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さざんか(Cada Endefluhna)
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Denastia語のざっくりした説明(4)分詞・形容詞・関係節編

 ざっくり説明第四回。
 人工言語タグはともかくとして。あと二つのタグは……このざっくり解説の後は言語についてなら「デナスティア語」の方を、文化については「denastia」タグを使っていく予定です(ちなみに他言語の場合はそのタグを作る予定です)。

9形容詞と分詞

 形容詞と分詞ですが、形は似ているのに使い方の傾向はかなり違うふたつです。
 まず、形容詞は辞書で調べる時「-ia」の形になっています。これは、日本語でいう連体形のような形で、修飾する名詞の前に置く形です。そして、他に副詞の形や、名詞のような形(後ろから修飾するための形でもある)もあります。
 一応、このほかにも敬意が関係する語尾がありますが、今回はざっくり解説なので省略(いつか書くかもしれませんが)。ちなみに言うまでもないかもですが、「-φ」は「何もなし」といった意味合いなので、本当にφを書いたりしてはいけません(さすがにデナスティア人もφは知らないかと思われ)

    使い方    語尾  
分詞幹   -φ  
形容詞   -ia  
名詞(単数)、後置形容詞   -oi  
名詞(複数)、後置形容詞   -eo  
副詞   -es  

(名詞の時も思ったけれど、アポステリオリなら-oiは複数ではないか、ですって? -ntが受動分詞の言語にそれを言われてもノーダメです☆)
 
 
分詞幹(-φ)
 いわゆる関係節の主動詞です。名詞の直後に置いて、その名詞が主語の関係節を導きます。後ろに目的語となる名詞などを置くことができます(というか実質義務的)。直接目的語を取らない場合は、上記の「-oi」や「-eo」の形を使うのが一般的です。
 また名前的に当然ながら、動詞の分詞にのみこの用法は存在し、形容詞では使いません(形容詞は目的語を伴うことができないため。よって、受動分詞だとこの用法はまれだったりする)。

 他にも若干思いつきぎみですが、他動詞の動作の影響が継続中である場合は「da + 能動分詞幹 + 直接目的語」という語順をとります(進行中なら条件法を使います)。
 まあ例はすぐには思いつきませんが(お~い作者)。もっとも、条件節や従属節では条件法を使うのが一般的なのですが(関係節はともかくとして)。
(←存在意義が薄いので消えるかもしれない。というかそもそも、消えるかもしれないものを書くべきではないのでは。せめて整理整頓してから書きなさい)
 
 
形容詞(-ia)
 名詞の前に置かれると、直後の名詞を修飾します。単独では使えません。ある意味属格に似ています。
 またこの形の受動分詞は、主動詞が分詞をとるタイプの関係節で、その動作が過去のものであることを示す時に使用されることもあります(詳細はのちほど)。

Ja klaunes asoitia omle.私は大きいりんごを食べた
Ja kvanes asoitia fonet taj.私は大きな少年の手を見た(大きいのは少年)
 
名詞、後置形容詞(-oi、-eo)
 単独で使うと「~なもの」、「~なこと」といった意味になります。名詞の後ろに置くと、形容詞にできます(ただし、この場合被修飾語が複数形なら、この後置形容詞も複数形にします。名詞性がないだけで、思いっきりロマンス諸語その他のアポステリオリ)。
 また、「~は…だ」の「…」の役割を果たすこともできます。この時は主語の数に一致させます。

Ja klaunes omle asoitoi.私は大きいりんごを食べた
Ja klaunes asoitoi.私は大きいのを食べた
Eih daus miteo.私たちはかわいいものたちである(直訳)

 他にもこれまた若干思いつきぎみですが、自動詞の動作の影響が継続中である(進行中とは異なる)場合、自動詞なら「da 能動分詞準体法」という形をとります(他動詞の場合は分詞幹)。やはり条件節や従属節では、条件法を使う方が多いです。
(←これも存在意義が薄いので消えるかもしれない。というかそもそも以下略)

Jo dak kineli naitastoi.あなたはすでに死んだものである(直訳)
Tzo dauk kineli naitasteo.あなたたちは(以下同文)

 さらに、比較表現でも使われます。

Ja das mitoi al juo.私はあなたよりもかわいい
Palse dat klauntoi al omle.スモモはりんごよりも(よく)食べられる
 
 
副詞(-es)
他の副詞や形容詞、動詞を修飾する形です。文末に置かれたり、形容詞に前置されたり……と作者ですらわからないぐらい神出鬼没です。例が思い当たらないです(こら)。

 ただ、日本語のオノマトペにあたるものは、この形で表現されることがあったりします(と言いつつ動詞と分詞の副詞形で同じの使うとか、例文が稚拙すぎる)。

Cjat kucji luhcjnet luhcjastes.彼(女)の髪はきらりと光った
 
 
 
 
 
 分詞も、これらと同じ語尾をつけられます。しかしこちらは、形容詞と異なり語幹だけで使うこともできる点が違います(最初に出たあれ)。
 また上述の通り、分詞の「-ia」はほぼ使わなかったりします(一応関係節で使わないこともないが、他の表現方法もあるので必ずしも必須ではない)。
 
 
10不規則な分詞

 前回の記事にもちらっと出ていますが。分詞の中には不規則なものがあったりします。といってもある意味規則的なので書いておきます。
 例えば原形が「-Case」という動詞があったとすると。これは能動分詞にすると「-Casast」になります。でも「asas」が面倒くさいので「-Cast」になります。例えば「nase→nasast→nast:作る」。
 そして「-Cene」のような動詞があると、受動分詞は「-Cenent」になるはずで。こちらも「enen」の繰り返しが面倒なので「-Cent」になります。例えば「venue→venent→vent:なる」。
 もちろん「-osost→-ost」や「-inint→-int」などもあります(これをすることで他の動詞の分詞形と衝突しない限りにおいて発生します。ある意味そっちの方が不規則というか)。

 ……というだけでものすごく規則的な縮約です。不規則な分詞は以上です。
 
 
11.関係節

 関係節というのは……言うまでもありませんね。英語にもあるあれです。ただし、デナスティア語の関係節は、英語のものとは多少違います。

 例えば、先行詞が関係節中の主語になる場合、関係節の主動詞は「必ず」分詞になります。

Ja sikis fone klaust omla amontes.
私はりんごをたくさん食べる少年を知っている。

 時制が消えてしまうので、時制を(迂言的に)示す副詞を使うことが時々あります。あるいは、英語(というかフランス語)のように「jaoe:持つ」と受動分詞を使うか。ただし、能動態か受動態かは分詞の形でわかります。
 例は副詞(kin)とjaoeと受動分詞の迂言用法を両方使っています。もちろんその下のように片方で意味は通じるし、両方言う意味はないのですが。
 
 
Ja kvanes jat amecjeh kin just klauntia omla.
私はりんごを食べた私の友達を見た。
Ja kvanes jat amecjeh kin klaust omla.
私はりんごを食べた私の友達を見た。
Ja kvanes jat amecjeh just klauntia omla.
私はりんごを食べた私の友達を見た。
 
上と下は「私は食べられたりんごを持っている(た)友達を見た」と訳すこともできなくはない

 先行詞が、関係節の主語ではない場合、例えば目的語なら普通に文を続けます。と同時に、その文の先行詞とイコールの部分は消えます。
 あるいは、被修飾語と関係節との間に「sit:(順接の接続詞、つまり)」を挟むことも可能です。

Ja sikis omle (sit) jat pava klaunet.
私は私の父が食べたりんごを知っている。

 先行詞が関係節の主語の属格となる場合は、冠詞としても使われる「sun:その」や三人称単数属格「cjat:彼(女)の(先行詞が複数形なら「cjeit:彼(女)らの」にする)」を挟みます。ただし、後者は被修飾語が人や生き物でないと使えません(sunは生物無生物どちらにも使えます。だからこっちが人気だったり。数も気にする必要がないし)。

Ja lufes fluhna sun gense dat bantoi.
私は色が白い花が好きだ
Ja sikis ua fone cjat mava lufet sufe teij.
私は(その人の)母親がお茶を飲むのが好きだという少年を知っている。

 ちなみに使用頻度はそれほど高くありません。むしろ低いと言っても過言ではありません(ではなぜこのコーナーで書いたし)

 また、本シリーズは次の記事で一旦終わりとします。その後でまた敬語とか位相とか色々と書くかもですが、ひと区切りです。

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