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ドイツ好き一般人-SUB
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ウォルドー語入門 - I.基礎文法

0.はじめに

こんにちは。ドイツ好き一般人といいます。
ウォルドー語というのは、"ドイツ語っぽく"をテーマとする芸術言語です。
ここでは今制作しているウォルドー語の文法について簡単に説明します。

0-1.目次

・音素
 ┣母音
 ┣子音
 ┃┣n
 ┃┗s,v
 ┗二重母音・その他の子音
・語順の変化
・性
・格変化
 ┣代名詞の格変化
 ┗名詞の格変化
・時制

1.音素

ウォルドー語では、多くの音を使います。二重母音は3種類ありますが、書きはそれぞれ違うものとなっているため、注意です。

母音

前舌 後舌
i[i] ü[y] - u[u]
半狭 e[e] ö[ø]
半広 ä[ɛ] - - o[ɔ]
a[a] -

母音は主にこの通りの発音の事が多いです。uは/ju/の形をとる可能性がありますが、それ以外はあまり他の形をとることはありません。

子音

両唇 歯唇 歯茎 両唇軟口蓋 硬口蓋 軟口蓋
- m[m] - n[n] - n[ɲ] - n[ŋ]
破裂 p[p] b[b] t[t] d[d] k[k] g[g]
破擦 z[t͡s] -
摩擦 v[f] v[v] s[s] s[z] c[ç] -
接近 - r[ɹ] - w[w] - y[j]
側接 - l[l]]

n,v,sは複数の音を持ちます。以下でそれぞれについて解説します。

n

n[n] … 後ろに付く音が両唇音・硬口蓋音・軟口蓋音以外の場合
n[ɲ] … 後ろに付く音が硬口蓋音の場合
n[ŋ] … 後ろに付く音が軟口蓋音の場合

s,v

s[s],v[f] … 前に付く音が短母音・子音の場合
s[z],v[v] … 前に付く音が長母音の場合

このような条件となっています。

二重母音・その他の子音

  • ei[aɪ]
  • äi[aɪ]
  • eu[oɪ]
  • äu[oɪ]
  • au[ɔː]
  • ie[iː]
  • ch[t͡ʃ]
  • sch[ʃ]

音素に関してはこれらを覚えれば完璧です。

2.語順の変化

ウォルドー語での語順は、SOV/ST-V2語順となっています。

Eiz zi Albert. (私はアルベルトです。)

疑問文になると、SOV/ST-V1語順になります。

Zi züse Albert? (あなたがアルベルトですか?)

否定文になる場合は動詞の前に"nol"を置きます。

Eiz nol zi Albert. (私はアルベルトではありません。)

目的語が主となるときには、目的語を始めに置きます。

3.性

ウォルドー語の名詞は、「男性名詞(menar)」「女性名詞(venar)」に分けられます。これは主に人々の感覚で決められているため、「これがこうだからこうなる」などはありません。曖昧な考え方ですが、きっちりしていれば男性名詞。フワッとしていれば女性名詞。といった具合に決められています。
言い忘れましたが、男性名詞と女性名詞とで冠詞が違います。注意しましょう。

男性名詞 女性名詞
de men se veneu

4.格変化

ウォルドー語の格は、一格(主格)・二格(属格)・三格(与格)・四格(対格)に分けられます。

4-1.代名詞の格変化

代名詞の格変化は以下のようになります。

貴方 彼女 私達 貴方達 彼達 彼女達
一格 Eiz Züse Bat Schez Weiz Tüse Dat Chez
二格 Ein Züsen Ban Schen Wein Tüsen Dan Chen
三格 Eil Züsel Bal Schel Weil Tüsel Dal Chel
四格 Eig Züseg Bag Scheg Weig Tüseg Dag Cheg

難しく見えると思いますが、格が変わると最後の音が変わる。複数になると最初の音が変わる。そう見ると簡単に見れてくると思います。

4-2.名詞の格変化

名詞の格変化は、接尾辞を付けて表します。

一格 二格 三格 四格
-∅ -(e)t -(o)n -(ö)s

-∅はゼロ接辞を表しています。

5.時制

この章では、一般的な時制6つを挙げます。

5-1.現在形

現在形は、さらに2つに分けることができます。

純粋現在形

現在の事実や状況を表すときに使われます。特殊なことは特に無いため、簡単に考えましょう。

現在進行形

現在、継続していることを表すときに使われます。動詞が現在分詞(原形に接尾辞"-etl"を付けた形)に変化します。

5-2.過去形

過去形は「純粋過去形」のみに分類されます。「過去進行形」は存在しません。

純粋過去形

過去に起きた事実を表すときに使われます。動詞が過去分詞(原形に接尾辞"-äd"を付けた形)に変化します。

5-3.予測形

予測形は3つに分けることができます。

純粋予測形

予測していることを表すときに使われます。動詞を前置詞"weult"で修飾します。

断定予測形

予測が確実にそうであることを表すときに使われます。動詞を前置詞"wel"で修飾します。

予測進行形

未来までこの状況が続いていると予測するときに使われます。動詞を前置詞"weult"で修飾し、動詞が現在分詞(原形に接尾辞"-etl"を付けた形)に変化します。

これで時制の紹介は終わりとなります。これらを覚えれば、大体は会話出来るようになるでしょう。

6.最後に

どうでしたか?ウォルドー語の基礎文法は大体わかりましたでしょうか。これからこちらの方で単語を制作していきたいと思います。
途中に、書ききれていない例文などがあるため、これからも更新するかもしれません。
それでは、さようなら。

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