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トキポナの tenpo ni について

人工言語トキポナで「時間」は tenpo という。「今」は lon tenpo ni または tenpo ni la という。私は、これに納得がいかない。なぜ ni という指示詞が出てくるのだろうか。私に言わせれば tenpo ni とは「この時/あの時/その時」を意味するので「今」ではなく「当時」である。事実として、トキポナの lon は英語の at であり、tenpo は time であり、ni は that であるので、直訳すると at that time である。これが何故 now の意味になるのだろうか。私は「時間」と「今」は、同一の単語で構わないと考えている。その理由について以下に述べたい。

まず「時間」とは何だろうか。「今」という瞬間は常に連続的に流れており、それが「時間」を形成する。「今」が流れるから「時間」が流れるのである。だから「あのとき」とは「過去の今」であって「過去の時間」である。それ故に「今」と「時間」は、同一の単語で言い表しても混乱が生じないのである。「今だよ」と言っても「もう時間だよ」と言っても大差はない。実際に私たちが普段使用している「今」という単語を「時間」という単語に置き換えてみると、意味不明になるか、ほぼ意味が変わらないかのどちらかである。逆も然りで「時間」という単語を「今」という単語に置き換えてみても同様に、意味不明になるか、ほぼ意味が変わらないかのどちらかである。つまり「今」と「時間」を同一の単語で言い表しても、それが「今」の意味なのか「時間」の意味なのか自明であるか、もしくはどちらで解釈しても意味に大差はない、ということになる。

これには異論を唱える人がいるかも知れない。たとえば「今は知らないよ」と「時間は知らないよ」では意味がまったく異なる。しかし、これは「今は私は知らないよ」(主題+主語+動詞)と「私は時間を知らないよ」(主語+目的語+動詞)というまったく異なる構造の文であり、比較の対象にならない。「時間は私は知らない」では意味不明なので「今は私は知らない」の意味だと分かるし「私は今を知らない」では意味不明なので「私は時間を知らない」の意味だと分かる。やはり「今」と「時間」は同一の単語で構わないということだ。

異論を求む。

Top comments (2)

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jan Winanju

現在のトキポナ文法ではtenpo niは「そのとき」を表し、「現在」に限定されないという立場が一般的だと思います。sona.ponaにも

Present: The most commonly used phrase is tenpo ni - "this time", which can be confused with "the time we're talking about".
と書かれています。

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tokipona_landi profile image
ランディ(7セグ語)

それは知りませんでした
では Now はトキポナでどうなるのか
疑問が残りますが…
教えていただき感謝です
ご返信ありがとうございました