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浅葱柿
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東果語諸文法

※粗削りにつき適時加筆修正してます

≠は語基の濁音化、≡は語幹の摩擦音化。
例:thak≠oo → thaghoo (書け)
  tattat≡qhi → tattathqhi (君の舌先)
摩擦音化について、破裂音/破擦音→無声摩擦音、鼻音→無声摩擦音 のように変化。

名詞

複数/集合は語頭の音節を反復させることで表す。
ただし複数・単数の区別は厳密でなく、不可算・可算についても厳密ではない。
例:khvne(家) → khvkhvne(複数の家、または家という集合)

名詞の格変化

意味 東果語 補足
主格or同格 V-rë₄th / C-ë₄th 普通は省略される
属格(人) V-kë₄ / C-ë₄ ~という人の。擬人法もこちら
属格(物) V-ngi / C≠ngi ~というものの 俗語として V-ng
与格    V-l / C-ë₄l
対格    V-wë/ C-ën 俗語として V-n
造格    V-dhë₄ C-idhë₄ (時間も表す)
共格    V-tv / C-a₄s   (場所も表す)
共格B   V-khv / C-vkhi    (互いに)
奪格    V-naa₄ / C≠aa₄
向格    V-'e₁/ C-ay₃

l-ngi、n-ngi、ng-ngi、r-ngiの場合は発音のみng-ngiのようになる(表記上の変化なし)

日本語の副助詞に該当するものの一例。

意味 東果語 補足
主題    V-raa₄ / C-a₄raa₄  語頭以外に主題がある場合に使う。
引用    V-tlë₄ / C-tlë₄ 「~とやら」のような婉曲表現にも用いる。

後置詞

意味 東果語
疑問マーカー  naqal
~には(理由)  -属-wo
~のみ  -格 yiqh
~無く、~無き -造 qëghota
~も    -属 rëë-格
~毎に   -共 tluqïthï
~対の 数詞 qhaako

複数のコロケーションのパターンから由来して成っているとされる。

完全に副詞として扱われるもの(tluqïthï)、名詞かのように扱われるもの(rëë)、格支配を伴う伴わないが後置詞によってバラバラなのはそのため。

並列表現 A-同格 B-同格 ... Z-同格 lele-(格)
直訳すると、「A、B、...Zという、これら(-格)」
     A-格 B-格 ... Z-格   主格でもない限りはこっちが使われがち。

所有表現

意味 東果語
1s =(v)s
1pl =(r)an
1pl ex =(y)itl
2s C≡(qh)i / V=qh
2pl C=agha₄ / V=wa₄ / u=yu
3近 il=C / le₄=V
3遠 hë₄(r)=
3中 kë₄(ng)≠
4 =(ë₄)kh

動詞

主語・目的語表示

三人称は目的語、一、二、四人称は主語を示す。
現代では三人称、四人称以外はあまり使われない。
四人称は「人は一般に」を表す。ドイツ語のmanとかアイヌ語の4人称。

意味 東果語
1s y=V / e₁=C
1pl khi=C / ikh=V
1pl ex ne₁ho=C / neh=V
2s ngi(')=
2pl ha(ng)≠
3近 le₄=C /il=V
3遠 he₄(r)=
3中 ke₄(ng)≠
4 uu≠C / un=V

※古い形
3近 : =k / =ok
3遠 : V='/ '=a₄h / C=oo
3中 : V=ya₄ / C=ëw

動詞の変化

意味 東果語 補足
終止形  -(ø/n)v 
連体形  -(ø/th/dh)ë n,ngのときdh 連続不能な子音の場合何もない
完了形 C-ë₄Laa(-thë) / V-të₄laa(-thë)
過去形  C-ë₄ / w-e₁ / V-we₁
否定形a  -(r)aqan(-thë)
否定形b qa(n)≠
命令形  C≠oo / V-'qe₁
受動形  -(ë)ya₄(終、連a) / -ëra(連B) / -(i)hyë(体) 命令とかは 連b + ki-(活用) 願望とかは連b + hur-(活用)
可能表現 -(r)oZi(終止形) -(r)ë₄x(-Te)(終止形以外) (< en-kinvの転)
意志   -(r)ërh
尊敬形  -(e₄)'sa₄r-v (V-'sa₄r-v/C-ee₄sa₄r-v)  稀に別動詞になる
連用形a -(ë)te₁      ←~して(単純な接続)
連用形b (r)a₄      ←名詞化。基本的な動詞は語幹の最後の母音と結合して[a/e],[ë/ï],[o/u]になる(辞書にはどのように結合するか記載されてる。)

変化系に呼応した言い回しも存在。

意味 東果語 補足
丁寧形  連a kë₄l-v
恒常 体 lakh(-thë)
使役   連b rë₄n-v 一部の動詞は単に別動詞に置換される。
~いる  連体 tlek-in(-thë)
~ある  完了連体 tlek-in(-thë)
~けり  連体 laxëtlaa(-thë)

不規則動詞

活用 なる する ある させる
終止形 hur-v ki-nv ëqh rë₄n-v
連体形 në-thë ki-thï ëqh-thë rv-thë₄
完了形 ni-tlaa(-thë) kaa(-thë) ëqhsaa(-thë) rvlaa₄-thë₄
過去形 huru(-nv) kiwo(-nv) ëqhaghe(-nv) rowo-nv
否定形a naqan(-thë) kaqan(-thë) ëqhaqan(-thë) / qa₄na₄qh rowo-nv
否定形b qe≠Hhur(-v) qe≠ghi(-nv) qan-ëqh(-thë) (qarën-(v))
命令形 haroo kuruu ërhoo rë₄noo
禁止形 qaHharoo qeghuu qanërhoo (qa₄rë₄noo)
使役形 na-nv ren-v (なし) (なし)
受動系 (なし) kiy-v (なし) (なし)
尊敬形 hurese-rv kahya-rv (なし) (なし)
粗略、迷惑 huru-nv ki'u-nv (なし) (なし)
意志 ni-re₁gh ku-re₁gh (なし) (なし)

形容詞

終止形 :-(ø/th/dh)   語幹が子音で終わる時は無。n,ngの時はdhに結合。 
連体形 :-(th/dh)ë n,ngのときdhに結合。
完了形 :-(s/z)-aa₄(-thë) 
過去形 :-(')aghi
否定形a :-(r)aqan(-thë)
否定形b :qa(n)≠

恒常形 :(ø/r/dh)akh n,ngはdhに結合 連続不能な子音の場合何もない

代=(否b)-動-過-完-否a-その他 のように結合。

否定命令のみ、 否b-代=動-...

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