分野として、コングロマリット、多業種間にまたがる巨大企業のことを指します。

日本語だと総合商社に通ずる部分のある企業です。

何でもやる⇒単体で使える⇒単体化という感じです。

それと、5月や年末の量調の話は、投資界の格言を基とするものです。

詳しくは「5月に売り逃げろ」や「掉尾の一振」とかで調べてみてください。


おわり

いいお題でした。

どこか変であればすいません、投資が専門なわけではなく...

皆様も兜町に来る機会があれば、ぜひこの言語を使ってあげてください。

Let's invest!

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