Migdal

さざんか(Cada Endefluhna)
さざんか(Cada Endefluhna)

投稿 • に更新

Denastia語のざっくりした説明(1)文字と発音編(字数多いのの半分は付録のせい)

  1. はじめに

 はい。ついにというか、そろそろというか、デナスティア語の紹介をしていきたいと思います。タイトルが長いですね。私には短くできませんでした。

 タイトル通り、今回は「デナスティア語とは?」という非常にざっくりした内容の記事となります(字数が多い? 最後についてる付録の簡易版デナスティア語用akrantiainのせいです)。というか、いくつかに記事を分けて紹介していく予定です(番号つきだからばれている気がする)。

 本来なら、公式サイトみたいなものを立てるべきなのかもしれませんが、予算とか、あるいは勉強とか、色々大変そうなのでとりあえずMigdal内に簡単な説明を書いておくことにしました。とりあえずざっくり()でいいかな……なんて。
 PDF共有とかの方法はあるはずなのですが。たぶん正式な文法書はものすごく書き込みが多くなると思うので。

 というわけで、第一回はざっくりした語順やら発音やらその他について書いていくことにします。
 
 

  1. ざっくりした説明

 デナスティア語は、デナスティア語で「Denastia lahneh」と書きます。「Denastia」がデナスティアで「lahneh」が「語(言語)」です(はたしてそこまで説明する意味があるのか)。読み方は「でなすてぃあらーね」です。
 ちなみにタイトルの言語名がアルファベット&漢字なのは、これが一番短く表示されるからです。

 語順はSVO、AN、GN、前置詞を持つ対格言語で、語順は言ってしまえば実質英語です。
 ただ、少し違う点としてNA、つまり形容詞を名詞に後置することもできる点があげられます(あれ? 英語は関係節使わないと形容詞後置できないという理解であってるよね、と不安になる執筆者)。

 文字も原則ラテンアルファベットを使い、大体の単語が地球上の何かしらの言語の単語を、ほぼそのまま(あるいは、アクロバティックに音韻または意味を変化させたり連想ゲームをしたりして)造語されている、アポステリオリ言語です。具体例は後日機会があればということで。
 当然アプリオリな造語もありますし、何ならラテンアルファベット以外の綴り字体系もあるのですが(この辺はざっくりでは済まないので解説しません)。
 と、前置きはこのくらいにして、もう少し具体的な説明に入っていきます。
 
 
2.発音と文字

 使う文字は以下の通りです。

母音
a、e、i、o、u

子音
b、c、d、f、g、h、j、k、l、m、n、p、r、s、t、v

本来は合字として綴られる子音
cj、tcj、tz

 母音は基本的にそのまま読みます。ただし、語末のeは直前が母音字なら黙字になり、また子音字なら/ə/か発音しないかの二択です。一応摩擦音や破擦音なら発音しないの一択になりますが、それ以外なら大体どっちでも大丈夫です。たぶん。
 ただ、一部の連続した母音字についてはちょっと注意が必要です。

  綴り     発音  
  ua     wa  
  au     o:  
  eu     iu  
  ou     u:  
  oa     a  

 簡単に言うと、uの直前の母音は、uにつられて一段高くなるというのがひとつ(auを除く)。また、aの前にuが来ると、日本語やフランス語にある感じで(フランス語は綴りが違いますが)「ワ」の発音になります。「uau」なら/wo:/。あと「oa」が「オア」ではなく「ア」だったりとか(普段使っていない)。

 次に子音字ですが。まあ、細かい決まりが色々とあるので詳しくはzp〇ICの田日辞書で各単語を検索してください……と言いたいところですが。ざっくりしたものだけ載せておくことにしますね。自由異音が多すぎるので。そもそも付録にakrantiain(正確とは言っていない)あるし、いいよね。

  綴り     発音     綴り     発音  
  k     k     g     g  
  t     t     d     d  
  p     p     b     b  
  n     n     m     m  
  s     s     tz     t͡s  
  cj     ʂ     tcj     ʈ͡ʂ  
  f     ɸ     v     ʋ  
  j     j     c      k   

 大体こんな感じなのですが、ここに書いていない子音字が「h、l、r」と三つ。それについても解説しておきますね。

h:直前の母音をのばす(ただし、語末を除く)。
l:直後が子音かつ直前が母音ひとつなら、直前の母音をのばす。直後が母音か語末なら歯茎側面接近(はじき)音。ただし、このl自体が二つ続いた場合(ll)は直前の母音をのばすことはしないし、普通に発音する。
r:直後が母音ならそり舌破裂音(有声無声は任意。硬口蓋破裂音も可。なんなら同調音点のはじき音でもいける)、直後が母音以外なら歯茎側面接近(はじき)音。

 そして、第一回の最後として「本来は合字として綴られる子音」ですが。これら三つのうちcjとtzについては実は「デナティシア語(デナスティア語ではない)」だった頃からずっと手書きでは合字だったりしました。

 たぶんこれで見えていると思うのですが(もちろんaは普通のaです)……cjの合字の小文字とaの小文字が紛らわしいですね、はい。

 というわけで(デナスティア語の本来語にはないですが)促音にする場合は「ccj、ttcj、ttz」みたいな感じになります。もちろん後半部分は手書きなら合字にできます(というか普通合字にする)。
 フォントがないのは「三文字のために作るのは面倒くさいなぁ」という作者の怠慢です。

 あと、vは直前にある母音がひとつだけ&直後が子音なら母音字uとして扱ったりするので注意が必要だったりします。つまり「gevnes:私は与えた」は上の「eu」への発音規則を適用すると/giunes/みたいな発音になります。

 長くなりそうなので、とりあえず第一回は以上です。ざっくりでは済まない気がしてきた……。
  
 
 
 と見せかけてデナスティア語のakrantiain(簡易版)を張ってから帰ります。機密情報ではないので平気平気(そもそも最初に付録ありと宣言しているのだから、見せかけてというのもおかしな話)
 正式なものはものすごく読みにくい(主にアポストロフィの後づけと私が下手なせい)ので簡易版です。はい。
 
 
付録
デナスティア語用のakrantiain(一部抜粋。2022/11/21時点)
細かい説明は面倒くさいので貼ります(作者の怠慢)。なお発音は一例であり、必ずしもこの通りに実現されるとは限りません。
母音はごちゃごちゃ書いてありますが、極論「aeiouə」を分けさえすれば、普通に通じます。
子音「v」は有声摩擦音でも通じます。もちろん両唇音でも唇歯音でも通じます。何なら話者(架空)(架空言うな)によっては/w/と区別しない人もいます。
そり舌子音は硬口蓋音や(摩擦、破擦音は)後部歯茎音でも通じます。ヒャ行とシャ行の区別はありません。/ʈ/は有声音になったり、はじき音になったりしても通じます。

PUNCTION = "." | "," | "!" | "?" | "-";
vow = "a" | "e" | "i" | "o" | "u" | "oa";
con = "b" | "c" | "d" | "f" | "g" | "k" | "m" | "n" | "p" | "r" | "s" | "t" | "cj" | "tcj" | "tz" | "ph" | "pf";
vpls = "b" | "d" | "g";
sem = "j" | "v";
sf = "s" | "f" | "cj";
dvow = "ai" | "au" | "ao" | "ea" | "ei" | "eu" | "eo" | "ia" | "iu" | "ie" | "io" | "ua" | "ui" | "ue" | "uo" | "ea" | "ei" | "eu" | "eo" | "oi" | "ou" | "aa" | "ii" | "uu" | "ee" | "oo";
vowj = vow | "j";
tzaleh = "a" | "b" | "c" | "d" | "e" | "f" | "g" | "h" | "i" | "j" | "k" | "l" | "m" | "n" | "o" | "p" | "r" | "s" | "t" | "u" | "v" | "tz";

^ "al" ^ con -> /ao/ $;
( "a" | "o" | "ae" | "oe" ) ^ "es" ^ -> $ /jes/;
^ "ua" ^ vowj -> /wal/ $;

( dvow | "j" vow | vow "h") "v” "e" ^ -> $ /ɸ/ //;
"v" "e" ^ -> /ʋ/ //;
dvow "v" ( con | "l" ) -> $ /ʋ/ $

^ "u" vow -> /w/ $; ^ "u" "au" -> /w/ /o:/;
"j" "u" vow -> /j/ /ʉ/ $; "u" "a" -> /w/ /a/;
"u" "o" -> /ʊ/ /o/; "u" ( "e" | "i" ) !^ -> /ʉ/ $;


( ^ | "-" ) ( con | "j" | "l" | "v" ) "e" ( ^ | "-" ) -> $ $ /ə/ $;
"h" "e" ^ -> // /e/; !vpls "e" ( ^ | "-" ) -> // $;
vpls "e" ( ^ | "-" ) -> $ /ə/ $;

"e" "i" ^ -> /e/ //; "e" "i" "j" ^ -> /e/ // /j/;
( "a" | "o" | "u" ) "i" "j" ^ -> $ $ //;
"j" ( "e" | "i" ) "u" -> /j/ // /u:/;

( con | "l" | sem ) ( "i" | "e" ) "v" ( con | "l" | ^ ) -> $ /ɪ/ /u/ $;
( con | "l" | sem ) "av" ( con | "l" | ^) -> $ /o:/ $;
( con | "l" | sem ) ( "o" | "u" ) "v" ( con | "l" | ^ ) -> $ /u/ /:/ $;

^ ( con | con "l" | con "j" | con "v" ) "e" "n" ^ -> $ /e/ /ɴ/;
!( ^ | vow | "j" | "l" | "v" ) "e" "n" ^ -> /ə/ /ɴ/;

"au" -> /o:/; "ou" -> /u:/; ( "e" | "i" ) "u" -> /ɪ/ /u/;
"oa" -> /a/; "ai" ^ -> /aj/; "oi" ^ -> /oj/; "ij" ^ -> /i/;

( ^ "j" | "i" ) "e" -> $ /ɛ/; !"c" "ji" -> /i/;

"aa" -> /a:/; "ii" -> /i:/; "uu" -> /u:/;
"ee" -> /e:/; "oo" -> /o:/;

vow "h" ( con | "l" | "j" | "v" ) -> $ /:/ $;
dvow "lh" ^ -> $ /l/; vow "lh" ^ -> $ /:/;
vow "l" "h" vow -> $ // /:/ $;

"ll" -> /l/; vow "h" -> $ //;
( con | dvow ) "l" con -> $ // $;
vow "l" ( con | "v" | "j" ) -> $ /:/ $;

"r" vow -> /ʈ/ $; !^ "n" "v" -> /ɱ/ $;
^ "m" "ua" -> /m/ $; "m" ( "ua" | "f" | "v" ) -> /ɱ/ $; 
"n" ( sf | ^ ) -> /ɴ/ $; "n" ( "r" vow | "tcj" ) -> /ɳ/ $;
"n" ( "k" | "g" | "c" ) -> /ŋ/ $;
"tcj" -> /ʈ͡ʂ/; "cj" -> /ʂ/; "tz" -> /t͡s/; "c" !"j" -> /k/;

"b" ( "h" ^ | ^ ) -> /p/ $; "d" ( "h" ^ | ^ ) -> /t/ $;
"g" ( "h" ^ | ^ ) -> /k/ $;


"a" -> /a/; "i" -> /i/; "o" -> /o/; "u" -> /u/; "e" -> /e/;

"ph" -> /ɸ/; "pf" -> /ɸ/; "p" -> /p/; "b" -> /b/;
"t" -> /t/; "d" -> /d/; "k" -> /k/; "g" -> /g/;
"f" -> /ɸ/; "s" -> /s/; "m" -> /m/; "n" -> /n/;
"j" -> /j/; "v" -> /ʋ/; "r" -> /l/; "l" -> /l/;

Enter fullscreen mode Exit fullscreen mode

古い順のコメント(0)