(oωo)/はくメなです!最近はブルーアーカイブしてました。面白いゲームですねぇ。
前回のあらすじ
- 名詞の格の表し方を解説した。
- 数の表し方を解説した。
- 前回の記事を投稿してから、Migdalの更新をややサボった。
はじめに
前回の記事から一ヶ月ほど空いての投稿ですね、文章力が下がっていなければいいんですけど(元々低いだろ)。
さて、前回は名詞についての色々を解説した気がしますね。というわけで、この第4回では動詞の活用の色々を見ていきたいと思います。割とカロリー高めの記事になるかもしれません。
そこまで難しくはないよ!!
ツォルフェー語では、動詞の活用の方法を4種類に分類しています。なので、一つ一つ見ていけばそこまで難しいわけではないはずです。特に言語を創っているあなたにとっては余裕過ぎると思います。
法
一つ目の分類は、「法」です。法は、「動詞に対する話者の主観」を意味するやつです。英語の助動詞的なやつだと思います、多分。
ツォルフェー語では、法を「法詞」というものを使って表します。ちなみにこの「法詞」は勝手に私が名付けた名前です。私にネーミングセンスをください…
訳 | 法 | 法詞 |
---|---|---|
~する | 直説 | ∅ |
~しろ | 命令 | ces |
~しよう | 意思 | ven |
~したい | 希求 | lek |
~できる | 可能 | dem |
~しなければならない | 義務 | wep |
法詞は、動詞の「前」に置いて使います。もう英語と同じじゃん……
一応適当に例文でも見ておきましょうか。
lavo fezot codof.
あなたは太陽を見る。
lavo wep fezot codof.
あなたは太陽を見なければならない。
前者は、フツーのSVO語順に則った文ですが、後者は法詞「wep」が追加されて義務の意味を持つようになってますね、ヨシ!
時制
時制は、「動詞が成立する時期」を意味するやつです。「現在形」とか「過去形」とかは多分これです。(英語の「過去形」とかって何で「過去時制」って言わないんだろう、そっちの方がいいじゃん…)
んで、この時制は「時制辞」を動詞の頭にくっつけて表します。これまた超・安直なネーミング。
時制 | 時制辞 |
---|---|
現在時制 | ∅+ |
過去時制 | a+ |
未来時制 | na+ |
通時時制 | sa+ |
通時時制は、過去、現在、未来とか関係なく常に成立してそうなときに使います。シャレイア語のそれとおんなじです。
時制辞の例文も見ときましょう。
covot nef faloa.
月が美しい。
covot sanef faloa.
月は美しい。
前者は現時点で月が美しいだけですが、後者は時期問わず月が美しいことを意味していますね、ヨシ!
態
態は、地味に一番実装に時間がかかった活用です。態をそれなりに理解するのに結構時間がかかっちゃってね…
さて、態は「動詞と、その動詞の行き先の関係」を意味するやつです。これは「態辞」を動詞の後ろにくっつけて表します。これもネーミングが(以下略)
ツォルフェー語では、態の活用を「文法的ヴォイス(いわゆる態っぽい態)」と「語彙的ヴォイス(自動詞・他動詞のペアの為だけにできた態)」の二つに分けて考えてます。まずは文法的ヴォイスから見ましょうか。
態 | 態辞 |
---|---|
能動態 | +∅ |
受動態 | +ol |
使役態 | +on |
使役受動態 | +olon |
まあだいたい分かるでしょう。一応例文見ときましょうね。
nevo kuqet.
私は助かる。
nevo kuqetol.
私は助かられる。
例文の日本語訳が若干おかしい気がするのは置いといて、前者はただのフツーの文ですが、後者は誰かが勝手に助かってるように感じますね、ヨシ!
後は語彙的ヴォイスですね。「語彙的ヴォイス」とか言ってますが、要は自動詞・他動詞のペアがある動詞を2個分創るのが面倒だったから生まれたやつです。コイツは動詞の末尾の音を操作して表します。
通常態(通常終音) | 補助態(補助終音) |
---|---|
p | b |
k | g |
t | d |
s | z |
f | v |
c | q |
n | m |
l | x |
y | w |
これも例文見ましょう。
nevo kuqet.
私は助かる。
nevo kuqed wovo.
私は彼を助ける。
前者はフツーの文ですが、後者は誰かの「kuqet」を補助する意味の動詞に変わってますね、ヨシ!
ちなみに、こんなシステムを創ってしまったせいで、動詞を造語するときに毎回動詞の末尾の音が通常終音か、自動詞・他動詞のペアが存在しているのかを確認しなけりゃならなくなりました。/ʙɯ/(だるさによって発される音)...
相
相は「動詞の段階」を意味するやつです。「現在進行形」「過去完了形」とかの「進行」「完了」の部分が多分相です。コイツは、「相詞」とかいう専用の単語を動詞の後ろ側に置いて表します。これまたネーm(以下略)
訳 | 相 | 相詞 |
---|---|---|
~する | 無相 | ∅ |
~しそうでいる | 将前相 | niz |
~し始める | 開始相 | qil |
~している | 経過相 | kic |
~し終える | 完了相 | fip |
~し終えている | 継続相 | lit |
~している | 習慣相 | tiv |
相という概念に触れる機会が今までほぼゼロだったので、とりあえずシャレイア語を参考に作りました。これも例文見ましょうね。
nevo toxuf taxep guta.
私は黒い服を着る。
nevo toxuf lit taxep guta.
私は黒い服を着ている(着用中)。
前者は動作がどの段階にあるのかを全く考えてませんが、後者は着用中であることが明確ですね、ヨシ!
おわりに
今回はこれでおしまいになります。書いててめちゃめちゃ楽しかったです。
ちなみに、これは完全に自己満足的な要素ですが、法詞、時制辞、態辞、相詞の母音がそれぞれe、a、o、iで統一されています。こういう面白さをちょくちょく挟んでる言語が大好きなんですよ。
てことで、てきとー練習問題を出して今回は終了です。
てきとー練習問題
以下の動詞を、[カッコ]で指定された法、時制、態、相に合わせて活用させてください。
- lefot(嗅ぐ)[直説法、過去時制、能動・通常態、無相]
- temol(感謝する)[意思法、現在時制、受動・通常態、無相]
- delef(食す)[希求法、過去時制、使役・通常態、無相]
- fatas(落ちる)[義務法、現在時制、能動・補助態、無相]
- gezuc(焼く)[可能法、現在時制、能動・通常態、経過相]
- vodamet(祓う)[命令法、未来時制、使役受動・通常態、開始相]
解答解答
それでは、temoxi.
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