私が気晴らし程度に制作しているArlna語についてです。
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目次
Unit0 使用地域
Unit1 文字と記号
Unit2 品詞の分類
2.1.名詞
2.2.代名詞
2.3.動詞
2.4.文法詞
2.5.修飾詞
2.6.接続詞
Unit3 語順と文の形
3.1.肯定表現
3.2.否定表現
3.3.疑問表現
3.4.命令表現
3.5.修飾表現
Unit4 時制表現
4.1.完結形
4.2.非完結形
Unit0 使用地域
Arlna語は古代の月で使用されていた言語です。
意思疎通としての言語としてでなく、物語や神話などで主に使われる言語として作られています。
Arlnaを直訳すると「破壊された月」となります。この文字列は古代の月で作られた神話の最終章の題名にあたります。設定上では、「月に古代文明が見つかり、最初に発見された文書の題名が『Arlna』であったためそう名付けられた」となっています。
Unit1 文字と記号
Arlna語において、Arlna文字と呼ばれる文字を使用します。この文字はアルファベット26種の文字に対応した楔形文字です。
本文では視認性を優先し、すべてアルファベットで表記します。
| Arlna文字 | 発音 | 発音の仕方 | |
|---|---|---|---|
| 𐎠 | a | /a/ | 日本語のアに似た音 |
| 𒂊 | e | /ɛ/ | 日本語のエに似た音 |
| 𒋙 | i | /i/ | 日本語のイと同じ音 |
| 𒄭 | o | /ɔ/ | 英語のaudienceのauと同じ |
| 𒋖 | u | /ɯ/ | 日本語のウに似た音 |
| 𐎣 | b | /b/ | 日本語のバ行の子音と同じ音 |
| 𐎲 | d | /d/ | 日本語のダ行の子音と同じ音 |
| 𐎾 | g | /g/ | 日本語のガ行の子音と同じ音 |
| 𐎿 | j | /ʒ/ | 日本語のジャ行の子音に似た音 |
| 𐎺 | v | /v/ | 英語のvalueのvと同じ音 |
| 𐎫 | z | /z/ | 日本語のザ行の子音と同じ音 |
| 𐎥 | c | /k/ | 日本語のカ行の子音と同じ音 |
| 𐏃 | k | /k/ | 日本語のカ行の子音と同じ音 |
| 𐎢 | q | /k/ | 日本語のカ行の子音と同じ音 |
| 𐎨 | m | /m/ | 日本語のマ行の子音と同じ音 |
| 𐎭 | n | /n/ | 日本語のナ行の子音と同じ音 |
| 𐎱 | l | /l/ | 英語のlookのlと同じ音 |
| 𐏂 | r | /ɻ/ | 英語のredのrに近い音 |
| 𐎹 | f | /f/ | 英語のfと同じ音 |
| 𐎩 | h | /h/ | 日本語のハ行の子音と同じ音 |
| 𐏁 | s | /s/ | 日本語のサ行の子音と同じ音 |
| 𐎵 | t | /t/ | 日本語のタ行の子音と同じ音 |
| 𐎧 | x | /θ/ | 英語のthisのthと同じ音 |
| 𐎛 | y | /j/ | 日本語のヤ行の子音と同じ音 |
| 𐎻 | p | /p/ | 日本語のパ行の子音と同じ音 |
| 𐎽 | rl | /ɾ/ | 日本語のラ行の子音に近い音 |
| 𐎤 | kh | /kʰ/ | 日本語のカ行の子音に息を入れた音 |
| 𐎈 | w | / ɸ / | 日本語のフに近い音 |
また、以下のArlna文字も使用されます。
| Arlna文字 | 読み | 意味 |
|---|---|---|
| 𐎟 | - | 単語と単語の間を表す |
| 𐏑 | 1 | 数字の1を表す |
| 𐏒 | 2 | 数字の2を表す |
| 𐏓 | 10 | 数字の10を表す |
| 𐏔 | 20 | 数字の20を表す |
| 𐏕 | 100 | 数字の100を表す |
| 𐎘 | - | 疑問詞。俗にいう「?」 |
Unit2 品詞の分類
Arlna語において、品詞は名詞、代名詞、動詞、文法詞、修飾詞、接続詞の6種類に分けられます。
2.1.名詞
物や概念など、具体的な名前を表す品詞です。唯一無二であるものを表す固有名詞や一般的なものを表す普通名詞などに分類されます。
Arlna語において格変化はありません。
2.2.代名詞
特定の名詞の代わりに用いられる品詞です。その文を発する人物によって、人称によって、数によって語が変化します。
| 人物 | 神 | 男性 | 女性 | その他 | ||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 数 | 単数 | 複数 | 単数 | 複数 | 単数 | 複数 | 単数 | 複数 |
| 一人称 | arv | arva | fiv | fiva | cav | cava | v | va |
| 二人称 | arg | arga | fig | figa | cag | caga | g | ga |
| 三人称 | ard | arda | fid | fida | cad | cada | d | da |
2.3.動詞
動作や状態を表す品詞です。主語によって接頭辞がつきます。動詞単体ではあまり使用されません。主語による接尾辞は以下の通りです。
| 主語が表すもの | 接頭辞 | 使用例 |
|---|---|---|
| 神 | arl- | arlheqar |
| 人間 | gen- | genheqar |
| 生物 | khi- | khiheqar |
| 物体 | ali- | aliheqar |
| 概念 | khe- | kheheqar |
※見る:heqar
また、時制を表現するときは動詞の語尾が変化します。詳細は「Unit4時制表現」のページを読んでください。
動詞の原形の語尾は必ず「r」で終わります。この「r」は時制によって活用するため活用語尾と呼ばれます。また、活用語尾以外の部分を語幹と言います。
2.4.文法詞
文頭につけることでその文の種類を変化させる品詞です。詳しくは「Unit3語順と文の形」のページを読んでください。
2.5.修飾詞
動作以外で物の状態や様子を表す品詞です。名詞や動詞の後に位置して、それらを修飾します。
修飾詞の原形の語尾は必ず「y」で終わります。
2.6.接続詞
文と文、単語と単語をつなげる品詞です。
Unit3 語順と文の形
Vanisarlna語の語順は、アラビア語と同じようにVSO語順です。アルファベットで表記する際、文頭の文字は大文字で表記します。
3.1.肯定表現
肯定を表現する文はVSOの語順で文を作ります。
ex) 私は花を見る。
Genheqar v leecia.※私:v 花:leecia 見る:heqar
3.2.否定表現
否定文は肯定文の動詞の語尾に「’la」をつけることで表現できます。
ex) 私は花を見ない。
Genheqar’la v leecia.※私:v 花:leecia 見る:heqar
3.3.疑問表現
疑問文は肯定文の文頭に文法詞「Qeb」を、文末に疑問詞「?」の二つをつけることで表現できます。
肯定で回答する場合は「代名詞+’qe.」、否定で回答する場合は「代名詞+’la.」というように回答します。
ex) あなたは花を見ますか? ——はい。
Qeb genheqar g leecia? – V’qe.※あなた:g 花:leecia 見る:heqar
ex) 彼(彼女)は月が好きですか? ——いいえ。
Qeb genpaciar d arlna? – D’la.※彼(彼女):d 月:arlna 好き:paciar
また、内容を尋ねる疑問文をつくる場合、その対象を疑問詞「wehfil」に置き換えることで表現できます。回答方法を制限したい場合、疑問詞の後に「ra + 制限したい内容」を付けくわえることで表現でいます。
ex) あなたは何が好きですか? ——私は月が好きです。
Qeb genpaciar g wehfil? – Genpaciar v arlna.※あなた:g 何:wehfil 好き:paciar 私:v 月:arlna
ex) あなたは果実の中で何が好きですか? ——私はりんごが好きです。
Qeb genpaciar g wehfil ra sani? – Genpaciar v ilisani.※あなた:g 果実:sani 何:wehfil 好き:paciar 私:v りんご:ilisani
3.4.命令表現
命令文は肯定文の文頭に文法詞「Arb」とつけることで表現できます。
ex) あなたは花を見なさい。
Arb genheqar g leecia.※あなた:g 花:leecia 見る:Heqar
禁止を表す命令文を表現する場合、文頭を「Arb’la」にすることで表現できます。
ex) あなたは花を見てはいけません。
Arb’la genheqar g leecia.※あなた:g 花:leecia 見る:Heqar
表現を柔らかくしたい場合、文頭を「Harba」にすることで表現できます。また、禁止を表す命令文も、上と同じように文頭を「Harba’la」にすることで表現できます。
ex) あなたは花を見てください。
Harba genheqar g leecia.※あなた:g 花:leecia 見る:Heqar
ex) あなたは花を見ないでください。
Harba’la genheqar g leecia.※あなた:g 花:leecia 見る:Heqar
3.5.修飾表現
何かしらの情報を付け加えたいとき、その修飾語や修飾節は被修飾語の後に位置します。
ex) きれいな花
leecia leecy※きれいな:leecy 花:leecia
上のように、「被修飾語+修飾語」のように表現します。
また、「被修飾語+その説明」のような表現も可能です。
ex) 私が見た花
leecia heqat v※私:v 見る:heqar 花:leecia
これは、「leecia(花)」という名詞と「heqat v leecia(私は花を見た)」という修飾節を組み合わせています。このような表現をする際、動詞には接頭辞をつけません。
ex) 私は野原に咲いているきれいな花を見た。
Genheqat v leecia leecy ecar ra diffhe.※私:v 野原:diffhe で咲く:ecar ra きれいな:leecy 花:leecia 見る:heqar
上の文は、leeciaという名詞をleecyとecar ra diffheが修飾しています。
Unit4 時制表現
Vanisarlna語において、時制表現を用いる場合は動詞の語尾である「r」を別の文字列に置き換えることで表現します。
4.1.完結形
完結形とは、行為、現象、状態を表す時制です。日本語でいう「~する。」という文にあたります。
現在を表現する場合、動詞の原形を使います。
ex)私は朝食を食べる。
Genkinar v lonen-affear.※私:v 朝食: lonen-affear 食べる:kinar
過去を表現する場合、動詞の活用語尾を「t」に変えることで表現できます。
ex)私は朝食を食べた。
Genkinat v lonen-affear.※私:v 朝食: lonen-affear 食べる:kinar
未来を表現する場合、動詞の活用語尾を「f」に変えることで表現できます。
ex)私は明日朝食を食べる。
Genkinaf v firalp lonen-affear.※私:v 明日:firalp 朝食: lonen-affear 食べる:kinar
4.2.非完結形
非完結形とは、ある一時点で継続している行為を表す時制です。この文には動作を表す動詞しか用いてはいけません。
現在の非完結形を表現する場合、現在形の活用語尾に「em」をつけることで表現できます。
ex)私は朝食を食べている。
Genkinarem v lonen-affear.※私:v 朝食: lonen-affear 食べる:kinar
過去の非完結形を表現する場合、過去形の活用語尾に「em」をつけることで表現できます。
ex)私は朝食を食べていた。
Genkinatem v lonen-affear.※私:v 朝食: lonen-affear 食べる:kinar
非完結形において、未来非完結形はありません(日本語で言う、「あなたが来る時、私はあなたを待っているでしょう。」などといった文)。もしそういった表現を用いたい場合はすべて未来形で表現します。
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