この企画はとりあえず本記事でひと区切りです(続きは気が向いたら書きます)。
12前置詞と語順の入れ替え
デナスティア語は前置詞言語と言いましたが。SVO語順と言いましたが。前置詞句を文頭に出して強調することができます。
つまりSVOではない語順にできるのです(繰り返しすぎ)。いぇい(日本語訳は適当です)。
Ja gevnes kefi feu cjao.私は彼にケーキをあげた
Al kefi ja gevnes feu cjao.ケーキは私が彼にあげた
Feu cjao ja gevnes kefi.彼には私がケーキをあげた
前置詞を伴うと、直後の代名詞は対格をとります(一応以前書きましたが、念のため)。あと、直接目的語は前置詞がなくても対格です。
さらにさらに、直接目的語が文頭に出る時は前置詞「al」を前につけます(ちなみに発音は「ある」。ただし、直後の語が子音始まりなら「あお」とか「あー」と読む話者(架空)(架空言うな)もいます)。
とはいえ、前置詞の直後に代名詞があっても、前置詞が導いているのが代名詞でなく文や節なら、対格にしないこともあります(主語を省略した方が自然な気がするのはさておき)。
Feu ja muos seit, ja klaunes sa.私はそこに行くために(私は)それを食べた
前置詞そのものの例はzp〇ICの田日辞書に色々書いてあるので以上です。大体訳が「~」から始まっているので、そこだけ注意していただければ(そして実はZ大文字だったということにさっき気づいた)。
13疑問詞
疑問詞も色々ありますが、辞書に載っているので重要な特徴だけ。疑問詞は、語順入れ替えで直接目的語から文頭に持って来ても、「al」は不要です。というかここも英語とかのアポステリオリですね。はい。
ただし、他の前置詞がついている場合はそれと一緒につれて来る必要があります。
Jitzi jo fuok klaue?
あなたは何が食べたいですか?
Jili jidik jo ruik?
あなたはどこから来ましたか?
Nit jidik jitzi jo klaunek?
あなたはどこで何を食べたのですか?
英語とは異なり、複数の疑問詞を文頭に出すことができます。そして英語と違うもうひとつの点は、疑問詞を移動しなくてもよいという点です(英語と比べてばかり? だって一番日本で学ばれている外国語的なあれですし)(いわゆる英米の外では疑問詞の扱いが違うこともありますが……)。
あ、もちろん英語()のようにひとつだけ文頭に出すこともできますよ。移動させたいものだけ移動させることができます。
Jo fuok klaue jitzi?
あなたは何が食べたいですか?
Jo ruik jili jidik?
あなたはどこから来ましたか?
Nit jidik jo klaunek jitzi?
あなたはどこで何を食べたのですか?
14yes-no疑問文(yesもnoもないけれど)
「~ですか?」という疑問文にするには、文の最後の語に「-ku」をつけて文末のピリオドを「?」に変えます。文の末尾のイントネーションを上げます。
といいつつ、この「-ku」は必ずしも必要ではありません。話し言葉なら文末のイントネーションを上げれば、書き言葉なら文末に「?」をつければ十分通じます()。
Jo dak Denastia fek-ku?あなたはデナスティア人ですか?
Jo dak Denastia fek?(同上)
ちなみに、答えが「はい」ならmoutということは決まっていますが、「いいえ」の方は決まっていません(すごく重要なのにないのは会話文がなかったせいですね。そのうち造語します)。
しかしmoutも語末tが返事としては発音しずらいかもなので変えるかもですが(こら~!)。
15数詞
デナスティア語にもきちんと数詞はあります。
数詞は、単独で使うと数を、名詞(あるいは形容詞などの準体形)の直前に置くと、その名詞がいくつあるかを示すことができます。2以上の数が直前に置かれた名詞は原則として複数形になります(といいつつ例外は考えていません)。
さらに、名詞の属格形のように「-t」で終わる形も存在し、こちらは序数詞として使われます。
数 | 数詞 | 序数詞 | 数 | 数詞 | 序数詞 |
---|---|---|---|---|---|
0 | lij | (lijet) | 1 | efe(、eh) | efet |
2 | no | not | 3 | tzi | tzit |
4 | cas | cast | 5 | fon | font |
6 | des | dest | 7 | cjon | cjont |
8 | gou | gout | 9 | jon | jont |
10 | etan | etanet | 100 | epase | epaset |
1000 | e-sefoi | e-sefoit | 100万 | e-kefoi | e-kefoit |
10億 | e-mofij | e-mofijet | 1兆 | e-befe | e-befet |
まずは、純粋な数詞(数量を表す)について説明していきます(序数詞はあと)。
普通に使えばそれで大丈夫です。0は2未満なので単数形です(例外は今のところあるか不明です。ありそうな気はしますが)。
また、ehは純粋に1の時専用の数詞です。11なら「etan efe」です。
Ja klaunes no omla.私は2個のりんごを食べた
Ja klaus lij omle.私は0個のりんごを食べた(≒私はりんごを食べなかった)
で、デナスティア語の数詞は、英語みたく100,000,000という位で上がっていきます。というわけで10とか20とか100とか200ですが。これらは「etan:10」、「notano:20」、「epase:100」、「nopasa:200」のように、直接くっつきます。
ただし、注意点がふたつあり。ひとつ目は、100の倍数は「jompasa:900」のように、1桁の時に「-n」で終わる数詞と組み合わさるとnがmに変わるので注意が必要という点です。
そしてもうひとつは「直前に2以上の数字がある時、10の倍数(10、100、1000、100万、10億とか上にあるもの)は名詞の複数形のような形になる」という点です。名詞と同じですね。
例えば1000は「e-sefoi」ですが。2000は「no-sefeo」。21000は「notano e-sefeo」となります(直前がeなら単数ぽい形と思っていたら引っかかります。テストがあればの話ですが)。
ちなみに3000万1000は「tzitano-kefeo e-sefoi」です。
そして1000以上の数は、見ての通りハイフンでつなぎます。こちらは100の倍数の時と違って末尾のnがmに変わるようなことはありません。
ただし、1の場合のみ本来の数詞ではなく「e-」という形になるので注意が必要です。
ちなみに10以上で不規則なのは、その位が1の時だけで、それ以外なら100の倍数で語末のnをmにする以外は直接くっつけるだけです。
cjompasa goutano e-befeo, fompasa destano-mefija, (lij-sefoi,) fontan.
781bef,560mef,000kef,000sef,050
781兆560十億(0千)50
781兆5600億50
以上を見てください。まず、1兆の大位は3桁とも小位が埋まっていますね(たぶん通じていると思って書いていきます)。で、次は10億の大位ですが。一の小位が0です。ただ、十の小位が埋まっているので、そこと大位をハイフンで結んでいます。
そして、次の100万の大位は全て0ですね。そしてそして、1000の大位も全て0。しかし! 1の大位は十の小位が5ですね。つまり、最後まで0というわけではないという。
この場合「まだ続くよ~でもこの桁ではないからね」という意味で、この0でない数字がある大位より、ひとつ前の大位に小位の値0を宣言します(なお宣言しなくてもよいというガバガバさ)。
一方で、以下全て0という場合は一切宣言しないというか、してはいけません! 混乱のもとになります。
cjompasa goutano e-befa, fompasa destano-mefija.
781bef,560mof,000kef,000sef,000
781兆5600億
そして、序数詞ですが。これは、最後の数詞を序数詞形にすればそれだけで大丈夫です。序数詞形は、基本的に名詞の属格のように「-t」をつけていくのですが。1桁の数に関しては、子音字で終わったとしても「-t」をつけるだけで(つまり緩衝母音eなしで)直接つければ大丈夫です。一方10以上の数なら何があろうと子音終わりなら「-et」ですが(ほぼ母音字終わりなので、そんなのは実は10と10億しかない)。
cjompasa goutano e-befa, fompasa destano-mefija, (lij-sefoi,) fontanot.
781bef,560mof,000kef,000sef,050-t
781兆5600億50番目の
(こんな数の序数詞いつ使うのか)
あと、伝統的には「0番目の」という言葉はありません! だから表では括弧書きになっています。しいて厨二的な(?)言い回しで使うとすれば表の通りとなるでしょうが……(俗語として登録しました)。
16おわりに
案外長くなってしまいました。wordの機能で見ると全文で18000字近くらしいです(こっちで書き足しているので実際は2万字近く?)(文字数は記事タイトルで確認すればいいじゃない)(これでも最低限の文法なのでしょうがない)(というか最低限とは)。
お読みいただきありがとうございました。今度はデナスティア語が現実でたどったリアルヒストリーについて語ろうかな……? あるいはデナスティア王国についてとか。
(カレンダー? 忘れていませんよ。むしろ字数が多くなりすぎて「別のにしようかな」となるレベルです)(まとめる力がない)
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